Mox
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*それぞれが同じ色マナを出す基本土地の上位互換とは言えない。アーティファクトであるため[[割る|割られ]]やすい点、[[打ち消す|打ち消され]]うる点では劣っている。例えば、[[ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman]]や[[三角エイの捕食者/Trygon Predator]]の能力の対象になるし、[[無のロッド/Null Rod]]や[[石のような静寂/Stony Silence]]が戦場に出るとマナを出せなくなる。また、それぞれ基本土地とアーティファクトで[[サーチ]]する手段が異なる。 | *それぞれが同じ色マナを出す基本土地の上位互換とは言えない。アーティファクトであるため[[割る|割られ]]やすい点、[[打ち消す|打ち消され]]うる点では劣っている。例えば、[[ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman]]や[[三角エイの捕食者/Trygon Predator]]の能力の対象になるし、[[無のロッド/Null Rod]]や[[石のような静寂/Stony Silence]]が戦場に出るとマナを出せなくなる。また、それぞれ基本土地とアーティファクトで[[サーチ]]する手段が異なる。 | ||
**基本土地と同じ[[能力]]であるため、[[中村聡]]の周囲では当初[[カスレア]]扱いされていた。黎明期ならではの[[カードパワー]]の不理解もあるが、当時は基本土地ですら貴重品だった背景もある。 | **基本土地と同じ[[能力]]であるため、[[中村聡]]の周囲では当初[[カスレア]]扱いされていた。黎明期ならではの[[カードパワー]]の不理解もあるが、当時は基本土地ですら貴重品だった背景もある。 | ||
− | *[[ | + | *[[マナ総量]]が0のマナ・アーティファクトという点で、[[ミラディン]]の[[アーティファクト・土地]]サイクルはこれらの[[リメイク]]ともいえる。 |
*[[ヴィンテージ]](旧[[タイプ1]])の[[デッキリスト]]で「5 Moxen」とあれば、5種類のMox各1枚ずつのことを意味する。 | *[[ヴィンテージ]](旧[[タイプ1]])の[[デッキリスト]]で「5 Moxen」とあれば、5種類のMox各1枚ずつのことを意味する。 | ||
*[[Black Lotus]]と[[太陽の指輪/Sol Ring|Sol Ring]]を合わせた7枚を[[SoloMoxen]]と呼ぶことがある。 | *[[Black Lotus]]と[[太陽の指輪/Sol Ring|Sol Ring]]を合わせた7枚を[[SoloMoxen]]と呼ぶことがある。 | ||
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後世には、これらMoxサイクルの調整版として、Moxの名前を冠する[[マナ・アーティファクト]]がいくつか作られている。 | 後世には、これらMoxサイクルの調整版として、Moxの名前を冠する[[マナ・アーティファクト]]がいくつか作られている。 | ||
− | 公式[[フォーマット]]で利用できる以下の亜種は、いずれも[[ | + | 公式[[フォーマット]]で利用できる以下の亜種は、いずれも[[マナ総量]]が(0)で、タップのみで色マナを生み出すことができる点がMoxサイクルと共通している。 |
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2021年5月4日 (火) 20:20時点における版
Mox(モックス)とは、リミテッド・エディション初出のMoxの名を冠するマナ・アーティファクトのサイクル。複数形は「Moxen」または「Moxes」。
以下の5枚が該当し、いずれもパワー9に含まれている。
いずれも0マナのアーティファクトであり、タップのみで対応する色マナを1点生み出す。各色マナを出す基本土地と同じ能力であるが、土地ではないため、土地の「1ターンに1枚しか出せない」という制約が無い。そのため、これらのカードを1ターンに複数枚出すことができ、莫大なマナ加速が可能となる。
このように非常に強力であるために、いずれも各フォーマットで禁止・制限されている。
- それぞれが同じ色マナを出す基本土地の上位互換とは言えない。アーティファクトであるため割られやすい点、打ち消されうる点では劣っている。例えば、ゴリラのシャーマン/Gorilla Shamanや三角エイの捕食者/Trygon Predatorの能力の対象になるし、無のロッド/Null Rodや石のような静寂/Stony Silenceが戦場に出るとマナを出せなくなる。また、それぞれ基本土地とアーティファクトでサーチする手段が異なる。
- マナ総量が0のマナ・アーティファクトという点で、ミラディンのアーティファクト・土地サイクルはこれらのリメイクともいえる。
- ヴィンテージ(旧タイプ1)のデッキリストで「5 Moxen」とあれば、5種類のMox各1枚ずつのことを意味する。
- Black LotusとSol Ringを合わせた7枚をSoloMoxenと呼ぶことがある。
- これらのカード名に含まれる5種類の宝石(Pearl、Sapphire、Jet、Ruby、Emerald)は、後に大メダルサイクルでも使用されている。
- Richard Garfieldによると、語源は北米のスラング「moxie」で「活気」「ガッツ」「勢い」といった意味(→Card of the Day 2003/02/03(邦訳)参照)。スラング自体はアメリカで販売されていた同名のソフトドリンクに由来する。
Moxの名前を冠するカード
後世には、これらMoxサイクルの調整版として、Moxの名前を冠するマナ・アーティファクトがいくつか作られている。
公式フォーマットで利用できる以下の亜種は、いずれもマナ総量が(0)で、タップのみで色マナを生み出すことができる点がMoxサイクルと共通している。
- モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
- ストロングホールドで登場。どの色のマナも生み出せるが、土地を1枚捨てないと戦場に出せない。
- 金属モックス/Chrome Mox
- ミラディンで登場。戦場に出た時に手札からカードを追放(刻印)し、その追放したカードのいずれかの色のマナを生み出せる。
- オパールのモックス/Mox Opal
- ミラディンの傷跡で登場。どの色のマナも生み出せるが、(自身を含む)アーティファクトを3つ以上コントロールしていないと能力を起動できない。また、伝説のアーティファクトであるため、1枚しか戦場に維持できない。
- モックス・アンバー/Mox Amber
- ドミナリアで登場。初代Moxと同様に戦場に出すにも能力を起動するにも制限はないが、生み出せるマナは自分がコントロールしている伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーの持っている色に限られる。またオパールのモックス同様、これ自体も伝説である。
- モックス・タンタライト/Mox Tantalite
- モダンホライゾンで登場。マナ・コストの無いカードなので唱えられないが、待機3 - (0)を持つ。
ジョーク・非公式
公式フォーマットで使えない亜種も作られている。これらの亜種には、Moxサイクルと公式フォーマットで利用できる亜種の共通点に合わないものもある。
- Jack-in-the-Mox
- アングルードで登場。0マナ。生み出すマナの色が6面ダイスで決まり、出目によっては自爆する。
- Mox Lotus
- アンヒンジドで登場。15マナ。無限の無色マナを生み出し、100マナを色マナ1点に変換するマナフィルターを持つ。
- Gleemox
- Magic Onlineのプロモーション・カード。0マナ。どの色のマナも生み出せるが、ルール文章で禁止カードに指定されている。
- Mox Crystal
- 非公式フォーマット5-Color Magicのインビテーショナルカード。0マナ。無色マナを生み出す。
参考
- Holiday Cube Moxes - Magic Online用イラスト(Arcana 2013年12月17日 WotC著)
- モックス/Mox
- パワー9
- カードの俗称