Booster Tutor
提供:MTG Wiki
銀枠の教示者。ライブラリーからではなく、なんとブースターパックからカードを持ってくる。
ゲーム中にブースターパックを開封させるという、実に銀枠然とした一枚。使っているデッキカラーに合い、なおかつ有用であるカードが必ずしも封入されているとは限らないため、運の要素が強い印象を受ける。しかし、開封するブースターは自分で選んで用意できる点がミソで、カード・セットやブースターに関する十分な知識(と資金)があれば見た目よりずっと多様かつ柔軟な戦術を取ることが可能となっている。
例えば最序盤、手札が土地事故気味であれば基本土地枠が存在するブースターを開封することでほぼ確実に(後述)なんらかの基本土地が手に入る(→ブースターパック#基本土地カード)。2色地形が欲しいならドラゴンの迷路や運命再編などがよい(→変則的な稀少度)。中盤にクリーチャーが確実に欲しければ、収録カードが全てがクリーチャー・カードであるレギオンを開けるのがよいだろう。変異持ちがいるセットなので、最悪どの色でも使える無色の3マナ2/2の戦力を入手できる可能性が高いという点も見逃せない。ほかにも、黒緑デッキならゴルガリ団/The Golgariのカードが含まれるラヴニカ:ギルドの都やラヴニカへの回帰などを、とにかくカードパワーの高いカードが必要ならマスターズ・シリーズやGuilds of Ravnica Mythic Editionを、といった具合である。変わったところでは、「内容が判明している特殊なブースターパック」を利用するのも手だろう。例えば解呪/Disenchantが欲しければ第7版スターターセットの拡張用ブースターから確実に入手できる。
この手のカードのお約束として、精神隷属器/Mindslaverなどと併用することで対戦相手にブースターを故意に開封させる事が可能。それを狙ったマネデスもできる。さらにやり方次第では、自分がそのブースターから出たカードのオーナーになる事も可能(詳しい方法については、マネデスの項を参照)。
- プレミアム・カードが基本土地枠に封入されるブースターも存在するので、ブースターによってはプレミアム・カードを引き当ててしまうと基本土地を入手できないことがある。万全を期すならリバイズド以前の基本セットやアングルードなどを開封したい。
- 「新製品の登場によって選択肢が増えるため、年月を経るほどに強力になっていく」というカードは多いが、これはその最たるものだろう。
ルール
- 開封して良いのは、「封をされたままのマジックのブースターパック」である。
- ブースターパックではないデュエルデッキ、プレミアムデッキシリーズ、その他特殊セットや各種エキスパンションの構築済みデッキなどの開封はできない。トーナメントパックやスターターデッキも、ブースターパックではないのでダメ。
- コンパクトブースターはブースターの一種なので開封しても良い。また、ホリデーギフトボックスやブースターバトルパック、エントリーセット、デッキビルダーセットなど、これらの中に封入されているブースターパックの開封もOK。
- 「封をされたまま」とは、生産工程で封をされている状態でなければならない。一度封を開けたブースターの封を閉じなおしたものは使用できない。
- コンピューターゲーム上で獲得できるバーチャル・ブースターは使えないので注意。
- この効果に用いるブースターパックは、自分で用意しなければならない。
関連カード
ブースターパックを開封させる効果を持ったカード。特筆のない限り銀枠。
- Stocking Tiger - サボタージュ能力で開封して手札に加える。(ホリデーギフトカード)
- パックの召喚/Summon the Pack - 開封したパック内のクリーチャー・カードすべてを戦場に出す。(Unstable)
- 知識の探求者/Lore Seeker - ドラフトに加える。黒枠。(コンスピラシー)
その他
- トークン・カードやチェックリストカードなどを手札に加えることもできるが、それを唱えたり戦場に出したりする手段は存在しない。
- 「マジックのブースターパック」と書かれているので、デュエル・マスターズなど他のトレーディングカードゲームのブースターパックを開封することはできない。
- 開封するパックは『ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社製の』とは限定されていないので、ハウスルールや対戦相手の許す範囲でならば、「カードショップで売られている、店員さんが作った新古カードの入り混じった束(もちろん中身がわからないもの、かつ、未開封のもの)」を、ブースターパック代わりにして遊ぶのも楽しいだろう。どの様なカードが封入されているかや、入手出来るかがある程度予測出来る通常のブースターとは違い、何のカードが出てくるかわからない予測不可能度が一気に上がる。
- イラスト中には、様々なセットのブースター・ボックスが描かれている。具体的には、まず手前のテーブル上に第7版のものが4箱、ミラディンが2箱、オンスロートが1箱、そして中央奥の棚の中にレギオンが2箱である。また、真ん中の棚の中を良く見ると、棚の中にウルザのガラクタ/Urza's Bauble(イラスト)が置いてある。イラスト中の紫色の手の主はCollector Protector(イラスト)。
- アンヒンジド版のフレイバー・テキストの元ネタは「本物のプログラマはPascalを使わない(日本語訳)」。
Real men use Arabian Night boosters.
真の男はアラビアンナイトのブースターを使うもんだ。
アリーナ・リーグプロモ
2004年のアリーナ・リーグプロモとして、Heather Hudsonによる新規イラストのこのカードが配布された。
- イラスト手前には第6版やポータル・セカンドエイジのギフトボックスを始め、ウルザズ・サーガのブースターボックスなどが置いてあり、まるで1999年度頃のカードショップの風景を描いたようなイラストをしている。イラスト中の手が掴んでいるブースターは、キマイラ杖/Chimeric Staffが描かれたパッケージのウルザズ・サーガ。
- 一見、単なる助言のように見えるフレイバー・テキストとなっているが、良く読むと歴代のエキスパンション名が隠されている。
Make your judgement wisely: The right pack will let you defeat your nemesis, but a poor choice can only end in torment. And Homelands.
賢い判断(judgement)のために: 正しいパックを選べば宿敵(nemesis)を倒せますが、ダメなパックを選んだら苦痛(torment)に終わるだけです。ホームランドとか。