コモン
提供:MTG Wiki
細 (→強力なコモンカードの例) |
|||
4行: | 4行: | ||
基本的に15枚入りの[[ブースターパック]]1つにつき10または11枚封入されている。[[エキスパンション・シンボル]]の色は黒である。 | 基本的に15枚入りの[[ブースターパック]]1つにつき10または11枚封入されている。[[エキスパンション・シンボル]]の色は黒である。 | ||
− | + | その名の通り、開封時にもっとも多く含まれているカード群であり、もっとも入手しやすいカードといえる。かといって強力なカードが無いというわけではなく、中には[[レア]]に比肩する[[カードパワー]]を持つものや、シンプルゆえに[[デッキ]]の根幹を支える必須パーツとなるものも少なくない。 | |
また、小技であるがゆえの汎用性の高さから、古今東西様々な[[フォーマット]]で使われ続けているカードも多数存在する(例:[[巨大化/Giant Growth]]など)。 | また、小技であるがゆえの汎用性の高さから、古今東西様々な[[フォーマット]]で使われ続けているカードも多数存在する(例:[[巨大化/Giant Growth]]など)。 | ||
11行: | 11行: | ||
==コモンの基準== | ==コモンの基準== | ||
− | 基本的に単純で標準的なカードで構成される。そのため、[[ルール文章]]の長いカード、複雑な処理を行ったり与えたりするカードなどは極力含まれない傾向にある。また、その出やすさ(入手しやすさ)から[[リミテッド]] | + | 基本的に単純で標準的なカードで構成される。そのため、[[ルール文章]]の長いカード、複雑な処理を行ったり与えたりするカードなどは極力含まれない傾向にある。また、その出やすさ(入手しやすさ)から[[リミテッド]]の基本戦術を形成するため、[[X火力]]のようなリミテッドで支配的になってしまうカードも除外されている。 |
*[[デザイン・チーム]]はセットをデザインするに際し、まずコモンのカードからデザインし始める([http://mtg-jp.com/reading/translated/001274/ 基本根本:デザインの骨格を埋めよう])([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003089/ 「基本根本」:より高いレアリティ])。 | *[[デザイン・チーム]]はセットをデザインするに際し、まずコモンのカードからデザインし始める([http://mtg-jp.com/reading/translated/001274/ 基本根本:デザインの骨格を埋めよう])([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003089/ 「基本根本」:より高いレアリティ])。 | ||
43行: | 43行: | ||
==その他== | ==その他== | ||
− | *シングルカードでも、下手なアンコモンやレアより値段が高くなることもある。特に[[ウルザズ・レガシー]]版の怨恨は、値段が高いコモンの代名詞であった。現在でも[[レガシー]]で需要がある[[Sinkhole]]や[[Maze of Ith]]、[[Chain Lightning]]などの高額カードが存在する。 | + | *シングルカードでも、下手なアンコモンやレアより値段が高くなることもある。特に[[ウルザズ・レガシー]]版の怨恨は、値段が高いコモンの代名詞であった。現在でも[[モダン]]で需要のある[[血清の幻視/Serum Visions]]、[[レガシー]]で需要がある[[Sinkhole]]や[[Maze of Ith]]、[[Chain Lightning]]などの高額カードが存在する。 |
**[[プレミアム・カード|Foil]]版であれば取引価格も相応に高価であり、特に古いカードが[[再録]]されることで初めてFoil版が登場した例などは高騰必至となる。 | **[[プレミアム・カード|Foil]]版であれば取引価格も相応に高価であり、特に古いカードが[[再録]]されることで初めてFoil版が登場した例などは高騰必至となる。 | ||
*コモンと[[基本土地]][[カード]]だけで作られたデッキは[[コモンデッキ]]と呼ばれ、[[Magic Online]]では[[Pauper]]という公式フォーマットとして成立している。詳しくはそれぞれのページを参照。上記の強力カードは、このフォーマットでも各色の主力カードとなっているものも多い(ただし、Hymn to Tourachなど一部のカードはMagic Onlineではコモンとして収録されていないため使用できない)。 | *コモンと[[基本土地]][[カード]]だけで作られたデッキは[[コモンデッキ]]と呼ばれ、[[Magic Online]]では[[Pauper]]という公式フォーマットとして成立している。詳しくはそれぞれのページを参照。上記の強力カードは、このフォーマットでも各色の主力カードとなっているものも多い(ただし、Hymn to Tourachなど一部のカードはMagic Onlineではコモンとして収録されていないため使用できない)。 |
2015年7月18日 (土) 23:40時点における版
コモン(Common)は最も低い稀少度、またその稀少度に属するカードのことである。"Common"は「ありふれた」の意。
目次 |
概要
基本的に15枚入りのブースターパック1つにつき10または11枚封入されている。エキスパンション・シンボルの色は黒である。
その名の通り、開封時にもっとも多く含まれているカード群であり、もっとも入手しやすいカードといえる。かといって強力なカードが無いというわけではなく、中にはレアに比肩するカードパワーを持つものや、シンプルゆえにデッキの根幹を支える必須パーツとなるものも少なくない。
また、小技であるがゆえの汎用性の高さから、古今東西様々なフォーマットで使われ続けているカードも多数存在する(例:巨大化/Giant Growthなど)。
また入手のしやすさや馴染みやすさから、初心者入門などの媒体で出番が多くなりやすい。そこから派生し、マスコット的な人気を博すカードも多い(灰色熊/Grizzly Bears、甲鱗のワーム/Scaled Wurm、さまようもの/Wandering Ones、アメーバの変わり身/Amoeboid Changelingなど)。
コモンの基準
基本的に単純で標準的なカードで構成される。そのため、ルール文章の長いカード、複雑な処理を行ったり与えたりするカードなどは極力含まれない傾向にある。また、その出やすさ(入手しやすさ)からリミテッドの基本戦術を形成するため、X火力のようなリミテッドで支配的になってしまうカードも除外されている。
- デザイン・チームはセットをデザインするに際し、まずコモンのカードからデザインし始める(基本根本:デザインの骨格を埋めよう)(「基本根本」:より高いレアリティ)。
- Mark Rosewaterは常々、「コモンに存在しないテーマはテーマではない」と述べている(新世界秩序)(コモンの常識)。
レアリティの変更
現在のパワーバランスや以前の活躍を考慮して、過去のアンコモンが、コモンへ移行することがある(例:炎の壁/Wall of Fire、今わの際/Last Breathなど)。中にはレアからアンコモンを飛ばしてコモンに移行することもある(例:サルタリーの使者/Soltari Emissary、野生の末裔/Scion of the Wild)。
また逆に、過去のコモンが、アンコモンに移行することもある(例:怨恨/Rancor、忘却の輪/Oblivion Ringなど)。SinkholeやMaze of Ithなどはマスターズ・エディション シリーズでアンコモンを飛ばしてレアに移行した。
この変更は特にリミテッドへの影響が大きいが、他にもMagic OnlineにおいてはPauperも多大な影響を受けうる。
強力なコモンカードの例
太字は禁止カード・制限カード指定の経験があるものである。詳細は各カードの個別評価を参照。
- 小型クリーチャー(ウィニー) - 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets、モグの狂信者/Mogg Fanatic、野生のナカティル/Wild Nacatlなど
- システムクリーチャー - 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite、大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault、ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesなど
- 除去 - 破滅の刃/Doom Blade、殺し/Snuff Out、終止/Terminateなど
- 火力 - 稲妻/Lightning Bolt、ぶどう弾/Grapeshot、火炎破/Fireblastなど
- カウンター - 対抗呪文/Counterspell、目くらまし/Daze、赤霊破/Red Elemental Blastなど
- ドロー- 渦まく知識/Brainstorm、噴出/Gush、宝船の巡航/Treasure Cruiseなど
- 強化 - 浄火の鎧/Empyrial Armor、怨恨/Rancor、頭蓋囲い/Cranial Platingなど
- 手札破壊 - Hymn to Tourach、強迫/Duress、荒廃稲妻/Blightningなど
- 土地破壊 - Sinkhole、溶鉄の雨/Molten Rainなど
- アーティファクト破壊 - 古えの遺恨/Ancient Grudge、粉々/Smash to Smithereensなど
- バウンス - 転覆/Capsize、断絶/Snapなど
- マナ加速 - 暗黒の儀式/Dark Ritual、水蓮の花びら/Lotus Petal、桜族の長老/Sakura-Tribe Elderなど
- 土地 - アーティファクト・土地、雲上の座/Cloudpost、ウルザランドなど
その他
- シングルカードでも、下手なアンコモンやレアより値段が高くなることもある。特にウルザズ・レガシー版の怨恨は、値段が高いコモンの代名詞であった。現在でもモダンで需要のある血清の幻視/Serum Visions、レガシーで需要があるSinkholeやMaze of Ith、Chain Lightningなどの高額カードが存在する。
- コモンと基本土地カードだけで作られたデッキはコモンデッキと呼ばれ、Magic OnlineではPauperという公式フォーマットとして成立している。詳しくはそれぞれのページを参照。上記の強力カードは、このフォーマットでも各色の主力カードとなっているものも多い(ただし、Hymn to Tourachなど一部のカードはMagic Onlineではコモンとして収録されていないため使用できない)。
参考
- Common Knowledge/コモンの常識(Making Magic 2011年4月18日 Mark Rosewater著)
- Developing Commons/コモンのデベロップ(Latest Development 2014年10月3日 Sam Stoddard著)
- アンコモン
- レア
- 神話レア
- 用語集