モミール・ベーシック
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(通常は構築でデメリットに配慮できるが、ランダム性故に配慮ができないわけであり、強烈なデメリットクリーチャーを記載する方が有用) |
(104.162.226.105(トーク)による第193647版を取り消し フォーマット特化でないといくらでも書けてしまい意味がない) |
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:*8マナ出る段階までに[[荒地/Wastes]]を除く全ての基本土地を置いておくと、8マナ域に5種類存在する[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]の伝説の[[エルダー]]・[[ドラゴン]]達が全て維持できるようになる。しかし、[[水底のビヒモス/Benthic Behemoth]]や[[墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan]]に島を渡られたり、[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]で土地基盤を壊滅させられる可能性もある。 | :*8マナ出る段階までに[[荒地/Wastes]]を除く全ての基本土地を置いておくと、8マナ域に5種類存在する[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]の伝説の[[エルダー]]・[[ドラゴン]]達が全て維持できるようになる。しかし、[[水底のビヒモス/Benthic Behemoth]]や[[墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan]]に島を渡られたり、[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]で土地基盤を壊滅させられる可能性もある。 | ||
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強烈なデメリットを持つなど、単純に使うようにデザインされていないクリーチャーを引き当てると、即[[敗北]]あるいは大幅に不利になることも多い。 | 強烈なデメリットを持つなど、単純に使うようにデザインされていないクリーチャーを引き当てると、即[[敗北]]あるいは大幅に不利になることも多い。 | ||
8マナまでほぼすべてのマナ域で危険なクリーチャーがおり、それらのマナ域で、能力を一切起動しないわけにはいかないだろうから、基本的に対処の方法は皆無である。 | 8マナまでほぼすべてのマナ域で危険なクリーチャーがおり、それらのマナ域で、能力を一切起動しないわけにはいかないだろうから、基本的に対処の方法は皆無である。 | ||
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|[[ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan]]||他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。有利な場面で出た場合はマイナス。 | |[[ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan]]||他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。有利な場面で出た場合はマイナス。 |
2017年6月1日 (木) 13:16時点における版
モミール・ベーシック/Momir BASICとは、Magic Online認定フォーマットの1つ。Magic Online VanguardのMomir Vig, Simic Visionary Avatarと基本土地のみが使用可能なフォーマット。
目次 |
概要
要するにMomir Vigからランダムに出現するクリーチャートークンのみで戦うわけで、その性質から、構築やリミテッドなどに比べ、運の要素が極めて強い。 今までMTGで生み出された数多のクリーチャーが夢の共演を果たすため、現実で再現するのが難しい、MOならではの遊び方と言える。
Momir Vigが使用可能になって以来、主にカジュアル・ルームでプレイされていた物が正式にサポートされた。
構築ルール
ヴァンガード
Momir Vig, Simic Visionary Avatarヴァンガード
手札 +0/ライフ +4
(X),カードを1枚捨てる:点数で見たマナ・コストがXである、無作為に選ばれたクリーチャー・カード1枚のコピーであるトークンを1体戦場に出す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動でき、各ターンに1回しか起動できない。
アーティスト:UDON (Chris Stevens)
- 使用可能カードは基本土地6種類(基本氷雪土地は使用不可)のみ。種類は問わないので、各基本土地10枚でも特定の基本土地60枚でもかまわない。
- デッキは60枚の基本土地とMomir Vig, Simic Visionary Avatarのデッキでなくてはならない。
戦略
運の要素が大きいのは言うまでもないが、それでも基本となる戦略は存在する。ただし、それら基本とされていることでも、決して正確な計算に基づいたものではなく、また新しいセットがサポートされるたびに変わっていくことに注意。また、諸説存在する。
- 能力をX=1から起動しない
- まず前提として、「土地のプレイ」「Momir Vigの能力を起動」の両方を行えるのは、手札が2枚以上残っているのが条件である。当然、より大きなマナ域でその状態を保持したいが、そのためには序盤は土地のプレイのみを行い、手札の消費を抑える必要がある。つまりその間は一方的にクリーチャーを展開されるリスクを犯すことになり、その兼ね合いがプレイングの大半と言っても良い。特に8マナ域まではマナ域が上昇するに伴ってクリーチャーの質も飛躍的に上昇するため、8マナまではマナを伸ばしたいところである。
- そのことから、マナ・クリーチャーやハンド・アドバンテージを得られるクリーチャーは有効性が高い。
- 1マナのクリーチャーに、盤面に大きな影響を与えるものは少ないため、カード消費を抑えてマナを伸ばす方が良いとされる(マナ・クリーチャーの確率は概ね低い)。
- 参考までに1マナ域のクリーチャーがマナ・クリーチャーである確率はほぼ1/19(5%程度)。2マナ域も同程度である。3マナ域では2.6%程度。0マナ域は1/10でドライアドの東屋/Dryad Arborが当たるが、他に有用なクリーチャーが皆無。
- 基本的にはX=2から起動し始め、8マナ域までの連続起動を目指す。先手の場合はそのまま連続で起動し続けると7マナで止まってしまうので、8マナに伸ばすにはどこかでもう1つ起動しないマナ域が必要となる。比較的高確率かつ圧倒的な支配力を持つ伝説のエルドラージ・クリーチャーたちのマナ域に繋げるため、アゾリウスのギルド魔道士/Azorius GuildmageがいるX=2で起動した後はX=5程度まで手札を保持する手もあるが、9マナ域は8マナ域とクリーチャーの質がさほど変わらず、10マナ域はハズレも多いため、ダメージレースを犠牲にする程かどうかは微妙な所であり、最近はそのようなプレイングはあまり見かけなくなった。ただし8マナには悪名高い深海の生息者/Denizen of the Deepや、状況次第で自分が不利になるクリーチャーが何枚か存在しているため、特に有利な状況では8マナで起動せずに9マナ域までマナを伸ばすこともある。(9マナ域にはマナ・コストに見合わない「弱い」クリーチャーはいるが、深海の生息者のような「出たら自分が不利になる」クリーチャーは存在しない。)
- アゾリウスのギルド魔道士は出たら勝利と言えるカードではあるが、これが出る確率は0.1%未満のため、期待はしない方がよいだろう。
- 基本土地は全種類投入
- このフォーマットでは一切呪文を唱えることができないため、クリーチャーのサイズと能力だけで戦うことになる。
- 有用な起動型能力を持つクリーチャーは各色に存在するため、それぞれの色のマナを使えるようにしておく方が、戦場に出たクリーチャーが腐りにくい。
- パンプアップ持ちや火力持ちクリーチャーの有効活用のために、山/Mountainを多く入れる。沼/Swampもやや多めに入れる。
- 逆に土地渡りを考慮し、序盤は渡られやすい土地(主に沼/Swamp)を置かないプレイングが重要になる。
- 島/Islandも生息条件やバウンスに関わるカードが多いため比重は重く、逆に平地/Plains・森/Forestは起動型能力(必要マナが少ない)を使うことが少ないので数枚しか入れない事が多い。
- 8マナ出る段階までに荒地/Wastesを除く全ての基本土地を置いておくと、8マナ域に5種類存在するレジェンドの伝説のエルダー・ドラゴン達が全て維持できるようになる。しかし、水底のビヒモス/Benthic Behemothや墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathanに島を渡られたり、隔離するタイタン/Sundering Titanで土地基盤を壊滅させられる可能性もある。
- パンプアップ持ちや火力持ちクリーチャーの有効活用のために、山/Mountainを多く入れる。沼/Swampもやや多めに入れる。
フォーマットの特性上、特に危険なクリーチャー
強烈なデメリットを持つなど、単純に使うようにデザインされていないクリーチャーを引き当てると、即敗北あるいは大幅に不利になることも多い。
8マナまでほぼすべてのマナ域で危険なクリーチャーがおり、それらのマナ域で、能力を一切起動しないわけにはいかないだろうから、基本的に対処の方法は皆無である。
以下では、モミール・ベーシックというフォーマットの特殊性から危険度が通常より高いカードを列記する。
X | 出たクリーチャー | 結果 |
---|---|---|
2 | 誘うワーム/Tempting Wurm | 対戦相手が大量の土地を戦場に出せる。 |
3 | 田舎の破壊者/Countryside Crusher | 次の自分のアップキープにライブラリーがすべて削られる。 |
4 | 錆の精霊/Rust Elemental | アーティファクト・クリーチャーを引き当てない限り毎ターン4ライフずつ削られ続け、自身はタップ。 |
真実を覆すもの/Inverter of Truth | ライブラリーがほぼすべて追放される。墓地に充分な枚数の基本土地があることは稀。 | |
荒廃の巨人/Desolation Giant | 自分の他のクリーチャーがすべて破壊される。 | |
5 | 地ならし屋/Leveler | ライブラリーがすべて追放される。 |
荒廃の天使/Desolation Angel | 自分の土地だけがすべて破壊される。 | |
空を飲み込むもの/Sky Swallower | 自分の他のパーマネントが全て対戦相手のものになる。 | |
アニマの賢者/Sages of the Anima | カードが引けなくなる。 | |
6 | 世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon | 自分のパーマネントがこれだけになる。クリーチャーは状況起因処理で消滅。 |
7 | 触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable | 誘発型能力により即座にゲームに敗北する。 |
8 | 深海の生息者/Denizen of the Deep | 自分の他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。 |
ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathan | 他のクリーチャーがすべて状況起因処理で消滅。有利な場面で出た場合はマイナス。 | |
殺戮の化身/Avatar of Slaughter | すべてのクリーチャーが攻撃強制になる。攻撃前に起動した場合大損害になる場合が多い。 |
通常より強力なクリーチャー
Momir Vig, Simic Visionary Avatarの起動型能力のみに依存したゲームの性質上、起動型能力を継続的に打ち消すことができるアゾリウスのギルド魔道士はほとんどの場合に1枚でゲームに勝てるカードである。
また、ゲームに使用されるカードがすべて基本土地とクリーチャー・トークンであるという性質上、以下のようなカードは通常のゲームと比較し強力である。特に、バウンスや一時的な追放能力は除去に等しいため、除去されなければ1枚でゲームを支配できる。
バウンス能力を有するクリーチャー
- 時の精霊/Time Elemental
- 練達の魔術師バリン/Barrin, Master Wizard
- 時間の名人/Temporal Adept
- 魔女狩り師/Witch Hunter
- 陽景学院の師匠/Sunscape Master
- 夜景学院の師匠/Nightscape Master
- 貿易風ライダー/Tradewind Rider
- 西風の魔道士リネッサ/Linessa, Zephyr Mage
- 西風の魔道士アレクシー/Alexi, Zephyr Mage
一時的な追放能力を有するクリーチャー
- ミストメドウの魔女/Mistmeadow Witch
- 突風粉の魔道士/Galepowder Mage
- 運命の三人組/Triad of Fates
- 隠された領域のローン/Roon of the Hidden Realm
- 忠告の天使/Admonition Angel
- 静穏の天使/Angel of Serenity
- 壮大な鯨/Colossal Whale
- 身分泥棒/Identity Thiefも一時的な追放能録を有するが、対象が「トークンでない」クリーチャーに限定されているため機能しない。
クリーチャー・トークンに関する能力を有するクリーチャー
- 贖われし者、ライズ/Rhys the Redeemed
- 旅する寺院/Wayfaring Temple
- 根気強いハンター/Dogged Hunter
- 黄昏の群れ操り/Twilight Drover
- 幽霊の将軍/Phantom General
- セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voice
- イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris
プロテクション(クリーチャー)持ちのクリーチャー
土地カードを参照するクリーチャー
- シンドバッド/Sindbad
- ファーディヤーの予見者/Fa'adiyah Seer
- 土を食うもの/Terravore
- 聖遺の騎士/Knight of the Reliquary
- クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
- ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya
- 海溝喰らい/Trench Gorger
- 怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged
呪文を唱える必要がないことがメリットになるクリーチャー
その他
- 異界月現在、X=14とX=17以上のクリーチャーは存在しない。
- トークンであるため、墓地から復活するタイプの能力(転生、頑強、不死、蘇生、不朽など)は無意味となる。
- 両面カードは裏面に変身しない点に留意(参考)。なお、マジック・オリジンの両面カードの場合、いずれも変身能力に追放を含むため、追放され消滅する。
- 追放領域を利用する一時的なブリンク能力(オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova、幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council、霊異種/AEtherlingなど)は、追放された時点で消滅するため機能しない。
参考
- 第28回:《山》メイン5色(高橋優太の「このデッキを使え!」から)
- 第45回:《山》メイン5色 Part2 ~勝つためのモミール講座~/モミールベーシック(高橋優太の「このデッキを使え!」から)
- 第10回:Master of Momir Basic~モミールの達人~(高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」から)
- 行弘賢の「MOを遊びつくせ!」第2回:モミール・ベーシック
- Magic Online Momir Vig Basic Event Deck
- フォーマット