破滅の終焉/Finale of Devastation
提供:MTG Wiki
ソーサリー
あなたのライブラリーや墓地から、マナ総量がX以下のクリーチャー・カード1枚を探し、それを戦場に出す。これによりあなたのライブラリーからカードを探したなら、ライブラリーを切り直す。Xが10以上なら、ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは+X/+Xの修整を受け速攻を得る。
緑の終焉は墓地やライブラリーからクリーチャーを直接戦場に出せる呪文。X=10以上で歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of RevelsのようにP/T修整と速攻を付与する。
この手のカードとしては珍しく、ライブラリーからのみならず墓地からも選べる点が長所であり、少数のフィニッシャーが除去や手札破壊で墓地送りになっても安心。そしてX=10以上による全体強化は瞬時にゲームを終わらせられるため、決定力も高い。特にこの場合、トランプルや二段攻撃持ちはサーチ先としてうってつけ。
とは言え、何も考えずに使うと普通に唱えるより火種の2マナ分だけ効率が悪くなる点には注意。シルバーバレット戦術を盛り込んだり、可能な限りX=10以上を目指せる構成にするなど、デッキ構築の段階で工夫しておけるとベター。緑はマナ加速を得意とする色なので、サイクルの他のカードと比べて12マナ達成を狙いやすい。
スタンダードではエレメンタル型のシミック・ランプで、終末の祟りの先陣/End-Raze Forerunners1枚とともに定番のフィニッシャーとなっている。ただし、ハイドロイド混成体/Hydroid Krasisや自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathとはあまり相性が良くないため、クリーチャーをごく少数に絞った型では用いられない。
モダンでは緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenithと同じような使い方が模索された中で、ドルイド・コンボにおけるフィニッシュの安定化に貢献した。従来無限マナの後に召喚の調べ/Chord of Callingや薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiterを経由して特定のフィニッシャーにアクセスしていた同デッキだが、これ1枚であらゆるクリーチャーがフィニッシャーと化すようになったほか、手札破壊耐性の向上にも一役買っている。他にはタメシブルームでもエンドカードとして採用されたり、変わったところではアスモフードでアスモラノマルディカダイスティナカルダカール/Asmoranomardicadaistinaculdacarの代替コストを無視するために使われるケースもある。
- 修整と速攻を得るのはこれの解決時に戦場にいるクリーチャーのみである。これで生体性軟泥/Biogenic Oozeなどを呼び出したとしても、ETB能力で生成されたトークンは修整も速攻も得られないので注意。
関連カード
- イコリアへの侵攻/Invasion of Ikoria - 人間を出せずX=10以上のボーナスもないが、包囲戦になった亜種。(機械兵団の進軍)
- その他、ライブラリーからクリーチャーを踏み倒すX呪文全般は召喚の調べ/Chord of Callingを参照。
サイクル
灯争大戦の終焉サイクル。マナ・コストにXを含むソーサリーで、Xが10以上だとボーナスが得られる。いずれも神話レア。
- 栄光の終焉/Finale of Glory
- 啓示の終焉/Finale of Revelation
- 永遠の終焉/Finale of Eternity
- 約束の終焉/Finale of Promise
- 破滅の終焉/Finale of Devastation
カード名は破滅の刻の刻サイクルと対応しており、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasに抵抗する者たちの様子が描かれている。