ブーメラン/Boomerang

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(16人の利用者による、間の28版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Boomerang}}
 
{{#card:Boomerang}}
  
[[送還/Unsummon]]と共に、[[青]]の[[バウンス]]の基本となっている[[呪文]]。
+
[[送還/Unsummon]]と共に、[[青]]の[[バウンス]][[呪文]]の元祖であり、かつては基本形となっていた[[カード]]。
  
[[パーマネント]]であれば何でも[[手札]]に戻すことができ便利。
+
[[パーマネント]]であれば何でも[[手札]]に[[戻す]]ことができ便利。青はパーマネントを[[除去]]する場合、直接[[墓地送り]]にできる[[カード]]がほとんどないので、基本的にバウンス経由の[[打ち消す|カウンター]]で対処することになる。[[土地]]も戻せるので、序盤の時間稼ぎにも使える点は大きい。ただし、バウンスの常で[[カード・アドバンテージ]]を失ってしまうことには注意。
青はパーマネントを[[除去]]する場合、直接[[墓地]]送りにできる[[カード]]がほとんどないので、基本的にバウンス経由の[[カウンター]]で対処する事になる。
+
[[土地]]も戻せるので、序盤の時間稼ぎにも使える点は大きい。
+
  
ただしバウンスの常で[[カード・アドバンテージ]]を失ってしまうことには注意。
+
これを元にしたさまざまなバリエーションがあるが、純粋な[[上位互換]]・[[下位互換]]になっているものは存在せず、比較的バランスが取れた[[カード]]であると言える。しかし[[基本セット2010]]では、2[[ターン]]目に土地を戻せることが問題を起こすと判断され、[[再録]]されなかった(→[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/feeling-blue-2009-07-13 Feeling Blue]参照)。以降、「汎用バウンスの基本カード」という位置付けは、土地を戻せない[[分散/Disperse]]へと譲られた。
  
これをもとにしたさまざまなバリエーションがあり、これも含めそれぞれ一長一短である。
+
*[[Wikipedia:ja:ブーメラン|ブーメラン]](Boomerang)とは、[[Wikipedia:ja:アボリジニ|オーストラリア・アボリジニ]]が用いていた投げこん棒。投げると円を描いて手元に戻ってくる玩具としても有名。
 +
**戻ってくるものの比喩として、「帰還」「再来」あるいは「自業自得」「自家撞着」の意でも使われる。歴代のどの{{Gatherer|id=1474}}にも投擲武器としてのブーメランは描かれていないことから、この[[カード名]]はそれらの比喩的な意味であると思われる。
  
*"Boomerang"と聞けば、日本人にとっては「くの字をした投擲武器」が馴染み深いが、歴代のどのイラストもそうは見えない。
+
==関連カード==
むしろ「投げた人の下へ戻る」「自業自得」という意味でも使われるので、そちらを表したイラストと取るべきだろう。
+
===主な亜種===
参考・イラスト → [[日本語画像:Boomerang~LEG|レジェンド・クロニクル]]
+
特筆しない限り2[[マナ]][[ダブルシンボル]][[インスタント]]
[[日本語画像:Boomerang~8ED|5版・8版]]
+
[[日本語画像:Boomerang~6ED|ミラージュ・6版]] /
+
[[日本語画像:Boomerang~7ED|7版]] /
+
[[日本語画像:Boomerang~9ED|9版]]
+
  
==主な亜種==
+
土地を戻す[[効果]]は時に強力な[[ロック]]を形成してしまうため、土地を戻せない亜種は多い。そちらについては[[分散/Disperse]]を参照。
比較的面影を残しているもの。
+
*[[転覆/Capsize]] - [[バイバック]](3)付き。3マナ。([[テンペスト]])
*[[転覆/Capsize]](→[[バイバック]])
+
*[[撤回/Rescind]] - [[サイクリング]](2)付き。3マナ。([[ウルザズ・サーガ]])
*[[撤回/Rescind]](→[[サイクリング]])
+
*[[ごまかし/Hoodwink]] - [[シングルシンボル]]になった代わりに、対象の[[カード・タイプ]]が限られている。([[メルカディアン・マスクス]])
*[[逆行/Regress]]
+
*[[非物質化/Dematerialize]] - [[フラッシュバック]](5)(青)(青)付き。4マナ[[シングルシンボル]]の[[ソーサリー]]。([[オデッセイ]])
*[[未達の目/Eye of Nowhere]](→[[秘儀]])
+
*[[時間の亀裂/Temporal Fissure]] - [[ストーム]]付き。5マナシングルシンボルのソーサリー。([[スカージ]])
*[[うねる霊気/Surging AEther]](→[[波及]])
+
*[[逆行/Regress]] - 3マナシングルシンボル。([[ミラディン]])
*[[拭い捨て/Wipe Away]](→[[刹那]])
+
**[[抵抗+救難/Stand+Deliver]] - [[分割カード]]。救難は逆行と同じマナ・コストおよび効果。([[インベイジョン]])
 
+
*[[未達の目/Eye of Nowhere]] - [[秘儀]]版。ソーサリー。([[神河物語]])
土地を戻す[[効果]]は時に強力な[[ロック]]を形成してしまうため、土地を戻せない亜種も多い。
+
*[[うねる霊気/Surging Aether]] - [[波及]]4付き。4マナシングルシンボル。([[コールドスナップ]])
*[[バリンのやり戻し/Barrin's Unmaking]]
+
*[[拭い捨て/Wipe Away]] - [[刹那]]付き。3マナ。([[時のらせん]])
*[[急流/Rushing River]](→[[キッカー]])
+
*[[現実のストロボ/Reality Strobe]] - [[待機]]3で待機コスト(2)(青)。[[解決]]後に再び待機状態に入る。6マナ。([[未来予知]])
*[[蒸気の連鎖/Chain of Vapor]]
+
*[[謎めいた命令/Cryptic Command]] - [[モード]]の一つにブーメランの効果を含む[[命令]]。(1)(青)(青)(青)。([[ローウィン]])
*[[残響する真実/Echoing Truth]]
+
*[[夢への委託/Consign to Dream]] - 対象が赤か緑のパーマネントの場合[[ライブラリーの一番上]]に置く。3マナシングルシンボル。([[シャドウムーア]])
*[[ヴェンセールの拡散/Venser's Diffusion]]
+
*[[圧倒する波/Resounding Wave]] - サイクリング(5)(白)(青)(黒)付き。サイクリングしたときパーマネント二つを手札に戻す。3マナシングルシンボル。([[アラーラの断片]])
*[[分散/Disperse]]
+
*[[現実の否定/Deny Reality]] - [[続唱]]付き。(3)(青)(黒)のソーサリー。([[アラーラ再誕]])
 
+
*[[上天の貿易風/Aether Tradewinds]] - 自分と自分以外がコントロールするパーマネントを1つずつ戻す。3マナシングルシンボル。([[ワールドウェイク]]
また、[[コスト]]が大幅に変わってしまっているようなものもある。
+
*[[霧の中の喪失/Lost in the Mist]] - [[対抗呪文/Counterspell]]付き。ただし対象に取る呪文が[[スタック]]上に無ければ唱えられない。5マナ。([[イニストラード]])
*[[非物質化/Dematerialize]](→[[フラッシュバック]])
+
*[[シルムガルの命令/Silumgar's Command]] - モードの一つにブーメランの効果を含む命令。(3)(青)(黒)。([[タルキール龍紀伝]])
*[[時間の亀裂/Temporal Fissure]](→[[ストーム]])
+
*[[霊気のらせん/Aether Helix]] - さらに墓地のパーマネント1枚も手札に戻す。(3)(青)(緑)のソーサリー。([[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])
 
+
<!-- 三枚以上戻せる可能性があると[[ソーサリー]]になる傾向があるようだ。
+
転覆・蒸気の連鎖・残響する真実あたりはインスタント。未達の目なんかはソーサリー。 -->
+
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:ミラージュブロック]]
+
*[[カード個別評価:ミラージュ]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:オールドエキスパンション]]
+
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[コモン]]2
*[[カード個別評価:10版(10th)]]
+
*[[カード個別評価:第10版]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:9版(9th)]]
+
*[[カード個別評価:第9版]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:8版(8th)]]
+
*[[カード個別評価:第8版]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:7版(7th)]]
+
*[[カード個別評価:第7版]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:クラシック(6th)]]
+
*[[カード個別評価:第6版]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:5版(5th)]]
+
*[[カード個別評価:第5版]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:クロニクル]]
+
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[コモン]]3
 +
*[[カード個別評価:Masters Edition 3]] - [[コモン]]2
 +
__NOTOC__

2021年5月9日 (日) 03:18時点における最新版


Boomerang / ブーメラン (青)(青)
インスタント

パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。


送還/Unsummonと共に、バウンス呪文の元祖であり、かつては基本形となっていたカード

パーマネントであれば何でも手札戻すことができ便利。青はパーマネントを除去する場合、直接墓地送りにできるカードがほとんどないので、基本的にバウンス経由のカウンターで対処することになる。土地も戻せるので、序盤の時間稼ぎにも使える点は大きい。ただし、バウンスの常でカード・アドバンテージを失ってしまうことには注意。

これを元にしたさまざまなバリエーションがあるが、純粋な上位互換下位互換になっているものは存在せず、比較的バランスが取れたカードであると言える。しかし基本セット2010では、2ターン目に土地を戻せることが問題を起こすと判断され、再録されなかった(→Feeling Blue参照)。以降、「汎用バウンスの基本カード」という位置付けは、土地を戻せない分散/Disperseへと譲られた。

  • ブーメラン(Boomerang)とは、オーストラリア・アボリジニが用いていた投げこん棒。投げると円を描いて手元に戻ってくる玩具としても有名。
    • 戻ってくるものの比喩として、「帰還」「再来」あるいは「自業自得」「自家撞着」の意でも使われる。歴代のどのイラストにも投擲武器としてのブーメランは描かれていないことから、このカード名はそれらの比喩的な意味であると思われる。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

特筆しない限り2マナダブルシンボルインスタント

土地を戻す効果は時に強力なロックを形成してしまうため、土地を戻せない亜種は多い。そちらについては分散/Disperseを参照。

[編集] 参考

QR Code.gif