領域

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(2人の利用者による、間の2版が非表示)
5行: 5行:
  
 
==解説==
 
==解説==
基本的には「'''[[ライブラリー]]'''」「'''[[手札]]'''」「'''[[墓地]]'''」「'''[[戦場]]'''」「'''[[スタック]]'''」「'''[[追放]]'''」「'''[[統率]]'''」の7つ。この他、初期の[[カード]]には「[[アンティ]]」を、[[銀枠]]ではいくつかのユニークな領域を用いるカードが存在する(後述の[[#一覧]]を参照)。また古い[[ルーリング|ルール]]では、スタック領域の代わりに「[[リンボ]]」、追放領域の代わりに「[[ゲーム外]]」という領域が存在していたほか、「[[フェイズ・アウト]]」という領域も存在した。
+
基本的には「'''[[ライブラリー]]'''」「'''[[手札]]'''」「'''[[墓地]]'''」「'''[[戦場]]'''」「'''[[スタック]]'''」「'''[[追放]]'''」「'''[[統率]]'''」の7つ。この他、初期の[[カード]]には「[[アンティ]]」を、[[アン・ゲーム]]ではいくつかのユニークな領域を用いるカードが存在する(後述の[[#一覧]]を参照)。また古い[[ルーリング|ルール]]では、スタック領域の代わりに「[[リンボ]]」、追放領域の代わりに「[[ゲーム外]]」という領域が存在していたほか、「[[フェイズ・アウト]]」という領域も存在した。
  
 
手札と墓地とライブラリーは各[[プレイヤー]]ごとに独立しており、それ以外の領域は全プレイヤー共有である。「自分の場」「相手の場」という言い方がよく見られるが、これは領域としての戦場を指す言葉ではない。戦場も全員で共有している。
 
手札と墓地とライブラリーは各[[プレイヤー]]ごとに独立しており、それ以外の領域は全プレイヤー共有である。「自分の場」「相手の場」という言い方がよく見られるが、これは領域としての戦場を指す言葉ではない。戦場も全員で共有している。
11行: 11行:
 
===オブジェクトの移動===
 
===オブジェクトの移動===
 
領域を移動した[[オブジェクト]]は、以前の状態の記憶を失い、以前の状態と関係のない新しいオブジェクトになる。ただし、以下の例外が存在する({{CR|400.7}})。
 
領域を移動した[[オブジェクト]]は、以前の状態の記憶を失い、以前の状態と関係のない新しいオブジェクトになる。ただし、以下の例外が存在する({{CR|400.7}})。
#スタック上にある[[パーマネント呪文]]([[アーティファクト]]、[[クリーチャー]]、[[エンチャント]]、[[プレインズウォーカー ]])の[[特性]]を変更する、呪文や[[起動型能力]]や[[誘発型能力]]による[[効果]]は、その呪文であった[[パーマネント]]にも適用され続ける。スタックにあるパーマネント呪文に[[代替コスト]]で唱えられるようにする能力を与える常在型能力の効果は、その呪文がなるパーマネントにも適用され続ける。
+
#スタック上にある[[パーマネント呪文]]([[アーティファクト]]、[[バトル]]、[[クリーチャー]]、[[エンチャント]]、[[プレインズウォーカー ]])の[[特性]]を変更する、呪文や[[起動型能力]]や[[誘発型能力]]による[[効果]]は、その呪文であった[[パーマネント]]にも適用され続ける。
#*[[臨機応変/Sleight of Mind]][[道具箱、ヘンジー・トーリ/Henzie "Toolbox" Torre]]などが該当する。
+
#*[[臨機応変/Sleight of Mind]]などが該当する。
 +
#戦場で機能する能力をスタックにあるパーマネント呪文に与える常在型能力の効果は、その呪文がなるパーマネントにも適用され続ける。
 +
#*[[道具箱、ヘンジー・トーリ/Henzie "Toolbox" Torre]]、[[セラの模範/Serra Paragon]]などが該当する。
 
#スタック上にあるパーマネント呪文からの[[ダメージ]]に適用される[[軽減]]効果は、その呪文であったパーマネントからのダメージにも適用される。
 
#スタック上にあるパーマネント呪文からの[[ダメージ]]に適用される[[軽減]]効果は、その呪文であったパーマネントからのダメージにも適用される。
 
#パーマネントの能力のうち、[[唱える|唱え]]られたときの情報を必要とするものは、そのパーマネントになった呪文に関する情報を参照できる。
 
#パーマネントの能力のうち、[[唱える|唱え]]られたときの情報を必要とするものは、そのパーマネントになった呪文に関する情報を参照できる。
24行: 26行:
 
#効果によって土地でない[[カード]]が唱えられるようになった場合、その効果の他の部分は、唱えられてスタックに移動してなったオブジェクトにも適用され続ける。
 
#効果によって土地でない[[カード]]が唱えられるようになった場合、その効果の他の部分は、唱えられてスタックに移動してなったオブジェクトにも適用され続ける。
 
#*[[任務説明/Mission Briefing]]の効果のうちの「そのカードがあなたの[[墓地]]に置かれるなら、代わりにそれを[[追放]]する」の部分などが該当する。
 
#*[[任務説明/Mission Briefing]]の効果のうちの「そのカードがあなたの[[墓地]]に置かれるなら、代わりにそれを[[追放]]する」の部分などが該当する。
 +
#効果によって土地カードをプレイできる場合、その効果の他の部分はその土地カードがそれによりプレイされた結果として戦場に移動したあとでなる新しいオブジェクトを見つけることができる。
 +
#*[[セラの模範/Serra Paragon]]が該当する。
 
#[[解決]]中の呪文や起動型能力は、その呪文が唱えられたり能力が起動されたりしている間に、ある領域から他の[[公開領域]]に移動しているオブジェクトに何らかの処理を行なうことができる。
 
#[[解決]]中の呪文や起動型能力は、その呪文が唱えられたり能力が起動されたりしている間に、ある領域から他の[[公開領域]]に移動しているオブジェクトに何らかの処理を行なうことができる。
 
#*[[ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu]]により[[手札]]から追放領域に移動した[[待機]]を持たないカードが、待機を持つようになるケースなどが該当する。
 
#*[[ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu]]により[[手札]]から追放領域に移動した[[待機]]を持たないカードが、待機を持つようになるケースなどが該当する。
 
#[[マッドネス]]で[[捨てる|捨てて]]追放されたカードが唱えられずに[[公開領域]]に移動した場合、「捨てたカード」を参照する効果はそのオブジェクトを見つけることができる。
 
#[[マッドネス]]で[[捨てる|捨てて]]追放されたカードが唱えられずに[[公開領域]]に移動した場合、「捨てたカード」を参照する効果はそのオブジェクトを見つけることができる。
 
#*[[葬送の影/Shadow of the Grave]]が該当する。
 
#*[[葬送の影/Shadow of the Grave]]が該当する。
 +
#公開領域にあるオブジェクト上の[[ステッカー]]は、それが別の公開領域に移動しても保持される。ステッカーからのすべての効果は、それが新しい領域でなる新しいオブジェクトに適用され続ける。
  
 
===その他===
 
===その他===
35行: 40行:
 
**かつてのルールでは外部にゲーム外領域を含んでいたが、現在の追放領域は外部に含まれない。
 
**かつてのルールでは外部にゲーム外領域を含んでいたが、現在の追放領域は外部に含まれない。
 
*「手札を捨てる」や「あなたの手札をあなたのライブラリーに加えて[[切り直す]]」など、領域に対して何かをさせる効果がある場合、それらはその領域にある全てのカードに働く。領域そのものには何もしない。({{CR|400.12}})
 
*「手札を捨てる」や「あなたの手札をあなたのライブラリーに加えて[[切り直す]]」など、領域に対して何かをさせる効果がある場合、それらはその領域にある全てのカードに働く。領域そのものには何もしない。({{CR|400.12}})
*1枚のカードが2つ以上の領域に存在することは通常はない(総合ルールに明記されているわけではないものの、そのようなことが起こらないように各種処理が定義されている)。ただし[[銀枠]]では1枚のカードが2つ以上の領域に存在することになることもありうる(アンヒンジドの[[Yet Another Aether Vortex]]、[[Unstable]]の[[凄腕の忍者/Masterful Ninja]])。
+
*1枚のカードが2つ以上の領域に存在することは通常はない(総合ルールに明記されているわけではないものの、そのようなことが起こらないように各種処理が定義されている)。ただし[[アン・ゲーム]]では1枚のカードが2つ以上の領域に存在することになることもありうる(アンヒンジドの[[Yet Another Aether Vortex]]、[[Unstable]]の[[凄腕の忍者/Masterful Ninja]])。
  
 
==概念図==
 
==概念図==
61行: 66行:
 
*[[アンティ]](Ante)
 
*[[アンティ]](Ante)
  
以下は銀枠でのみ使用する領域
+
以下は[[アン・ゲーム]]でのみ使用する領域
 
*[[Clay Pigeon|空中]](旧[[オラクル]])
 
*[[Clay Pigeon|空中]](旧[[オラクル]])
 
*[[最悪ゲームから徹底的に永遠に除去]](Absolutely-removed-from-the-freaking-game-forever)
 
*[[最悪ゲームから徹底的に永遠に除去]](Absolutely-removed-from-the-freaking-game-forever)

2024年4月15日 (月) 07:22時点における最新版

領域/Zoneとは、マジックオブジェクトゲーム中に存在できる場所のこと。


Planar Void / 次元の狭間 (黒)
エンチャント

他のカードがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれるたび、そのカードを追放する。



Misthollow Griffin / 霧虚ろのグリフィン (2)(青)(青)
クリーチャー — グリフィン(Griffin)

飛行
あなたは霧虚ろのグリフィンを追放領域から唱えてもよい。

3/3

目次

[編集] 解説

基本的には「ライブラリー」「手札」「墓地」「戦場」「スタック」「追放」「統率」の7つ。この他、初期のカードには「アンティ」を、アン・ゲームではいくつかのユニークな領域を用いるカードが存在する(後述の#一覧を参照)。また古いルールでは、スタック領域の代わりに「リンボ」、追放領域の代わりに「ゲーム外」という領域が存在していたほか、「フェイズ・アウト」という領域も存在した。

手札と墓地とライブラリーは各プレイヤーごとに独立しており、それ以外の領域は全プレイヤー共有である。「自分の場」「相手の場」という言い方がよく見られるが、これは領域としての戦場を指す言葉ではない。戦場も全員で共有している。

[編集] オブジェクトの移動

領域を移動したオブジェクトは、以前の状態の記憶を失い、以前の状態と関係のない新しいオブジェクトになる。ただし、以下の例外が存在する(CR:400.7)。

  1. スタック上にあるパーマネント呪文アーティファクトバトルクリーチャーエンチャントプレインズウォーカー )の特性を変更する、呪文や起動型能力誘発型能力による効果は、その呪文であったパーマネントにも適用され続ける。
  2. 戦場で機能する能力をスタックにあるパーマネント呪文に与える常在型能力の効果は、その呪文がなるパーマネントにも適用され続ける。
  3. スタック上にあるパーマネント呪文からのダメージに適用される軽減効果は、その呪文であったパーマネントからのダメージにも適用される。
  4. パーマネントの能力のうち、唱えられたときの情報を必要とするものは、そのパーマネントになった呪文に関する情報を参照できる。
  5. オブジェクトが他の領域に移動することで誘発する誘発型能力は、移動先の領域でその移動したオブジェクトを見つけることができる。
  6. エンチャントされているパーマネントが戦場を離れたことによって誘発するオーラ能力は、そのパーマネントが戦場を離れるのと同時にそのオーラが墓地に置かれた場合や、そのオーラがパーマネントにつけられていないことによる状況起因処理によってオーナーの墓地に置かれた場合、墓地に置かれたそのオーラ自身を見つけることができる。
  7. 土地でないカードに、唱えられるようにする能力を与える効果があった場合、その能力は唱えられてスタックに移動してなったオブジェクトにも適用され続ける。
  8. 効果によって土地でないカードが唱えられるようになった場合、その効果の他の部分は、唱えられてスタックに移動してなったオブジェクトにも適用され続ける。
  9. 効果によって土地カードをプレイできる場合、その効果の他の部分はその土地カードがそれによりプレイされた結果として戦場に移動したあとでなる新しいオブジェクトを見つけることができる。
  10. 解決中の呪文や起動型能力は、その呪文が唱えられたり能力が起動されたりしている間に、ある領域から他の公開領域に移動しているオブジェクトに何らかの処理を行なうことができる。
  11. マッドネス捨てて追放されたカードが唱えられずに公開領域に移動した場合、「捨てたカード」を参照する効果はそのオブジェクトを見つけることができる。
  12. 公開領域にあるオブジェクト上のステッカーは、それが別の公開領域に移動しても保持される。ステッカーからのすべての効果は、それが新しい領域でなる新しいオブジェクトに適用され続ける。

[編集] その他

  • かつてディミーアの脳外科医、シアクー/Circu, Dimir Lobotomistのみが、領域を能力対象に取っていた。これは失敗だと開発部は早くに気づき、類似のカードは作らないことになった[1]
    • そのシアクー自身も2018年9月のオラクル変更により、プレイヤーを対象に取るようになった。これにより領域を対象とするカードは完全に消滅した。
  • ゲームの外部とは、どの領域にも存在していないオブジェクトがある場所のことであり、領域ではない。
    • かつてのルールでは外部にゲーム外領域を含んでいたが、現在の追放領域は外部に含まれない。
  • 「手札を捨てる」や「あなたの手札をあなたのライブラリーに加えて切り直す」など、領域に対して何かをさせる効果がある場合、それらはその領域にある全てのカードに働く。領域そのものには何もしない。(CR:400.12
  • 1枚のカードが2つ以上の領域に存在することは通常はない(総合ルールに明記されているわけではないものの、そのようなことが起こらないように各種処理が定義されている)。ただしアン・ゲームでは1枚のカードが2つ以上の領域に存在することになることもありうる(アンヒンジドのYet Another Aether VortexUnstable凄腕の忍者/Masterful Ninja)。

[編集] 概念図

2010年7月のルール変更後のもの。以前と変わったので注意。

領域 サイドボード その他
ライブラリー 手札 墓地 戦場 スタック 追放 統率
プレイヤーごと 共有 ゲームの外部(トーナメント時)
ゲームの内部 ゲームの外部

トーナメント以外(カジュアルプレイ)においても、「願いなどでアクセスできるのはサイドボード内のみ」という考えを持つ人がいるので、事前に確認しておくとよいだろう。

[編集] 一覧

以下はアン・ゲームでのみ使用する領域

[編集] 参考

  1. Guilds of Ravnica Oracle Changes(News 2018年9月28日 Eli Shiffrin著)

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif