甲鱗のワーム/Scaled Wurm
提供:MTG Wiki
9行: | 9行: | ||
[[シングルシンボル]]はメリットではあるが、普通8マナが出る頃には[[緑マナ]]も2~3点出せるのでその利点がほとんどない。ただし、[[ウルザトロン]]や緑を[[タッチ]]した場合、そのメリットが生かされる。実際に[[フェッチランド]]から1枚差しの[[Tropical Island]]でこれを[[タッチ]]した[[青単コントロール#エターナル|青単BtB]]が[[レガシー]]の大会で準優勝したことがある。他にも、[[オース]]や[[バベル]]など、様々な[[デッキ]]においてこのカードを[[挿す|1枚差し]]した例が見られる。このカードに不思議な人気があることを示すエピソードといえる。 | [[シングルシンボル]]はメリットではあるが、普通8マナが出る頃には[[緑マナ]]も2~3点出せるのでその利点がほとんどない。ただし、[[ウルザトロン]]や緑を[[タッチ]]した場合、そのメリットが生かされる。実際に[[フェッチランド]]から1枚差しの[[Tropical Island]]でこれを[[タッチ]]した[[青単コントロール#エターナル|青単BtB]]が[[レガシー]]の大会で準優勝したことがある。他にも、[[オース]]や[[バベル]]など、様々な[[デッキ]]においてこのカードを[[挿す|1枚差し]]した例が見られる。このカードに不思議な人気があることを示すエピソードといえる。 | ||
− | *[[上位互換]]には[[超大なベイロス/Enormous Baloth]]や[[キヅタの精霊/Ivy Elemental]]、[[残忍なハイドラ/Feral Hydra]]、[[カヴーの上等王/Kavu Primarch]]、[[トークン]] | + | *[[上位互換]]には[[超大なベイロス/Enormous Baloth]]や[[キヅタの精霊/Ivy Elemental]]、[[残忍なハイドラ/Feral Hydra]]、[[カヴーの上等王/Kavu Primarch]]、[[トークン]]であるため厳密には違うが[[ワーム呼び/Wurmcalling]]、[[スライム成形/Slime Molding]]などがある。このサイズのクリーチャーになると、大抵は[[ダブルシンボル]]以上になるため、純粋な上位互換は意外と少ない(もっとも前述したとおり、ここまで重くなると多少の[[色拘束]]の差は大した意味を持たないが)。 |
*[[エルドラージ覚醒]]現在、[[コモン]]としては歴代で2位の[[パワー]]を持ち、[[基本セット]]のコモンでは単独トップの座を守っている(Whisperで「[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?rarity%5B%5D=common&p_more=7 コモンかつパワーが7以上]」を検索)。 | *[[エルドラージ覚醒]]現在、[[コモン]]としては歴代で2位の[[パワー]]を持ち、[[基本セット]]のコモンでは単独トップの座を守っている(Whisperで「[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?rarity%5B%5D=common&p_more=7 コモンかつパワーが7以上]」を検索)。 | ||
*また、緑[[単色]]のシングルシンボルのカードとしては2番目に高い[[マナ・コスト]]を持つ(Whisperで「[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?mcost=%7BG%7D%7B20%7D&ccost_more=8&color%5B%5D=green&color_multi=not 緑単色のシングルシンボルで8マナ以上]」を検索)。 | *また、緑[[単色]]のシングルシンボルのカードとしては2番目に高い[[マナ・コスト]]を持つ(Whisperで「[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?mcost=%7BG%7D%7B20%7D&ccost_more=8&color%5B%5D=green&color_multi=not 緑単色のシングルシンボルで8マナ以上]」を検索)。 | ||
− | *[[シャーク]]トレードの話によくジョークとして出される。[[稀少度|レアリティ]]が[[エキスパンション・シンボル]]に表示されていなかった時代はそれを利用して初心者を騙そうとする人が多かった為である。また、実際に第5版の[[スターターデッキ]] | + | *[[シャーク]]トレードの話によくジョークとして出される。[[稀少度|レアリティ]]が[[エキスパンション・シンボル]]に表示されていなかった時代はそれを利用して初心者を騙そうとする人が多かった為である。また、実際に第5版の[[スターターデッキ]]を買うと1枚くらいは当たるので、これから始めた人にとっては(後述の[[イラスト]]や[[フレイバー・テキスト]]のインパクトも大きく作用して)最強のクリーチャーに見える事も多かった。ただし、ちょっとカードを買い集めていけば、これの[[コスト・パフォーマンス]]が高くないことにすぐ気がついてしまうため、カジュアルでも[[根切りワーム/Rootbreaker Wurm]]等の方がよく使われた。 |
*[[精神爆弾/Mind Bomb]]と[[動く死体/Animate Dead]]で、3[[ターン]]目から攻撃する光景が[[ウェルカム・トゥ・ドミニア ドミニアへの招待2|ドミニアへの招待2]]で描かれていた。 | *[[精神爆弾/Mind Bomb]]と[[動く死体/Animate Dead]]で、3[[ターン]]目から攻撃する光景が[[ウェルカム・トゥ・ドミニア ドミニアへの招待2|ドミニアへの招待2]]で描かれていた。 | ||
*ハイパーコロコロに掲載されていた[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]のレシピの中にはこれが2枚投入されていた。[[ティタニアの僧侶/Priest of Titania]]による大量マナから高速召喚するそうである。 | *ハイパーコロコロに掲載されていた[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]のレシピの中にはこれが2枚投入されていた。[[ティタニアの僧侶/Priest of Titania]]による大量マナから高速召喚するそうである。 | ||
22行: | 22行: | ||
*「'''甲鱗様'''」等と呼ばれ一部に熱狂的なファンがいる。2ちゃんねるには専用スレまであるほど。 | *「'''甲鱗様'''」等と呼ばれ一部に熱狂的なファンがいる。2ちゃんねるには専用スレまであるほど。 | ||
*大小様々なアスキーアートが存在。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のアスキーアートは比較的珍しい。(→[http://www29.atwiki.jp/mtgaa/pages/30.html 参考]。) | *大小様々なアスキーアートが存在。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のアスキーアートは比較的珍しい。(→[http://www29.atwiki.jp/mtgaa/pages/30.html 参考]。) | ||
+ | *イラスト投稿サイト「Pixiv」では、[[P/T]]の数値になぞらえ7月6日7時6分に甲鱗のワームのイラストを投稿する企画も行われた。 | ||
*その堂々たる{{Gatherer|id=2586}}は[[アイスエイジ]]のパッケージを飾ってもいる。侮れない。 | *その堂々たる{{Gatherer|id=2586}}は[[アイスエイジ]]のパッケージを飾ってもいる。侮れない。 | ||
− | * | + | **[[テキスト]]欄にびっしり書かれた[[フレイバー・テキスト]]はこのワームの凶悪さを物語っており、人気の一因となっている。 |
− | + | {{フレイバーテキスト|氷河期のあいだに繁栄を極めたこのワームは、キイェルドーのありとあらゆる人々にとって恐怖の的だった。その巨体と狂暴な性格が呼び起こした悪夢は数知れない―――甲鱗のワームはまさに、氷河期の災厄の象徴だった。|「キイェルドー:氷の文明」}} | |
==参考== | ==参考== | ||
*[http://www11.atwiki.jp/scaled-wurm/ 甲鱗様Wiki] | *[http://www11.atwiki.jp/scaled-wurm/ 甲鱗様Wiki] |
2013年6月24日 (月) 17:31時点における版
初心者に、コストが重く、大きいだけのクリーチャーは意外と弱いのだ、と教えるためにあるかのようなカード。
カード資産も知識も少ない初心者同士のゲームでなら、圧倒的なサイズによってまさにフィニッシャーとして活躍するだろうが、中級以上の相手と戦ったときには案外活躍できないものである。重い上に、回避能力を持たず、大きい(高いタフネス)以外の除去耐性を持たない、というのがその理由。攻撃はチャンプブロックでやり過ごされ、青のバウンスやカウンター、黒や白の除去(及び平和な心/Pacifism系擬似除去)への耐性が全くなく、対戦相手が赤や緑であればこれが出る前に決着がついている可能性が高い。そこに気付けば初心者脱出も近いだろう。
しかしながら、ゲームの展開が遅く対抗手段が限られるリミテッドでは侮れない存在となる。8マナ出るまでゲームが長引くことも珍しくなく、7/6ものサイズがあるため火力やコンバット・トリックで倒されることもそうそうない。3回通せば勝負が決まってしまい、かと言って強引に止めるにはかなりの犠牲が強いられるとあり、相手としては対処につくづく困ることになる。特に第9版におけるリミテッドでははびこり/Overgrowthによるマナ加速と抜群の相性で、しかも2枚ともコモンなので両者が揃う状況は非常に多かった。
シングルシンボルはメリットではあるが、普通8マナが出る頃には緑マナも2~3点出せるのでその利点がほとんどない。ただし、ウルザトロンや緑をタッチした場合、そのメリットが生かされる。実際にフェッチランドから1枚差しのTropical Islandでこれをタッチした青単BtBがレガシーの大会で準優勝したことがある。他にも、オースやバベルなど、様々なデッキにおいてこのカードを1枚差しした例が見られる。このカードに不思議な人気があることを示すエピソードといえる。
- 上位互換には超大なベイロス/Enormous Balothやキヅタの精霊/Ivy Elemental、残忍なハイドラ/Feral Hydra、カヴーの上等王/Kavu Primarch、トークンであるため厳密には違うがワーム呼び/Wurmcalling、スライム成形/Slime Moldingなどがある。このサイズのクリーチャーになると、大抵はダブルシンボル以上になるため、純粋な上位互換は意外と少ない(もっとも前述したとおり、ここまで重くなると多少の色拘束の差は大した意味を持たないが)。
- エルドラージ覚醒現在、コモンとしては歴代で2位のパワーを持ち、基本セットのコモンでは単独トップの座を守っている(Whisperで「コモンかつパワーが7以上」を検索)。
- また、緑単色のシングルシンボルのカードとしては2番目に高いマナ・コストを持つ(Whisperで「緑単色のシングルシンボルで8マナ以上」を検索)。
- シャークトレードの話によくジョークとして出される。レアリティがエキスパンション・シンボルに表示されていなかった時代はそれを利用して初心者を騙そうとする人が多かった為である。また、実際に第5版のスターターデッキを買うと1枚くらいは当たるので、これから始めた人にとっては(後述のイラストやフレイバー・テキストのインパクトも大きく作用して)最強のクリーチャーに見える事も多かった。ただし、ちょっとカードを買い集めていけば、これのコスト・パフォーマンスが高くないことにすぐ気がついてしまうため、カジュアルでも根切りワーム/Rootbreaker Wurm等の方がよく使われた。
- 精神爆弾/Mind Bombと動く死体/Animate Deadで、3ターン目から攻撃する光景がドミニアへの招待2で描かれていた。
- ハイパーコロコロに掲載されていたエルフデッキのレシピの中にはこれが2枚投入されていた。ティタニアの僧侶/Priest of Titaniaによる大量マナから高速召喚するそうである。
- バニラであることを活かせるカードが遂に未来予知で登場した。→ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs
- 修整が+3/+3だったならば殴る回数を1回減らせたのが惜しいところ。
- 基本セット2013にて、このカードと類似した名前を持つカードが登場した。→古鱗のワーム/Elderscale Wurm
- 「甲鱗様」等と呼ばれ一部に熱狂的なファンがいる。2ちゃんねるには専用スレまであるほど。
- 大小様々なアスキーアートが存在。マジックのアスキーアートは比較的珍しい。(→参考。)
- イラスト投稿サイト「Pixiv」では、P/Tの数値になぞらえ7月6日7時6分に甲鱗のワームのイラストを投稿する企画も行われた。
- その堂々たるイラストはアイスエイジのパッケージを飾ってもいる。侮れない。
- テキスト欄にびっしり書かれたフレイバー・テキストはこのワームの凶悪さを物語っており、人気の一因となっている。
氷河期のあいだに繁栄を極めたこのワームは、キイェルドーのありとあらゆる人々にとって恐怖の的だった。その巨体と狂暴な性格が呼び起こした悪夢は数知れない―――甲鱗のワームはまさに、氷河期の災厄の象徴だった。― 「キイェルドー:氷の文明」
参考
- 甲鱗様Wiki
- 甲鱗のワーム - アンサイクロペディア
- バニラクリーチャー
- カード個別評価:アイスエイジ - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン