封じ込める僧侶/Containment Priest
提供:MTG Wiki
5行: | 5行: | ||
数多くの「[[マナ・コスト]]踏み倒し手段」が横行する[[エターナル]][[環境]]において、この能力は強烈の一言。クリーチャーの[[展開]]を[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]や[[実物提示教育/Show and Tell]]、[[騙し討ち/Sneak Attack]]、各種[[リアニメイト]]などに頼った[[デッキ]]に対しての強力なアンチ[[カード]]となるほか、[[不死]]や[[頑強]]、[[明滅]]などの強力な[[ギミック]]さえも封殺できる。[[瞬速]]を持つ点がいやらしさに拍車をかけており、前述の様々なアクションに[[対応して]]これを唱えるだけでよいという手軽さがある。 | 数多くの「[[マナ・コスト]]踏み倒し手段」が横行する[[エターナル]][[環境]]において、この能力は強烈の一言。クリーチャーの[[展開]]を[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]や[[実物提示教育/Show and Tell]]、[[騙し討ち/Sneak Attack]]、各種[[リアニメイト]]などに頼った[[デッキ]]に対しての強力なアンチ[[カード]]となるほか、[[不死]]や[[頑強]]、[[明滅]]などの強力な[[ギミック]]さえも封殺できる。[[瞬速]]を持つ点がいやらしさに拍車をかけており、前述の様々なアクションに[[対応して]]これを唱えるだけでよいという手軽さがある。 | ||
− | + | しかし必ずしも踏み倒しに対して万能ではない。まず[[全知/Omniscience]]や[[続唱]]などの「コストは踏み倒すがきちんと唱える」タイプのカード群には手出しできない。また踏み倒しより先に[[戦場]]にいなければならない点も問題で、超高速の踏み倒しには間に合わない可能性があるし、[[除去耐性]]の類も持ち合わせていないため[[稲妻/Lightning Bolt]]などの[[軽い|軽量]][[除去]]で排除されやすい。特に後者の欠点は大きく、踏み倒しに対応して[[召喚]]したところをさらに対応して除去される危険性は常に認識しておく必要がある。 | |
− | + | また当然ながら、クリーチャーでない[[パーマネント]]がコストを踏み倒して出てきても何もしないし、踏み倒しを一切行わないデッキが相手の場合も意味がない。その際は実質[[灰毛皮の熊/Ashcoat Bear]]相当のカードでしかなく、[[腐る|腐り]]はしないが活躍が期待できる性能とは言えないだろう。使い手の[[メタゲーム]]眼と[[プレイング]]手腕との両方が問われるカードである。 | |
+ | |||
+ | 欠点こそあれ、エターナル環境においては特定デッキを[[投了]]に追い込みかねないほどの強烈な[[メタる|メタカード]]であり、[[シルバーバレット]]要員・[[サイドボード]]要員として優秀。[[統率者2014]]発売後最初の[[レガシー]]環境で開催された[[グランプリニュージャージー14]]では、早速優勝デッキのサイドボードに投入されていた。 | ||
+ | |||
+ | *この能力はすべての[[プレイヤー]]に影響するため、[[あなた|自分]]の[[デッキ]]の動きを阻害することもありえる。 | ||
+ | **特に[[ヘイトベアー]]や[[出産の殻]]のようにクリーチャーをシルバーバレットするデッキの場合、これ自身が優秀なパーツでありつつ天敵でもありえるため、プレイングには細心の注意が必要。 | ||
+ | **他にも、様々な能力のカードが錯綜する[[キューブドラフト]]などではこれを出した後のプレイングは慎重に行うようにしたい。 | ||
==ルール== | ==ルール== |
2015年1月5日 (月) 00:45時点における版
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
瞬速
トークンでないクリーチャーが、それが唱えられることなく戦場に出るなら、代わりにそれを追放する。
白に時折登場する、妨害能力を持ったウィニークリーチャー。トークンを除く全クリーチャーは、唱える以外の方法で戦場に出ることができなくなる。
数多くの「マナ・コスト踏み倒し手段」が横行するエターナル環境において、この能力は強烈の一言。クリーチャーの展開を霊気の薬瓶/AEther Vialや実物提示教育/Show and Tell、騙し討ち/Sneak Attack、各種リアニメイトなどに頼ったデッキに対しての強力なアンチカードとなるほか、不死や頑強、明滅などの強力なギミックさえも封殺できる。瞬速を持つ点がいやらしさに拍車をかけており、前述の様々なアクションに対応してこれを唱えるだけでよいという手軽さがある。
しかし必ずしも踏み倒しに対して万能ではない。まず全知/Omniscienceや続唱などの「コストは踏み倒すがきちんと唱える」タイプのカード群には手出しできない。また踏み倒しより先に戦場にいなければならない点も問題で、超高速の踏み倒しには間に合わない可能性があるし、除去耐性の類も持ち合わせていないため稲妻/Lightning Boltなどの軽量除去で排除されやすい。特に後者の欠点は大きく、踏み倒しに対応して召喚したところをさらに対応して除去される危険性は常に認識しておく必要がある。
また当然ながら、クリーチャーでないパーマネントがコストを踏み倒して出てきても何もしないし、踏み倒しを一切行わないデッキが相手の場合も意味がない。その際は実質灰毛皮の熊/Ashcoat Bear相当のカードでしかなく、腐りはしないが活躍が期待できる性能とは言えないだろう。使い手のメタゲーム眼とプレイング手腕との両方が問われるカードである。
欠点こそあれ、エターナル環境においては特定デッキを投了に追い込みかねないほどの強烈なメタカードであり、シルバーバレット要員・サイドボード要員として優秀。統率者2014発売後最初のレガシー環境で開催されたグランプリニュージャージー14では、早速優勝デッキのサイドボードに投入されていた。
ルール
- カードを唱えた領域は問わない。手札に限らず、スカーブの殲滅者/Skaab Ruinatorや墓所這い/Gravecrawlerのように墓地から唱えられたり、霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffinや続唱のように追放領域から唱えられたり、氷河跨ぎのワーム/Panglacial Wurmのようにライブラリーから唱えられたりしても、この能力の影響を受けない。
- カードを唱えた手段も問わない。代替コストによってマナを支払うことなく戦場に出たとしても、唱えられているならばこの能力の影響を受けない。
- ドライアドの東屋/Dryad Arborは土地なので唱えることができない。あなたのメイン・フェイズにプレイした場合でも「唱えずに戦場に出た」ので追放される。
- 封じ込める僧侶の能力は、パーマネントが戦場に出ることを置換する置換効果であり、かつCR:614.12が定める例外「その効果がそのパーマネント自身にだけ影響を及ぼす場合」にも当てはまらない。ゆえに、封じ込める僧侶自身(およびそれと同時に戦場に出るクリーチャー)は、唱える以外の方法で戦場に出ても追放されない。
- 当然ながらクリーチャーでないパーマネントには適用されないが、クリーチャー化・非クリーチャー化させるような継続的効果がある場合は話がややこしくなる。
- パーマネントが戦場に出ることを置換する置換効果なので、結果はCR:614.12によって決定される。具体的には「そのパーマネントが戦場に出た時点で取るであろう特性」を見る。ただし、ここで考慮するのは「戦場に出ることに影響を及ぼす置換効果のうちすでに適用したもの」「呪文や能力の解決によって生成された継続的効果のうちでスタック上にある時点でそのパーマネントの特性を変更したもの」「そのパーマネントの常在型能力からの継続的効果」だけであり、他の発生源による継続的効果は考慮しない。
- 例1:機械の行進/March of the Machinesが戦場にあるときにクリーチャーでないアーティファクトが唱えられずに戦場に出るとする。機械の行進は3つの考慮する条件のどれにも当てはまらないので、そのアーティファクトは封じ込める僧侶によって追放されずに戦場に出る。
- 例2:彫り込み鋼/Sculpting Steelが唱えられずに戦場に出るに際し、戦場に出ているアーティファクト・クリーチャーのコピーになることを選択したとする。コピー効果はCR:616.1cにより他の置換効果よりも先に適用しなくてはならない。またこのコピー能力は「戦場に出ることに影響を及ぼす置換効果」なので、封じ込める僧侶の能力が適用され、追放される。
- 例3:神が唱えられずに戦場に出るとする。クリーチャーでなくなる効果は「そのパーマネントの常在型能力からの継続的効果」なので、その神自身を除く信心が足りていればクリーチャーとして戦場に出るので封じ込める僧侶によって追放され、足りていなければ追放されない。