被覆
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
14行: | 14行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | それまで俗に[[アンタッチャブル]]と呼ばれていた「呪文や能力の対象にならない」能力をキーワード化したものである。これと同じ能力は[[オラクル]]更新によりすべて被覆に変更された。 | + | それまで俗に[[アンタッチャブル]]と呼ばれていた「呪文や能力の対象にならない」能力をキーワード化したものである。これと同じ能力は[[オラクル]]更新によりすべて被覆に変更された。[[常磐木]]能力に位置づけられており、様々な[[エキスパンション]]に登場するが、[[基本セット2012]]以降は影を潜めている(後述)。 |
[[青]]は[[クリーチャー]]に被覆を与える呪文が豊富である。[[緑]]は元から被覆を持つクリーチャーが多く、[[白]]は[[アーティファクト]]や[[エンチャント]]、[[プレイヤー]]に被覆を与えることができる。[[黒]]や[[赤]]には[[単色]]で被覆を持つカードは全く存在しない。 | [[青]]は[[クリーチャー]]に被覆を与える呪文が豊富である。[[緑]]は元から被覆を持つクリーチャーが多く、[[白]]は[[アーティファクト]]や[[エンチャント]]、[[プレイヤー]]に被覆を与えることができる。[[黒]]や[[赤]]には[[単色]]で被覆を持つカードは全く存在しない。 | ||
24行: | 24行: | ||
===ルール=== | ===ルール=== | ||
*「呪文や能力の対象にならない」ことと「[[エンチャント]]できない」こととは別である。被覆を持っていても、対象を取らずに[[オーラ]]を[[戦場に出す]]能力や、[[戦場に出る|戦場に出ている]]オーラを移動することによって、エンチャントされた状態にすることはできる。[[装備]]に関しても同様。 | *「呪文や能力の対象にならない」ことと「[[エンチャント]]できない」こととは別である。被覆を持っていても、対象を取らずに[[オーラ]]を[[戦場に出す]]能力や、[[戦場に出る|戦場に出ている]]オーラを移動することによって、エンチャントされた状態にすることはできる。[[装備]]に関しても同様。 | ||
− | *[[戦場]] | + | **[[プロテクション]]との違いに注意。プロテクションは「(特性を持つ[[発生源]]の)対象にならない」に加えて「[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]されない」「装備を[[つける|つけ]]られない」という能力も含んでいるため、事情が異なる。 |
− | *呪文や能力の対象になった後[[対応して]]被覆を得た場合、向けられた呪文や能力はそれに対して[[効果]] | + | *[[戦場]]でのみ機能するので、これを持つ[[カード]]がその他の[[領域]]([[スタック]]や[[墓地]]など)にある場合には対象に取れる。 |
+ | *呪文や能力の対象になった後[[対応して]]被覆を得た場合、向けられた呪文や能力はそれに対して[[効果]]を発揮しない([[不正な対象]])。もしそれですべての対象が不正になっていたのならば、[[解決]]時に打ち消される([[立ち消え]])。 | ||
===その他=== | ===その他=== | ||
*先述の欠点を克服した「[[対戦相手]]の呪文や能力にのみ対象にならない」能力は[[一方通行]]と呼ばれる。こちらは被覆を使ったテキストに変更されず、のちに[[統率者 (カードセット)|統率者]]で[[呪禁]]としてキーワード能力化された。 | *先述の欠点を克服した「[[対戦相手]]の呪文や能力にのみ対象にならない」能力は[[一方通行]]と呼ばれる。こちらは被覆を使ったテキストに変更されず、のちに[[統率者 (カードセット)|統率者]]で[[呪禁]]としてキーワード能力化された。 | ||
− | **呪禁がキーワード化されてから被覆を持つカードが登場していないため、[[畏怖]]→[[威嚇]] | + | **呪禁がキーワード化されてから被覆を持つカードが登場していないため、[[畏怖]]→[[威嚇]]のように自然消滅するのではないかという見方もある。しかし畏怖と異なり、被覆は[[総合ルール]]の[[常磐木]]能力から外されていない。 |
*被覆が登場するまで、[[総合ルール]]の被覆について記述されていた場所には[[占術]]について記述されていたが、占術が[[キーワード処理]]に分類されるとともに被覆の記述に変更された。 | *被覆が登場するまで、[[総合ルール]]の被覆について記述されていた場所には[[占術]]について記述されていたが、占術が[[キーワード処理]]に分類されるとともに被覆の記述に変更された。 | ||
*同名の[[被覆/Envelop]]というカードが存在するが、この能力との関係はない。 | *同名の[[被覆/Envelop]]というカードが存在するが、この能力との関係はない。 | ||
38行: | 39行: | ||
*[[呪禁]]([[一方通行]]) | *[[呪禁]]([[一方通行]]) | ||
*[[キーワード能力]] | *[[キーワード能力]] | ||
+ | *[[常磐木]] | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
2012年9月10日 (月) 14:17時点における版
被覆/Shroud | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.18 |
被覆(ひふく)/Shroudは、未来予知で制定されたキーワード能力。これは常在型能力である。パーマネントだけでなくプレイヤーもこの能力を持ちうる。
定義
被覆/Shroudは、「このパーマネントまたはプレイヤーは呪文や能力の対象にならない。」を意味する。
解説
それまで俗にアンタッチャブルと呼ばれていた「呪文や能力の対象にならない」能力をキーワード化したものである。これと同じ能力はオラクル更新によりすべて被覆に変更された。常磐木能力に位置づけられており、様々なエキスパンションに登場するが、基本セット2012以降は影を潜めている(後述)。
青はクリーチャーに被覆を与える呪文が豊富である。緑は元から被覆を持つクリーチャーが多く、白はアーティファクトやエンチャント、プレイヤーに被覆を与えることができる。黒や赤には単色で被覆を持つカードは全く存在しない。
被覆を持つクリーチャーは、その性質上単体除去に強い。しかし、自分の呪文の対象にもとれないため、この能力以外の点でプレッシャーを十分与えられない場合、単体強化などの後押しができないというデメリットにもなる。こういった性質上、除去に頼らないと止められない大型クリーチャーや、いるだけでよいシステムクリーチャーがこの恩恵を存分に受けられる。
クリーチャーを除去で制することを主体とするコントロールデッキに対して相性が良い。 こういったデッキはブロッカーが少なくクリーチャー戦が発生しにくいため、利点を最大限に享受できる。
ルール
- 「呪文や能力の対象にならない」ことと「エンチャントできない」こととは別である。被覆を持っていても、対象を取らずにオーラを戦場に出す能力や、戦場に出ているオーラを移動することによって、エンチャントされた状態にすることはできる。装備に関しても同様。
- 戦場でのみ機能するので、これを持つカードがその他の領域(スタックや墓地など)にある場合には対象に取れる。
- 呪文や能力の対象になった後対応して被覆を得た場合、向けられた呪文や能力はそれに対して効果を発揮しない(不正な対象)。もしそれですべての対象が不正になっていたのならば、解決時に打ち消される(立ち消え)。
その他
- 先述の欠点を克服した「対戦相手の呪文や能力にのみ対象にならない」能力は一方通行と呼ばれる。こちらは被覆を使ったテキストに変更されず、のちに統率者で呪禁としてキーワード能力化された。
- 被覆が登場するまで、総合ルールの被覆について記述されていた場所には占術について記述されていたが、占術がキーワード処理に分類されるとともに被覆の記述に変更された。
- 同名の被覆/Envelopというカードが存在するが、この能力との関係はない。
- たまに被膜(ひまく)と間違われる。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール