Vault Control
提供:MTG Wiki
(→概要) |
|||
13行: | 13行: | ||
他に採用されるカードとしては[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]も定番である。闇の腹心との[[シナジー]]はもちろん、独楽の[[タップ能力]]を[[起動]]し、[[解決]]前に独楽を通電式キーで[[アンタップ]]してから再び独楽の[[タップ能力]]を起動することで、独楽を[[手札]]に回収しつつ1枚[[ドロー]]できる。 | 他に採用されるカードとしては[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]も定番である。闇の腹心との[[シナジー]]はもちろん、独楽の[[タップ能力]]を[[起動]]し、[[解決]]前に独楽を通電式キーで[[アンタップ]]してから再び独楽の[[タップ能力]]を起動することで、独楽を[[手札]]に回収しつつ1枚[[ドロー]]できる。 | ||
+ | |||
+ | その後'''[[メンター#ヴィンテージ|メンター]]'''が登場すると[[青]]系[[コントロールデッキ]]のメインはそちらになり(Vault-Keyが仕込まれる場合もあった)、また'''[[逆説ストーム#ヴィンテージ|逆説ストーム]]'''が登場するとティンカーデッキの主流はそちらになったこともあって、コントロール系のティンカーデッキはしばらくその勢力を落とすこととなった。 | ||
{{#card:Bolas's Citadel}} | {{#card:Bolas's Citadel}} | ||
{{#card:Manifold Key}} | {{#card:Manifold Key}} | ||
− | |||
− | |||
− | |||
{{#card:Urza's Saga}} | {{#card:Urza's Saga}} | ||
− | + | しかしながら、[[灯争大戦]]で師範の占い独楽と相性がいい修繕先として[[ボーラスの城塞/Bolas's Citadel]]が登場し、また[[基本セット2020]]で通電式キーの代わりとなる[[多用途の鍵/Manifold Key]]が登場するなど、新戦力の供給自体は行われていた。 | |
+ | |||
+ | そして[[モダンホライゾン2]]において[[ウルザの物語/Urza's Saga]]が登場する。このカードは強力な[[アーティファクト]]が大量に存在する[[ヴィンテージ]][[環境]]そのものとの相性が極めてよく、さらにVault -Keyパッケージとは、「III章で多用途の鍵をサーチ可能であり、Vault-Keyコンボ成立が容易になる」「多用途の鍵によってII章で[[生成]]される[[トークン]]を擬似[[警戒]]、ないし[[アンブロッカブル]]にできる」といった[[シナジー]]を形成する。これによって、Vault Controlは一気にトップメタの一角へと返り咲くこととなった。 | ||
<!-- | <!-- | ||
32行: | 33行: | ||
{{#MagicFactory:df318686}} | {{#MagicFactory:df318686}} | ||
--> | --> | ||
+ | |||
==サンプルレシピ== | ==サンプルレシピ== | ||
===ラガバン型=== | ===ラガバン型=== |
2024年12月26日 (木) 01:18時点における版
Vault Controlは、2008年9月24日にエラッタがなされたTime Vaultで無限ターンを発生させるコンボを搭載した、ヴィンテージにおける青系コントロールデッキの総称。
目次 |
概要
アーティファクト
Time Vaultはタップ状態で戦場に出る。
Time Vaultはあなたのアンタップ・ステップの間にアンタップしない。
Time Vaultがタップ状態である間にあなたがあなたのターンを始める場合、代わりにあなたはそのターンを飛ばしてもよい。そうした場合、Time Vaultをアンタップする。
(T):このターンに続いて追加の1ターンを行う。
ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクト1つを生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、そのカードを戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
Time Vaultと通電式キー/Voltaic KeyによるVault-Keyの無限ターンギミックに加えて修繕/Tinkerを採用しており、ティンカーデッキの一種でもある。修繕先として攻撃が通ればゲームが終わる荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusが登場したことでデッキパワーが大きく向上し、2010年代前半のヴィンテージ環境に君臨した。
最初に注目されたのは求道者テゼレット/Tezzeret the SeekerによってVault-Keyが実質1枚コンボとなるTezzeret's Vaultであるが、その後のカードプールの拡大に伴って精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorを搭載したJace Control、瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageを搭載したSnap Vault Control、闇の腹心/Dark Confidantを搭載した腹心コントロールやDark Tezz、瞬唱・腹心を併用したインビテーショナルテゼレット、概念泥棒/Notion Thiefやダク・フェイデン/Dack Faydenを採用したグリクシス・シーフといった様々な亜種が登場していった。また4CC(Keeper)と呼ばれる場合もあるようだ。
アーティファクト
(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。
他に採用されるカードとしては師範の占い独楽/Sensei's Divining Topも定番である。闇の腹心とのシナジーはもちろん、独楽のタップ能力を起動し、解決前に独楽を通電式キーでアンタップしてから再び独楽のタップ能力を起動することで、独楽を手札に回収しつつ1枚ドローできる。
その後メンターが登場すると青系コントロールデッキのメインはそちらになり(Vault-Keyが仕込まれる場合もあった)、また逆説ストームが登場するとティンカーデッキの主流はそちらになったこともあって、コントロール系のティンカーデッキはしばらくその勢力を落とすこととなった。
伝説のアーティファクト
あなたはいつでもあなたのライブラリーの一番上のカードを見てもよい。
あなたはあなたのライブラリーの一番上の土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。あなたがこれにより呪文を唱えるなら、それのマナ・コストを支払うのではなく、それのマナ総量に等しい点数のライフを支払う。
(T),土地でないパーマネント10個を生け贄に捧げる:各対戦相手はそれぞれ10点のライフを失う。
アーティファクト
(1),(T):これでないアーティファクト1つを対象とする。それをアンタップする。
(3),(T):クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。
エンチャント 土地 — (Urza’s) 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― ウルザの物語は「(T):(◇)を加える。」を得る。
II ― ウルザの物語は「(2),(T):『このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。』を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。」を得る。
III ― あなたのライブラリーからマナ・コストが(0)か(1)のアーティファクト・カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
しかしながら、灯争大戦で師範の占い独楽と相性がいい修繕先としてボーラスの城塞/Bolas's Citadelが登場し、また基本セット2020で通電式キーの代わりとなる多用途の鍵/Manifold Keyが登場するなど、新戦力の供給自体は行われていた。
そしてモダンホライゾン2においてウルザの物語/Urza's Sagaが登場する。このカードは強力なアーティファクトが大量に存在するヴィンテージ環境そのものとの相性が極めてよく、さらにVault -Keyパッケージとは、「III章で多用途の鍵をサーチ可能であり、Vault-Keyコンボ成立が容易になる」「多用途の鍵によってII章で生成されるトークンを擬似警戒、ないしアンブロッカブルにできる」といったシナジーを形成する。これによって、Vault Controlは一気にトップメタの一角へと返り咲くこととなった。
サンプルレシピ
ラガバン型
- 強力なサボタージュ能力持ちの敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilfererの攻撃を通すことで積極的にアドバンテージを稼ぐタイプ。
- 赤をタッチしたことで、青・アーティファクト・基本でない土地といった様々な脅威を対策できる。死の国からの脱出/Underworld Breachを採用した、ブリーチ・ストームとのハイブリッドデッキも存在する。
ドロー制限型
Tinker(Vintage) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 船殻破り/Hullbreacherなどの対戦相手のドローを制限するカードによって相手のアドバンテージ獲得を咎めるタイプ。
- ドロー制限と相性がいいTimetwisterが採用され、また船殻破りが生成する宝物・トークンなどを有効活用するため最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificerも投入される。僧院の導師/Monastery Mentorや剣を鍬に/Swords to Plowsharesのためにさらに白をタッチしたタイプもある。
- ドローを直接縛れない代わりに、火力を飛ばしつつ盤面に軍団を生成できる上に、2マナ瞬速と小回りが利くオークの弓使い/Orcish Bowmastersが登場したことで強化された。