ウギンの目/Eye of Ugin
伝説の土地
あなたが唱える無色のエルドラージ(Eldrazi)呪文は、それを唱えるためのコストが(2)少なくなる。
(7),(T):あなたのライブラリーから無色のクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
回顧エキスパンションのコールドスナップ以来の登場となる、マナを出さない土地カードでマナの生産にも一切関わりのないカード。代わりに、無色のエルドラージ呪文を唱えるためのコストを減らす能力を持つ。また、ライブラリーから無色のクリーチャー・カードをサーチできる。
サーチ能力とコスト減少能力が噛み合っており、カード・アドバンテージを獲得しながらエルドラージを素早く展開できる。デッキ内の重いエルドラージの比率を減らす代わりにこれを採用することで、事故の確率を下げつつフィニッシャーにアクセスできる。ただし伝説の土地であり手札に複数あると腐るため、投入枚数はよく考える必要がある。
土地にマナ能力を与えるカードとは相性がよく、コスト減少能力とマナ能力を合わせてエルドラージ専用の3マナランドのように扱える。特にヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothや石化した村落/Petrified Hamletといった土地のスロットで行えるものであれば余計なマナがかからず効率的である。
スタンダードやブロック構築のエルドラージ・ランプではサーチ用に1枚挿しされた。
モダンの12postやウルザトロンでも各種エルドラージやワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engineのサーチ用に1枚挿しされた。戦乱のゼンディカー・ブロック以降は欠色持ちも含めて軽い無色のエルドラージが大量に登場したため、アグロ型のエルドラージ・デッキでエルドラージの寺院/Eldrazi Templeと共に4枚ずつ採用され、デッキの中核として活躍した。特にゲートウォッチの誓い後は実質0マナとなるエルドラージのミミック/Eldrazi Mimicの登場で極めて高い爆発力を発揮したが、それにより後述する禁止指定を招いた。
レガシーでも各種エルドラージ・デッキで採用される。エルドラージの寺院のみならず、古えの墳墓/Ancient Tomb・裏切り者の都/City of Traitorsという汎用2マナランドが存在するためエルドラージの高速展開を非常に狙いやすい。モダンと違い2016年以降も禁止されず生き延びたため、モダンホライゾン3での新規エルドラージ大量追加という恩恵を受けることに成功した。
リミテッドでは収録されたエキスパンションによってかなり事情が異なる。ワールドウェイクの際は基本的にリミテッドはエルドラージが登場するエルドラージ覚醒は使わず、ゼンディカーとワールドウェイクの組み合わせでしか行われないため、単にアーティファクト・クリーチャーをサーチするためのカードでしかなく、マナを出さない上に起動コストも重いため、とても採用できるようなカードではなかった。モダンマスターズ2015では無色のエルドラージの一部が同時に収録されておりそれらのサポートになるもののその数は少なく、やはり採用するにはかなりのリスクを伴う。しかし、ゲートウォッチの誓いのZendikar Expeditionsから登場した場合は欠色持ちも含めて多くの無色のエルドラージが存在するので、デッキによってはかなり強力なカードになり得る。リアリティ・フラクチャーではコスト減少先が迫り来る破滅、エムラクール/Emrakul, the Exigent Doomしか存在せず、無色カードの質も高いわけではないのでアンプレイアブルである。一応、エムラクールによるマナ能力付与を使えば弱点を補えるが、そのために採用するのはリスクとリターンが釣り合っていないし、神話レアとスペシャルゲストの組み合わせなので実現する可能性自体が極めて低い。
- エルドラージ覚醒が出るまで、エルドラージのクリーチャー・タイプが印刷されているカードは存在しなかった(ただし、多相持ちなどはエルドラージとなっている)。登場時点では、多相呪文(あるいは奸謀/Conspiracyでエルドラージにしたクリーチャー呪文)をマイコシンスの格子/Mycosynth Latticeで無色化することでのみ、そのコストを減らすことができた。
- 初めて登場した神話レアの土地である。
- ワールドウェイク初出時は神話レアだったが、モダンマスターズ2015再録時にレアに変更された。
- このカード自体はマナを出さないが、実質的な働きから2マナランドの一種として扱われることがある。
禁止指定
[編集]2016年4月8日(Magic Onlineでは2016年4月13日)よりモダンで禁止カードに指定された。上記のアグロ型エルドラージ・デッキが支配的になりすぎたことで、環境の健全性を損なうと判断されたためである[1]。
2026年9月22日、リアリティ・フラクチャーのスペシャルゲストでMTGアリーナに実装されるのに先駆け、ヒストリックおよびブロールで事前禁止される[2]。
開発秘話
[編集]元々、ウギンの目はタップで無色マナを1つ生み、滅殺1を持つ7/7のエルドラージにクリーチャー化できるという、ワールドウェイクで多数登場したミシュラランドの中で最も大きなサイズに位置づけられた土地であった。エルドラージ覚醒のコモンで同ステータスのエルドラージを出すという話(実際にはエムラクールの手/Hand of Emrakulが登場している)があり、「『目』を通り抜けた最初のクリーチャーは、エルドラージの小さな斥候だった」というアイデアである。
しかし、クリエイティブ・ディレクターのBrady Dommermuthは、ウギンの目自身がクリーチャー化することを快く思わなかった。7/7エルドラージ・クリーチャー・トークンを生み出すことも検討していたが、Bradyはこれも快く思わなかった。また、これには無色用の新しいフレームや新キーワード能力を1セット早く出す必要があるという問題もあった[3]。
- 上記のアイデアは、のちに登場した次元カード・アガディームの面晶体原/Hedron Fields of Agadeemに反映されている。
ストーリー
[編集]ゼンディカー/Zendikarのアクーム/Akoum大陸奥地にある洞窟。ゼンディカーに封印されたエルドラージ/Eldraziを解放する鍵となっている。
詳細はウギン/Ugin#ウギンの目を参照。
- リアリティ・フラクチャーのスペシャルゲスト版は、瞑想領土/Meditation Realmを示していると思われる。