サイカトグ/Psychatog
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+ | *前評判は高くない、というよりも、多くのプロプレイヤーの目にも全く止まらなかった。後に「サイカトグなんて気付くわけがない」という、ある[[プレイヤー]]の発言が[[ゲームぎゃざ]]誌上に掲載された。しかし、公式ハンドブックで[[鶴田慶之]]は、サイクルの中でこのクリーチャーを最も高く評価しており、「構築戦の実戦においては[[アトガトグ/Atogatog]]など出すまでもなく、このカードが切り札になるだろう」と見抜いていた。 | ||
+ | **サイカトグが[[アンコモン]]の地味なサイクルの中に隠れていたことに加え、誰もが[[影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator]]に目を奪われていたことが原因と言える。 | ||
+ | *[[オデッセイ]]の代表的[[共鳴者]]として、[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]とは双璧を為す。 | ||
+ | *自身は[[回避能力]]を持っていないが、同じブロックで[[不可思議/Wonder]]が登場したため、空を[[飛行|飛ぶ]]光景もよく見られた。 | ||
+ | *[[オンスロート]]版の[[ショック/Shock]]の{{Gatherer|id=39482|イラスト}}の中に登場し撃たれているが、多分死んでない。 | ||
+ | *もともとのデザインでは[[ライブラリー]]を食べる能力を持っていた。テストプレイの段階で[[タワーデッキ]]に入れてその性能を確かめたそうだが、やはり強すぎたのだろう。 | ||
+ | *[[The Top 50 Gold Cards]]で栄光の1位の座を手にした。その数年後、[[ラヴニカ・ブロック]]、[[シャドウムーア・ブロック]]、[[アラーラの断片ブロック]]と強力多色カードが大幅に増えた中での[[Top 50 Gold Cards of All Time]]でも1位の座を防衛した。 | ||
+ | *[[刹那]]能力によって、大きく影響を受けたカードのひとつと考えられる。[[突然のショック/Sudden Shock]]や[[突然の死/Sudden Death]]などに対して[[パンプアップ]]能力で抵抗ができないのはサイカトグに限った話ではないが、サイカトグのパンプアップ能力は他に比べて抜きん出ており、歯止めの掛けられ具合で言えばかなりの急ブレーキである。これまで通りのやり方で活躍するのは難しくなったといえるだろう。 | ||
+ | *2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、2001年を代表するカードとして展示された<ref>[https://www.facebook.com/media/set/?set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=1#!/photo.php?fbid=588329304518076&set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=3&theater ニコニコ超会議2 マジック:ザ・ギャザリング展示ブース](マジック日本公式Facebook)</ref>。 | ||
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− | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/big-toothy-grin-2002-07-05 That Big, Toothy Grin] ([[Daily MTG]] 2002年7月5日 文:[[Randy Buehler]] 英語) |
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/psychatog-redux-2002-07-12 Psychatog Redux] ([[Daily MTG]] 2002年7月12日 文:[[Randy Buehler]] 英語) | ||
*[[The Top 50 Gold Cards]] 第1位 | *[[The Top 50 Gold Cards]] 第1位 | ||
*[[カード個別評価:オデッセイ]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:オデッセイ]] - [[アンコモン]] | ||
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2024年3月18日 (月) 17:09時点における最新版
クリーチャー — エイトグ(Atog)
カードを1枚捨てる:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
オデッセイのエイトグサイクルの1枚。これは手札と墓地を食べる。
サイクルの他のカードと違い、2種類のパンプアップ能力に使うコストが、両方ともパーマネントでなく、カードの種類を問わないという点、また、青の能力で手札を捨ててパンプアップした後、そのままそれを黒の能力でまたパンプアップに使えるという具合に2つの能力が噛み合っている点で他とは一線を画す。
「手札を捨てる」ことが共鳴者としてクローズアップされていたことも追い風で、フラッシュバックやマッドネスと組み合わせてアドバンテージを得ることもできた。火力にも強く、終盤になれば2桁のP/Tになることも容易、3マナと唱える際に隙を作りにくい…と、青黒のコントロール・デッキのフィニッシャーに最適な要素を兼ね備えている。
スタンダードでは、激動/Upheavalというブロッカーを排除しつつ手札をとんでもなく増やすカードがあったため、これをキーカードとした激動サイカトグは一大勢力を築くに至った。エクステンデッド以降でも十分な強さを誇っており、特にラヴニカ:ギルドの都参入後のエクステンデッドでは、新メカニズムの発掘と抜群の相性を示し、発掘サイカトグやゴルガリマッドネス、フリゴリッドのキーカードとして活躍している。その活躍ぶりたるや、「(1)(青)(黒)で5/6のクリーチャーが出たとしても、サイカトグよりは適正だ」との言葉が海外のプロプレイヤーから語られるほど。
エターナルにおいても軽量フィニッシャーの代表格として長らく活躍した。今では3マナ以下でフィニッシャー格のクリーチャーも増えたため採用率は落ちているが、それでも十分現役で戦える性能は維持している。
- 前評判は高くない、というよりも、多くのプロプレイヤーの目にも全く止まらなかった。後に「サイカトグなんて気付くわけがない」という、あるプレイヤーの発言がゲームぎゃざ誌上に掲載された。しかし、公式ハンドブックで鶴田慶之は、サイクルの中でこのクリーチャーを最も高く評価しており、「構築戦の実戦においてはアトガトグ/Atogatogなど出すまでもなく、このカードが切り札になるだろう」と見抜いていた。
- サイカトグがアンコモンの地味なサイクルの中に隠れていたことに加え、誰もが影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltratorに目を奪われていたことが原因と言える。
- オデッセイの代表的共鳴者として、野生の雑種犬/Wild Mongrelとは双璧を為す。
- 自身は回避能力を持っていないが、同じブロックで不可思議/Wonderが登場したため、空を飛ぶ光景もよく見られた。
- オンスロート版のショック/Shockのイラストの中に登場し撃たれているが、多分死んでない。
- もともとのデザインではライブラリーを食べる能力を持っていた。テストプレイの段階でタワーデッキに入れてその性能を確かめたそうだが、やはり強すぎたのだろう。
- The Top 50 Gold Cardsで栄光の1位の座を手にした。その数年後、ラヴニカ・ブロック、シャドウムーア・ブロック、アラーラの断片ブロックと強力多色カードが大幅に増えた中でのTop 50 Gold Cards of All Timeでも1位の座を防衛した。
- 刹那能力によって、大きく影響を受けたカードのひとつと考えられる。突然のショック/Sudden Shockや突然の死/Sudden Deathなどに対してパンプアップ能力で抵抗ができないのはサイカトグに限った話ではないが、サイカトグのパンプアップ能力は他に比べて抜きん出ており、歯止めの掛けられ具合で言えばかなりの急ブレーキである。これまで通りのやり方で活躍するのは難しくなったといえるだろう。
- 2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、2001年を代表するカードとして展示された[1]。
- Vintage Mastersに新規イラストで収録された。
[編集] 主なサイカトグデッキ
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
オデッセイのエイトグサイクル。色に対応した2種類のパンプアップ能力を持つ。
- ファンタトグ/Phantatog
- サイカトグ/Psychatog
- サルカトグ/Sarcatog
- リサトグ/Lithatog
- ソーマトグ/Thaumatog
[編集] 参考
- ↑ ニコニコ超会議2 マジック:ザ・ギャザリング展示ブース(マジック日本公式Facebook)
- That Big, Toothy Grin (Daily MTG 2002年7月5日 文:Randy Buehler 英語)
- Psychatog Redux (Daily MTG 2002年7月12日 文:Randy Buehler 英語)
- The Top 50 Gold Cards 第1位
- カード個別評価:オデッセイ - アンコモン
- カード個別評価:Vintage Masters - アンコモン