Vault Control
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Vault Controlは、2008年9月24日にエラッタがなされたTime Vaultで無限ターンを発生させるコンボを搭載した、ヴィンテージにおける青系コントロールデッキの総称。
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概要
Time Vaultと通電式キー/Voltaic KeyによるVault-Keyの無限ターンギミックに加えて修繕/Tinkerを採用しており、ティンカーデッキの一種でもある。修繕先として攻撃が通ればゲームが終わる荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusが登場したことでデッキパワーが大きく向上し、2010年代前半のヴィンテージ環境に君臨した。
最初に注目されたのは求道者テゼレット/Tezzeret the SeekerによってVault-Keyが実質1枚コンボとなるTezzeret's Vaultであるが、その後のカードプールの拡大に伴って精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorを搭載したJace Control、瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageを搭載したSnap Vault Control、闇の腹心/Dark Confidantを搭載した腹心コントロールやDark Tezz、瞬唱・腹心を併用したインビテーショナルテゼレット、概念泥棒/Notion Thiefやダク・フェイデン/Dack Faydenを採用したグリクシス・シーフといった様々な亜種が登場していった。また4CC(Keeper)と呼ばれる場合もあるようだ。
他に採用されるカードとしては師範の占い独楽/Sensei's Divining Topも定番である。闇の腹心とのシナジーはもちろん、独楽のタップ能力を起動し、解決前に独楽を通電式キーでアンタップしてから再び独楽のタップ能力を起動することで、独楽を手札に回収しつつ1枚ドローできる。
その後メンターが登場すると青系コントロールデッキのメインはそちらになり、メンターとの差別化が難しいティンカー型Vault Controlは勢力を落としたが、僧院の導師/Monastery Mentorの制限カード指定に加えて、師範の占い独楽と相性がいい修繕先としてボーラスの城塞/Bolas's Citadelが登場したことで息を吹き返した。また基本セット2020で多用途の鍵/Manifold Keyが登場すると、通電式キーはおおむねこれに差し替えられた。
そしてモダンホライゾン2で、強力なアーティファクトが大量に存在するヴィンテージ環境そのものとの相性が極めてよいウルザの物語/Urza's Sagaが登場する。Vault Controlは、「III章で多用途の鍵をサーチ可能であり、Vault-Keyコンボ成立が容易になる」「多用途の鍵によってII章で生成されるトークンをアンブロッカブルにできる」といった要素のおかげで、ウルザの物語を最も強く使えるデッキであった。そのため、白単イニシアチブ登場までVault Controlの一強状態が形成されることとなった。
サンプルレシピ
ラガバン型
- 強力なサボタージュ能力持ちの敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilfererの攻撃を通すことで積極的にアドバンテージを稼ぐタイプ。
- 赤をタッチしたことで、青・アーティファクト・基本でない土地といった様々な脅威を対策できる。死の国からの脱出/Underworld Breachを採用した、ブリーチ・ストームとのハイブリッドデッキも存在する。
ドロー制限型
Tinker(Vintage) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 船殻破り/Hullbreacherなどの対戦相手のドローを制限するカードによって相手のアドバンテージ獲得を咎めるタイプ。
- ドロー制限と相性がいいTimetwisterが採用され、また船殻破りが生成する宝物・トークンなどを有効活用するため最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificerも投入される。僧院の導師/Monastery Mentorや剣を鍬に/Swords to Plowsharesのためにさらに白をタッチしたタイプもある。
- ドローを直接縛れない代わりに、火力を飛ばしつつ盤面に軍団を生成できる上に、2マナ瞬速と小回りが利くオークの弓使い/Orcish Bowmastersが登場したことで強化された。