ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
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ラヴニカへの回帰ブロックの魔除けのゴルガリ版。モードは全体マイナス修整、エンチャント破壊、全体再生。
黒のモードは吐き気/Nausea。マナ・クリーチャーや1/1のトークンを横に並べる相手には特に効果的。登場時のスタンダード環境には未練ある魂/Lingering Soulsやムーアランドの憑依地/Moorland Hauntのような1/1トークン生成カードが多く存在するため、それらに対して活躍が期待できる。トークンデッキが同時に採用している無形の美徳/Intangible Virtueのような全体強化に対しても、2つ目のモードが有効に働く。ただし自軍のクリーチャーも巻き込まれるので注意。逆に、セレズニアの魔除け/Selesnya Charmのような一定以上のパワーやタフネスを持つクリーチャー限定の追放除去に対して、サイズを小さくすることで立ち消えさせることも出来る。
緑のモードは啓蒙/Demystify。モードの1つなので、腐る可能性を抑えつつエンチャント対策ができるのは心強い。スタンダードだけ見ても、上で挙げた無形の美徳に加え、忘却の輪/Oblivion Ringや死の支配の呪い/Curse of Death's Holdなど破壊したい対象は少なくない。
黒緑のモードは活力の覆い/Wrap in Vigor。火葬/Incinerateが灼熱の槍/Searing Spearになるなど、昨今のクリーチャー除去から軒並み再生不可能力が消えているのは追い風であり、これ1枚でほとんどの破壊効果からクリーチャーを守れる。特に同ブロックの全体除去である至高の評決/Supreme Verdictに対するビートダウン側の回答となり得る。コンバット・トリックとしても悪くなく、保険として役立つだろう。
1つ目がコントロール、3つ目がビートダウン向けと、やや効果がかみ合っていないのが気になるところ。またラクドスの魔除け/Rakdos Charmほどではないが一つ一つの効果が尖り気味なので、採用する場合はサイドボードか、メインデッキに文字通り「お守り」として1、2枚挿しで使われることが多い。リミテッドでは再生モードがまず腐らないため、色が合えばそこそこ優秀。
スタンダードでは、軍勢の集結/Assemble the Legionや地下世界の人脈/Underworld Connectionsなど、エンチャントが普及している時期にはサイドボードでの使用機会が多い。
レガシーでは、統率者2013発売後は真の名の宿敵/True-Name Nemesis対策としてジャンドなどでサイドボードの定番カードとなっている。真の名の宿敵以外にも親和エルフやDeath & Taxesといったタフネス1のクリーチャーが多いデッキに対して有効である。 エンチャント破壊のモードも騙し討ち/Sneak Attack、全知/Omniscience、食物連鎖/Food Chain、魔の魅惑/Alurenなど、主にコンボデッキのキーカードを破壊できるほか、謙虚/Humility、基本に帰れ/Back to Basics、血染めの月/Blood Moon、虚空の力線/Leyline of the Voidなどの致命的となりうる妨害カードにも対抗できる。 このようにモードの組み合わせによって様々なデッキにサイドインできる便利な1枚である。
- 過去のカードでは屍賊の嘆き/Wail of the Nimによく似ている。あちらはエンチャント除去のモードを持たないが、双呪によって全体除去と再生の両立が可能。
関連カード
サイクル
ラヴニカへの回帰ブロックの魔除けサイクル。いずれも2マナのインスタントであり、各ギルド/Guildに1枚ずつ存在する。3つのモードはそれぞれ、1色目にできることと2色目にできること、そして両方の色が共通してできることの組み合わせになっている(参考)。
- アゾリウスの魔除け/Azorius Charm
- イゼットの魔除け/Izzet Charm
- ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
- ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
- セレズニアの魔除け/Selesnya Charm
- オルゾフの魔除け/Orzhov Charm
- ディミーアの魔除け/Dimir Charm
- グルールの魔除け/Gruul Charm
- ボロスの魔除け/Boros Charm
- シミックの魔除け/Simic Charm