クリーチャー・タイプ
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− | クリーチャー・タイプそれ自体は特別なルールを持たないが、特定のクリーチャー・タイプにだけ影響する[[呪文]]や[[能力]]([[部族カード]] | + | クリーチャー・タイプそれ自体は特別なルールを持たないが、特定のクリーチャー・タイプにだけ影響する[[呪文]]や[[能力]]([[部族カード]])によって[[ゲーム]]上の意味を持つ。 |
− | [[ゴブリン]]や[[ゾンビ]]のように[[基本セット]]の常連であり様々なセットに登場するもの、[[侍]]や[[エルドラージ]]のように背景設定と深く結びつき特定のセットでしか登場しないもの、[[ | + | [[ゴブリン]]や[[ゾンビ]]のように[[基本セット]]の常連であり様々なセットに登場するもの、[[侍]]や[[エルドラージ]]のように背景設定と深く結びつき特定のセットでしか登場しないもの、[[エルダー]]、[[運び手]]、[[ネフィリム]]のように特定の[[サイクル]]のみが有するもの、[[ブラッシュワグ]]や[[イタチ]]のように単一の[[カード]]にのみ使われているもの、[[苗木]]や[[墓生まれ]]のようにクリーチャー・[[トークン]]でしか登場しないもの、[[スパイク]]や[[スペルシェイパー]]のように特定の[[能力]]を持つようデザインされているもの、[[スリヴァー]]や[[同盟者]]のように始めから部族[[シナジー]]を前提としたものなど様々なクリーチャー・タイプがある。 |
*すべてのクリーチャー・タイプを持つカードには、[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]と[[ローウィン・ブロック]]の[[多相]]カードがある。 | *すべてのクリーチャー・タイプを持つカードには、[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]と[[ローウィン・ブロック]]の[[多相]]カードがある。 | ||
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+ | *クリーチャー・タイプは一単語一タイプである。あるクリーチャー・タイプが別のクリーチャー・タイプを内包することはない。 | ||
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− | とはいえ、再編後の近年でも1枚のカードのために新たなクリーチャー・タイプが新設されるということはある。例えば[[ | + | とはいえ、再編後の近年でも1枚のカードのために新たなクリーチャー・タイプが新設されるということはある。例えば[[黒貂]]や[[ラミア]]、[[オラクル]]変更によるものでは[[ドレッドノート]]など。 |
逆に、統合ではなくそのタイプを持つ新たなカードを増やすという試みも見て取れる。例えば、[[神河ブロック]]までは少数派だった[[スフィンクス]]や[[リバイアサン]]の新種が[[ラヴニカ・ブロック]]や[[コールドスナップ]]で複数登場し、以降も数を増やしている。 | 逆に、統合ではなくそのタイプを持つ新たなカードを増やすという試みも見て取れる。例えば、[[神河ブロック]]までは少数派だった[[スフィンクス]]や[[リバイアサン]]の新種が[[ラヴニカ・ブロック]]や[[コールドスナップ]]で複数登場し、以降も数を増やしている。 |
2014年9月24日 (水) 17:11時点における版
クリーチャー・タイプ/Creature Typeは、クリーチャーと部族共通のサブタイプ。そのクリーチャーが属する種族や職業、共通のメカニズムを持つクリーチャーを表す。
エンチャント
仕組まれた疫病が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
選ばれたタイプのクリーチャーは、-1/-1の修整を受ける。
クリーチャー — エルフ(Elf)
他のエルフ(Elf)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、森渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが森(Forest)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
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解説
クリーチャー・タイプそれ自体は特別なルールを持たないが、特定のクリーチャー・タイプにだけ影響する呪文や能力(部族カード)によってゲーム上の意味を持つ。
ゴブリンやゾンビのように基本セットの常連であり様々なセットに登場するもの、侍やエルドラージのように背景設定と深く結びつき特定のセットでしか登場しないもの、エルダー、運び手、ネフィリムのように特定のサイクルのみが有するもの、ブラッシュワグやイタチのように単一のカードにのみ使われているもの、苗木や墓生まれのようにクリーチャー・トークンでしか登場しないもの、スパイクやスペルシェイパーのように特定の能力を持つようデザインされているもの、スリヴァーや同盟者のように始めから部族シナジーを前提としたものなど様々なクリーチャー・タイプがある。
- すべてのクリーチャー・タイプを持つカードには、霧衣の究極体/Mistform Ultimusとローウィン・ブロックの多相カードがある。
クリーチャー・タイプに関するルール
- クリーチャー・タイプを指定する呪文や能力は、現在マジックに存在しているクリーチャー・タイプしか選ぶことができない。現存するクリーチャー・タイプの一覧は、総合ルールやクリーチャー・タイプ解説の項目を参照のこと。
- 1つのカードが、複数のクリーチャー・タイプを持っていてもよいし、Nameless Raceのように1つもクリーチャー・タイプを持たなくてもよい。
- カード名とクリーチャー・タイプはまったく関係が無い。再録等によって元は同じクリーチャー・タイプのサイクルのうち1枚だけが変更を受けているなどといった場合もあるので、オラクルでのチェックは必要不可欠である。
- 例:砂岩の戦士/Sandstone Warriorは戦士であると同時に兵士でもある。
- 例:エルフの笛吹き/Elvish Piperはエルフ・シャーマンであるが、同じ「笛吹き」を冠するサテュロスの笛吹き/Satyr Piperはサテュロス・シャーマンではなくサテュロス・ならず者である。
- クリーチャー・タイプは一単語一タイプである。あるクリーチャー・タイプが別のクリーチャー・タイプを内包することはない。
- 例:鱗の隊長/Chief of the Scaleが強化するのは戦士のみである。狂戦士や多相の戦士は強化しない。
過去のルール
- 過去には壁とレジェンドについては特別なルールがあったが、神河物語発売時のルール変更によりそれらは廃止された。
- レジェンドというクリーチャー・タイプは、神河物語でのレジェンド・ルール変更時に廃止され、現在は存在しない。
- 1998年4月のルール改定からオンスロート発売時の改定までの期間は、マジックで意味を持つ単語(「飛行」など)でなければ基本的に何でも選ぶことができた(例えば、ドラえもん・トークンなどを出すことができた)。この場合の「マジック」とはポータル系のセットも含む。
- かつては銀枠(アングルード、アンヒンジド)限定のクリーチャー・タイプも選ぶことができたが、現在は不可能になっている(下記参照)。
- 昔は、男女や複数形の差で名前の単語が違っても同じクリーチャー・タイプであるとされていた。例えば「Elf」と「Elves」はそれぞれ同じとして扱われていた。このため、「兄弟団(Brother)」と「修道女(Sister)」が同じものと扱われたのは有名である。(特に英語圏以外で)ややこしかったためか、現在ではこのルールは廃止されている。
- このうち性別に関するルールを「ジェンダー・ルール」と呼んでいた。
沿革
- マジック:ザ・ギャザリング黎明期
- タイプ行に書かれている「~~の召喚/Summon ~~」が1つのクリーチャー・タイプであった。当初は2つ以上の単語で表されるクリーチャー・タイプもあった(例:鳥の乙女/Bird Maiden、猫族の戦士/Cat Warriors)。また、壁やレジェンドといった、特別なルールをもったクリーチャー・タイプも存在した。
- アーティファクト・クリーチャーは基本的にクリーチャー・タイプを持たず、クリーチャー・タイプを持つ場合は文章欄に能力として書かれていた(例:Living Wall(カード画像))。
- テンペスト・ブロック
- テンペストから複数のクリーチャー・タイプを持つクリーチャーが登場するようになった(例:闇の天使セレニア/Selenia, Dark Angel(カード画像))。ただし、当時はレジェンドに限定されており、レジェンド以外のクリーチャー・タイプは文章欄に能力として書かれていた。
- 第6版
- 第6版発売に際する大幅なルール変更によって、クリーチャー・タイプは1つ1単語として改められた。元々2つ以上の単語で表されていたクリーチャー・タイプはハイフンで繋がれ、1単語に変更されている(例:Ball Lightning → Ball-Lightning)。
- また、タイプ行も「クリーチャー ― ~~/Creature ― ~~」の形式に改められ、タイプ行に複数のクリーチャー・タイプを収められるようになった(例:エルフ・レジェンド(カード画像)、マーフォーク・ゴブリン(カード画像))。だが特別なカードデザインやレジェンドでない限り、基本的に1カード1タイプの原則は変わらなかった(例えば、シータの信奉者/Ceta Discipleはイラストがマーフォークに見えるがウィザードしか持たなかった)。
- また、アーティファクト・クリーチャーの一部にもクリーチャー・タイプが与えられるようになった。
- オデッセイ・ブロック
- オデッセイ以降、人間以外の知的種族に関しては種族と職業を併記するという形がとられた(人間は職業のみ)。
- ミラディン・ブロック
- ミラディンで、ついに人間がクリーチャー・タイプとして登場。戦士、ならず者といった職業タイプも登場し、それまでなら「無職」だったようなクリーチャーも職業が補完された。
- 神河ブロック
- 神河物語では、レジェンドと壁に関するルールが廃止され、レジェンドというクリーチャー・タイプが消滅した。これによって過去の多くのレジェンドはクリーチャー・タイプ大再編までクリーチャー・タイプを持たないカードになっていた。
- 第9版
- 第9版から、アーティファクト・クリーチャーもすべてクリーチャー・タイプを持つようになり、現在まで続くクリーチャー・タイプの基本が完成した。
クリーチャー・タイプの再編
第6版までは「一度印刷したクリーチャー・タイプは変更しない」という方針であったが、第6版の後に「明らかに直感に反していれば次の再録時に変更する」方針に改められた。(→Ask Wizards 2002/05/09参照)
方針の変更以来、あまりにも少ないクリーチャー・タイプは、再録される際に他の主要なクリーチャー・タイプに統合されてきている。また、ヨーティアの兵/Yotian Soldierや羽ばたき飛行機械/Ornithopterのように、新たにクリーチャー・タイプを与えられる場合もある。
とはいえ、再編後の近年でも1枚のカードのために新たなクリーチャー・タイプが新設されるということはある。例えば黒貂やラミア、オラクル変更によるものではドレッドノートなど。
逆に、統合ではなくそのタイプを持つ新たなカードを増やすという試みも見て取れる。例えば、神河ブロックまでは少数派だったスフィンクスやリバイアサンの新種がラヴニカ・ブロックやコールドスナップで複数登場し、以降も数を増やしている。
ローウィン時の大再編
ローウィンが部族カードを中心としたセットであるため、登場に先立って2007年9月にクリーチャー・タイプの大再編が行われた(→2007年9月サブタイプ変更)。このときクリーチャー・タイプが変更されたカードは1000枚を超え、150種近いクリーチャー・タイプが消滅した(→廃止されたクリーチャー・タイプ)。その直前のMagic OnlineでのMasters Edition発売に伴う更新でもいくつかのクリーチャー・タイプが廃止されている(参考)。
- 伝説のクリーチャー(レジェンド)やアーティファクト・クリーチャーなどのクリーチャータイプを持たないクリーチャーへ新たにクリーチャー・タイプが与えられた。これにより、ほぼ全てのクリーチャーがクリーチャー・タイプを持つこととなった(例外はNameless Race)。
- 職業しか持たないクリーチャーへ新たに種族が与えられた。
- フレイバー的には持っていることが明らかな職業をクリーチャー・タイプとしては持たないクリーチャーへ、その職業が新たにクリーチャー・タイプとして与えられた。
- マイナーで古いクリーチャー・タイプが多数廃止された。
- ロードやガーディアンなど、イメージやゲーム上の性能に統一感の無いクリーチャー・タイプも廃止された。
- 廃止されたタイプで無い限り、それまでのタイプは残された(例えば以前クレリックであった上座ドルイド/Elder Druidは、エルフ・ドルイドに変更されるのではなくエルフ・クレリック・ドルイドになった)。
- アングルード、アンヒンジドにしか無いクリーチャー・タイプがリストから除かれた。
一気に変更したためか、部分的に内部設定と合わない箇所が出ていた(例:Reveka, Wizard Savant)ため、2008年1月に再変更が行われた(参考)。
参考
- The Grand Creature Type Update
- Updates to the Grand Creature Type Update
- サブタイプ一覧(MJMJ.info)
- サブタイプ(クリーチャー・タイプ / 土地タイプ / 呪文タイプ / アーティファクト・タイプ / エンチャント・タイプ / プレインズウォーカー・タイプ)
- クリーチャー・タイプ解説
- 廃止されたクリーチャー・タイプ
- ルーリング