ヴィンテージ

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==解説==
 
==解説==
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]に存在する[[カード]]をほとんどすべて使うことができる。[[アンティ]]に関するカード以外で、[[禁止カード]]になっているのはたったの3枚だけであり、それらはいずれもカードを高いところからはじいたり[[サブゲーム]]をしたりと言った、ゲームバランスとは別のところで問題があるものである。それ以外は、どんなにぶっ壊れたカードであっても[[制限カード]]止まり。1枚は使えるのである。
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[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]に存在する[[カード]]をほとんどすべて使うことができる。
  
[[プレミアイベント]]の[[サイドイベント]]など、大会の数も増えてきたので興味のある方は観戦してみてはいかがだろう。大都市圏や東海地方では草の根大会の数もそれなりにあり、参戦・観戦の機会は増えてきている。
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[[禁止カード]]になっているのは、[[アンティ]]に関するカード以外ではたったの3枚だけであり、それらはいずれもカードを高いところからはじいたり[[サブゲーム]]をしたりと言った、ゲームバランスとは別のところで問題があるものである。それ以外は、[[パワー9]]をはじめとするどんな[[パワーカード]]であっても[[制限カード]]止まりであり、1枚であれば使用することができる。
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*[[プレミアイベント]]の[[サイドイベント]]などで行われているので、興味のある方は観戦してみてはいかがだろう。大都市圏や東海地方では草の根大会の数もそれなりに存在しているため、参戦・観戦の機会は意外と多い。
  
 
==傾向==
 
==傾向==
[[Mox]]をはじめとする[[マナ基盤]]が極めて強力なため、環境は総じて高速。特に速度に特化した[[コンボ]][[デッキ]]では、[[1ターンキル]]を始めとした超高速での決着もしばしば発生する。また通常のデッキでも、開始後数ターンで[[修繕/Tinker]]から超巨大[[クリーチャー]]降臨など、[[スタンダード]]しかやらない人にとっては信じ難い展開が見受けられる。
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[[Mox]]をはじめとする[[マナ基盤]]が極めて強力なため、環境は総じて高速。特に速度に特化した[[コンボ]][[デッキ]]では、[[1ターンキル]]を始めとした超高速での決着もしばしば発生する。また通常のデッキでも、開始後数ターンで[[無限ターン]]成立や[[修繕/Tinker]]から超巨大[[クリーチャー]]降臨など、[[スタンダード]]しかやらない人にとっては信じ難い展開が見受けられる。
  
とはいえ、[[パワーカード]]を使った瞬殺や極端に速いリソースの展開は強烈な印象を持つためか、この辺が過剰に解釈され、バランスも何もないぶっ壊れたフォーマットと認識されがちだが、実際には速度のみが重要視される訳ではない。それも、あくまで勝つ確率を高めるための1つの手段に過ぎないのである。
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とはいえ、パワーカードを使った瞬殺や極端に速いリソースの展開は強烈な印象を持つためか、この辺が過剰に解釈され、バランスも何もないぶっ壊れたフォーマットと認識されがちだが、実際には速度のみが重要視される訳ではない。それも、あくまで勝つ確率を高めるための1つの手段に過ぎないのである。ただ、勝率を高めるために何かに突出していこうとする傾向は強い。コンボデッキでは速度や確実性、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]では一度[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]するとそのままゲームが決まったり、なかなか抜け出せないような強いコントロール力を発揮することで、勝ちを見出している。[[ビートダウン (デッキ)|アグロ]]の場合は攻撃力を犠牲にする代わりに[[メタ]]を利用し、戦略性に特化したデッキが多い。
  
ただ、勝率を高めるために何かに突出していこうとする傾向は強い。コンボデッキでは速度や確実性、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]では一度[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]するとそのままゲームが決まったり、なかなか抜け出せないような強いコントロール力を発揮することで、勝ちを見出している。[[ビートダウン (デッキ)|アグロ]]の場合は攻撃力を犠牲にする代わりに[[メタ]]を利用し、戦略性に特化したデッキが多い。
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とにかくパワー9を全てそろえないと戦線に立てないようなイメージがあるが、そういうわけではない。ヴィンテージは[[コンボ]]デッキや[[アーティファクト]]系デッキがメタの中心にあり、[[クリーチャー]]対策が割と甘いため、[[制限カード]]を1枚も使用していなくとも、メタを上手く読んだ[[フィッシュ]]系の[[ウィニー]]デッキが高額カード満載のデッキを打ち倒す場面は少なくないのだ。([http://www.happymtg.com/2012/06/26/a-2/ 参考])その意味で、しっかりした環境対策ができれば、どんなデッキでもそれなりの勝負にはなる環境ではある。(ただ、勿論のことながら、それらもパワー9、特にMoxのようなマナ加速の類を入れればさらに強化できる。)
  
とにかく[[パワー9]]を全てそろえないと戦線に立てないようなイメージがあるが、そういうわけではない。ヴィンテージは[[コンボ]]デッキや[[アーティファクト]]系デッキがメタの中心にあり、[[クリーチャー]]対策が割と甘いため、[[制限カード]]を1枚も使用していなくとも、メタを上手く読んだ[[フィッシュ]]系の[[ウィニー]]デッキが高額カード満載のデッキを打ち倒す場面は少なくないのだ。([http://www.happymtg.com/2012/06/26/a-2/ 参考])その意味で、しっかりした環境対策ができれば、どんなデッキでもそれなりの勝負にはなる環境ではある。
 
*ただ、勿論のことながら、それらもパワー9(特にMoxのようなマナ加速の類)を入れればさらに強化できる。
 
 
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]](他のいずれのフォーマットでも禁止されている)や[[Berserk]]のような、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]向きのカードはほぼ制限なしに使用できる。
 
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]](他のいずれのフォーマットでも禁止されている)や[[Berserk]]のような、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]向きのカードはほぼ制限なしに使用できる。
*制限カードが多いうえに強力な[[サーチカード]](それらも制限であることが多い)が多用されるため、デッキには[[挿す|1枚挿し]]のカードが多くなり、結果[[デッキリスト|カードリスト]]が([[スタンダード]]などと比べて)長くなることが多い。
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*制限カードが多いうえに強力な[[サーチカード]](それらも制限であることが多い)が多用されるため、デッキには[[挿す|1枚挿し]]のカードが多くなり、[[デッキリスト]]が長くなることが多い。
  
 
==使用可能カードセット==
 
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*[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]
 
*[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]
  
==[[禁止カード]]==
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==禁止カード==
 
*[[アンティ]]に関する[[カード]]
 
*[[アンティ]]に関する[[カード]]
 
**[[Amulet of Quoz]]
 
**[[Amulet of Quoz]]
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*[[Shahrazad]]
 
*[[Shahrazad]]
  
==主な[[デッキ]]・その他==
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==主なデッキ・その他==
 
*[[ヴィンテージの変遷]]を参照。
 
*[[ヴィンテージの変遷]]を参照。
  

2013年10月26日 (土) 01:22時点における版

ヴィンテージ/Vintageとは、公認フォーマットの1つ。エターナル環境の1つとして分類されている。昔はType1と呼ばれていたが、2004年9月20日から名称が変更になった。それまではType1とType1.5の総称、今で言うエターナルをヴィンテージと呼んでいた。

目次

解説

マジックに存在するカードをほとんどすべて使うことができる。

禁止カードになっているのは、アンティに関するカード以外ではたったの3枚だけであり、それらはいずれもカードを高いところからはじいたりサブゲームをしたりと言った、ゲームバランスとは別のところで問題があるものである。それ以外は、パワー9をはじめとするどんなパワーカードであっても制限カード止まりであり、1枚であれば使用することができる。

  • プレミアイベントサイドイベントなどで行われているので、興味のある方は観戦してみてはいかがだろう。大都市圏や東海地方では草の根大会の数もそれなりに存在しているため、参戦・観戦の機会は意外と多い。

傾向

Moxをはじめとするマナ基盤が極めて強力なため、環境は総じて高速。特に速度に特化したコンボデッキでは、1ターンキルを始めとした超高速での決着もしばしば発生する。また通常のデッキでも、開始後数ターンで無限ターン成立や修繕/Tinkerから超巨大クリーチャー降臨など、スタンダードしかやらない人にとっては信じ難い展開が見受けられる。

とはいえ、パワーカードを使った瞬殺や極端に速いリソースの展開は強烈な印象を持つためか、この辺が過剰に解釈され、バランスも何もないぶっ壊れたフォーマットと認識されがちだが、実際には速度のみが重要視される訳ではない。それも、あくまで勝つ確率を高めるための1つの手段に過ぎないのである。ただ、勝率を高めるために何かに突出していこうとする傾向は強い。コンボデッキでは速度や確実性、コントロールでは一度コントロールするとそのままゲームが決まったり、なかなか抜け出せないような強いコントロール力を発揮することで、勝ちを見出している。アグロの場合は攻撃力を犠牲にする代わりにメタを利用し、戦略性に特化したデッキが多い。

とにかくパワー9を全てそろえないと戦線に立てないようなイメージがあるが、そういうわけではない。ヴィンテージはコンボデッキやアーティファクト系デッキがメタの中心にあり、クリーチャー対策が割と甘いため、制限カードを1枚も使用していなくとも、メタを上手く読んだフィッシュ系のウィニーデッキが高額カード満載のデッキを打ち倒す場面は少なくないのだ。(参考)その意味で、しっかりした環境対策ができれば、どんなデッキでもそれなりの勝負にはなる環境ではある。(ただ、勿論のことながら、それらもパワー9、特にMoxのようなマナ加速の類を入れればさらに強化できる。)

使用可能カードセット

制限カード

2013年5月3日時点の制限カードの一覧。デッキに1枚まで入れることができる。

禁止カード

主なデッキ・その他

参考

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