ナイレアの弓/Bow of Nylea
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伝説のエンチャント アーティファクト
あなたがコントロールする攻撃クリーチャーは接死を持つ。
(1)(緑),(T):以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
・飛行を持つクリーチャー1体を対象とする。ナイレアの弓はそれに2点のダメージを与える。
・あなたは3点のライフを得る。
・あなたの墓地にあるカードを最大4枚まで対象とし、それらをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
緑の伝説のアーティファクト・エンチャント。攻撃クリーチャーに接死を持たせる常在型能力と、ナイレア/Nyleaが司る四季を表す4つのモードがある起動型能力を持つ。
攻撃クリーチャーの持つ接死は、対戦相手にブロックをためらわせる。緑の得意なトランプルと合わせることで凶悪な性能となるだろう。もちろん、設定上のこの弓の持ち主である狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Huntとの相性は抜群。一方で攻勢に回れない押されている状況ではやや腐るが、その時は起動型能力が状況の打開に役立つ。
起動型能力の春のモードは、+1/+1カウンターによるクリーチャーの成長。一回の修整値は決して大きくないものの、繰り返し使える+1/+1カウンターの設置は強力。緑ならば戦場にクリーチャーを切らさないことも難しくないので、積極的に使っていくモードになるだろう。
夏のモードは、嵐を起こして飛行クリーチャーにダメージを与える。2点というと地味なようだが、飛行クリーチャーは平均的なサイズがそう大きくないため、これでも十分に除去になりうる。また見えている脅威のため、対戦相手に攻撃やブロックをためらわせる効果もある。
秋のモードは、ライフ回復という収穫をもたらす。3点の回復は決して小さいものではなく、同程度のクロックで殴り合っている局面ではダメージレースをひっくり返せる。また、このモードの存在によりこのカード自体がどんな状況でも完全に腐るということはありえなくなる。
冬のモードは、越冬や冬眠さながらにカードが墓地からライブラリーに戻る。一度墓地に落ちたカードを再利用できる可能性があるのはありがたいが、戻してそのままではゲーム中にもう一度使うのは難しい。サーチやシャッフル手段と併用するとよいだろう。もちろんこれ単体でもライブラリーアウト戦略への対処法にはなる。
起動型能力のいずれのモードも単体で戦況をひっくり返すほどのものではないが、状況を見極め適切に運用していくことで長期的に大きなアドバンテージを得られる。リミテッドはもちろん、構築でも採用を検討できる強力な一枚。
構築ではいささか器用貧乏ではあるものの、登場時のスタンダードではグルールモンスターやジャンドモンスター、ローテーション後はアブザンミッドレンジやアブザンアグロ、またモダンでもエルフデッキといった各種の緑系デッキでサイドボードに採用されることがある。
関連カード
サイクル
テーロスの伝説のアーティファクト・エンチャントのサイクル。いずれも有色アーティファクトで、常在型能力または誘発型能力と、起動型能力(タップ能力)を持つ。それぞれがテーロス/Therosの5柱の神々の持ち物。
- ヘリオッドの槍/Spear of Heliod (太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun)
- タッサの二叉槍/Bident of Thassa (海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea)
- エレボスの鞭/Whip of Erebos (死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead)
- パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros (鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge)
- ナイレアの弓/Bow of Nylea (狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Hunt)
ストーリー
狩猟の神、ナイレア/Nyleaの持ち物。名はエフィクシス/Ephixis。捕食ではなく娯楽を目的として森に立ち入る密猟者を、ナイレアはこの弓をもって射殺すとされる(参考/翻訳)。