ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
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[[青黒コントロール/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|青黒コントロール]]から[[ゾンビ (デッキ)#イニストラード・ブロック期|ゾンビデッキ]]まで、[[黒]]を含む様々な[[デッキ]]で使われる。[[熟慮/Think Twice]]や[[墓所這い/Gravecrawler]]を捨てることで[[アドバンテージ]]が取れる上、[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]や[[最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll]]への貴重な除去手段にもなる。ただし同[[環境]]には他にも優秀な墓地[[肥やす|肥やし]]手段・[[布告]]系除去が多数存在するため、採用が見送られることも少なくない。 | [[青黒コントロール/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|青黒コントロール]]から[[ゾンビ (デッキ)#イニストラード・ブロック期|ゾンビデッキ]]まで、[[黒]]を含む様々な[[デッキ]]で使われる。[[熟慮/Think Twice]]や[[墓所這い/Gravecrawler]]を捨てることで[[アドバンテージ]]が取れる上、[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]や[[最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll]]への貴重な除去手段にもなる。ただし同[[環境]]には他にも優秀な墓地[[肥やす|肥やし]]手段・[[布告]]系除去が多数存在するため、採用が見送られることも少なくない。 | ||
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+ | [[団結のドミナリア]]にて[[再録]]された際も、[[黒コントロール#イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期|黒単ミッドレンジ]]等のデッキにおいて早速活躍を見せている。[+1]能力で自分が捨てるのにうってつけな[[しつこい負け犬/Tenacious Underdog]]や[[教団の徴集兵/Cult Conscript]]と同居しているのも追い風。ストーリー上も関係のある[[鴉の男/The Raven Man]]とも強いシナジーを形成する。この時期のスタンダードにおいては、このカードと[[墓地の侵入者/Graveyard Trespasser]]・[[しつこい負け犬/Tenacious Underdog]]が三すくみの関係を形成している。このカードは前者に対しては[[護法]]をすり抜けて除去することができるため有利だが、後者には[[奇襲]]能力により落とされやすく不利である。いずれのカードも黒系の[[ミッドレンジ]]デッキに採用されるため、[[サイドボード|サイドボーディング]]の際は注意。 | ||
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+ | [[パイオニア]]では[[黒赤ビートダウン#パイオニア|ラクドスミッドレンジ]]を中心に使われる。モダンよりも低速で消耗戦に引きずり込みやすいため、刺さりが良い。[[黒コントロール|黒単ミッドレンジ]]のような[[黒マナ]]に困らない[[黒単色デッキ]]でも出番がある。 | ||
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2024年4月26日 (金) 16:45時点における最新版
伝説のプレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)
[+1]:各プレイヤーはそれぞれカード1枚を捨てる。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。
[-6]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールしているすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは一方の束を選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。
イニストラードで再び登場したリリアナ。忠誠度能力は手札破壊、クリーチャーの生け贄強制、パーマネントの生け贄強制。
目次 |
[編集] 解説
- +1能力
- 各プレイヤーへの手札破壊。
- 継続的に手札破壊ができるため、対戦相手の選択肢を減らし続けることができる。
- 自分もカードを捨てなければならないが、未練ある魂/Lingering Soulsや、余った思考囲い/Thoughtseizeを捨てればリスクを緩和できる。
- 時には手札をコストに忠誠度を上げる能力になってしまうときもあるが、大抵は相手と痛み分けの効果になるだろう。
- -2能力
- 悪魔の布告/Diabolic Edict。
- 初期忠誠度からは連続して使えないものの、確実に頭数を減らせるのでリリアナ自身を守ることにつながる。
- 真の名の宿敵/True-Name Nemesisのような少数精鋭の強力なクリーチャーが活躍するレガシーでは頼りになる。
- -6能力
- 行動か死か/Do or Dieに類似した山分け能力。これは山分けの範囲が広いので、対戦相手を問わず相当なアドバンテージを得ることができる。ただし対戦相手に選択権のある山分け能力であることから最も始末したいカードを取りこぼしてしまう恐れがあり、また出してから起動までに最短でも4ターンかかるので、ビートダウン相手には少々悠長だろう。
+1能力にやや癖があるものの、軽く手札と戦場のどちらも攻められるプレインズウォーカーであり、ゲームの序盤から攻防に渡って活躍できる。コントロール相手に早いターンから出せば完封することもでき、対ビートダウンにおいても対処必須なプレインズウォーカーなので壁役になってくれる。スタンダードのみならず様々な環境で活躍するパワーカード。
- プレインズウォーカー全般に言えることだが、通常通り唱えて戦場に出た場合は対戦相手に優先権を渡すことなく即座に忠誠度能力を使うことができるが、続唱で唱えた場合は忠誠度能力を使う機会を得る前に稲妻/Lightning Boltなどで除去されうる点に注意。モダンのジャンド同士のミラーマッチでよく見られたやり取りである。
- ジェイス・ベレレン/Jace Beleren以来となる2枚目の3マナのプレインズウォーカー。能力もプラス能力が全体に影響、小マイナス能力がアドバンテージ獲得など、類似点が多い。
- +1能力は、ソーサリー・タイミングに限られているがマナなしで手札を捨てられるものであり、一種の共鳴者とも言える。スタンダードでは共存していないものの、マッドネスや暴勇などとも相性が良い。
- プレインズウォーカーの唯一性ルールの変更により、-2能力起動後すぐに2枚目のリリアナを出して-2能力を起動といった動きも取れるようになり強化された。
[編集] 利用
[編集] スタンダード
[編集] ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
青黒コントロールからゾンビデッキまで、黒を含む様々なデッキで使われる。熟慮/Think Twiceや墓所這い/Gravecrawlerを捨てることでアドバンテージが取れる上、聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftや最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Trollへの貴重な除去手段にもなる。ただし同環境には他にも優秀な墓地肥やし手段・布告系除去が多数存在するため、採用が見送られることも少なくない。
[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
ラヴニカへの回帰ブロック参入後も、ジャンドなどを中心に黒の入ったデッキでよく見受けられる。
[編集] イニストラード:真夜中の狩り~機械兵団の進軍:決戦の後に期
団結のドミナリアにて再録された際も、黒単ミッドレンジ等のデッキにおいて早速活躍を見せている。[+1]能力で自分が捨てるのにうってつけなしつこい負け犬/Tenacious Underdogや教団の徴集兵/Cult Conscriptと同居しているのも追い風。ストーリー上も関係のある鴉の男/The Raven Manとも強いシナジーを形成する。この時期のスタンダードにおいては、このカードと墓地の侵入者/Graveyard Trespasser・しつこい負け犬/Tenacious Underdogが三すくみの関係を形成している。このカードは前者に対しては護法をすり抜けて除去することができるため有利だが、後者には奇襲能力により落とされやすく不利である。いずれのカードも黒系のミッドレンジデッキに採用されるため、サイドボーディングの際は注意。
しかし食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacreの禁止による黒単ミッドレンジの後退や、勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster、婚礼の発表/Wedding Announcement、鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breakerといずれも苦手とするカードが溢れる環境となったため採用数はかなり減じている。
勢団の銀行破りや鏡割りの寓話禁止後は地位が向上し、黒単ミッドレンジ、ディミーア・ミッドレンジで活躍するようになる。
[編集] パイオニア
パイオニアではラクドスミッドレンジを中心に使われる。モダンよりも低速で消耗戦に引きずり込みやすいため、刺さりが良い。黒単ミッドレンジのような黒マナに困らない黒単色デッキでも出番がある。
[編集] モダン
モダンでは、ジャンドやアブザンなど、コンボデッキ以外の黒系のデッキにおいてはほぼ確実に採用されている。単体除去に頼りがちな同デッキにとっては、メインデッキからでも聖トラフトの霊やぬめるボーグル/Slippery Bogleなどの呪禁持ちを自然に対策できる手段という点でも重宝する。このカードの存在により、萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liegeや強情なベイロス/Obstinate Balothなどの、いわゆる十二足獣/Dodecapod能力を持ったクリーチャーが対策カードとして使われる程である。
レンと六番/Wrenn and Sixは一緒に並べると+1能力によるデメリットを緩和してくれる相方として機能する。
モダンホライゾン2以降では、環境の高速化により3マナですら重く感じられるようになったため、レンと六番の単採用でこのカードを不採用としたレシピも目立っていった。
[編集] エターナル
エターナルでは死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが健在な頃は、しばしば2ターン目に戦場に現れてそのまま相手を封殺する場面も見られた。BUG Delverやジャンドなど、モダン同様にコンボデッキ以外の様々なデッキで採用されている。 死儀礼のシャーマン禁止後もその勢いは衰えておらず、黒を含むデッキの多くで採用されている。
[編集] 関連カード
- リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
- ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- 異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer - 反抗する屍術師、リリアナ/Liliana, Defiant Necromancer
- 最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope
- 死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty
- 死の使い手、リリアナ/Liliana, Death Wielder
- 死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death
- 屍術師、リリアナ/Liliana, the Necromancer
- 戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General
- 死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead
- 死の魔道士、リリアナ/Liliana, Death Mage
- オニキス教授/Professor Onyx
[編集] ストーリー
強大なアーティファクトである鎖のヴェール/The Chain Veilの力を手にしたリリアナ/Liliana。魂の契約を結んだ悪魔の1体、グリセルブランド/Griselbrandを滅ぼすべく、イニストラード/Innistradの地を訪れた。
詳細はリリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)を参照。
- -6能力は、サリア/Thaliaに獄庫/The Helvaultか仲間たちのどちらかを選択させるシーンを再現できる。おそらくは意図的なトップダウン・デザインだろう。
[編集] その他
- 2015年のプロツアー地域予選参加者に基本セット2015以降の新枠版のプロモーション・カードが配布された[1]。
- 呪われたガラク/Garrukがテーマの基本セット2015に彼と係わりが深いこのカードの再録が検討されたが、このカードが支配的にならない環境への調整が困難と考えられ見送られた[2][3]。
[編集] 参考
- ↑ 2016年最初のプロツアーへの地域予選/2016年最初のプロツアーをめざせ!プロツアー予備予選(PPTQ)に参加しよう!(マジック公式サイト 2016年6月5日)
- ↑ Mファイル『タルキール覇王譚』編・パート2(Latest Development 2014年9月26日)
- ↑ 一問一答!(Latest Developments 2015年5月15日)
- Liliana's Mission/リリアナの任務(Daily MTG、Savor the Flavor、文:Doug Beyer、訳:若月繭子)
- 手札破壊カード
- 布告
- 土地破壊カード
- カード個別評価:イニストラード - 神話レア
- カード個別評価:団結のドミナリア - 神話レア
- カード個別評価:アルティメットマスターズ - 神話レア
- カード個別評価:モダンマスターズ2017 - 神話レア