タイプ的

提供:MTG Wiki

2024年6月11日 (火) 22:49時点におけるUssu (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

タイプ的/Typalとは、クリーチャー・タイプに関連したメカニズムカードデッキなどを指す開発部用語。かつては部族/Tribeと呼ばれていた(後述)。


Merfolk Mistbinder / マーフォークの霧縛り (緑)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) シャーマン(Shaman)

あなたがコントロールしている他のマーフォーク(Merfolk)は+1/+1の修整を受ける。

2/2


Repel the Abominable / 忌の一掃 (1)(白)
インスタント

このターンに人間(Human)でない発生源が与えるすべてのダメージを軽減する。



Vial Smasher, Gleeful Grenadier / 陽気な擲弾兵、薬瓶砕き (黒)(赤)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin) 傭兵(Mercenary)

これでない無法者1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、対戦相手1人を対象とする。陽気な擲弾兵、薬瓶砕きはそのプレイヤーに1点のダメージを与える。(暗殺者(Assassin)、海賊(Pirate)、邪術師(Warlock)、ならず者(Rogue)、傭兵(Mercenary)が無法者である。)

3/2

目次

解説

クリーチャー・タイプを参照するカードをタイプ的カード/Typal Cardと呼称し、それらを用いるデッキタイプ的デッキ/Typal Deckと呼称する。

タイプ的カードをメカニズムとして初めて各に体系立てて採用したエキスパンションフォールン・エンパイアである。その後、ホームランドを経てオンスロート・ブロックにて大々的に扱われ、タイプ的を扱う多数のカードが作られた(#関連カードも参照)。以降も神河ブロックローウィン・ブロックイニストラード・ブロックイニストラードを覆う影ブロックイクサラン・ブロックなどで推奨されている。特にオンスロート・ブロックとローウィン・ブロックはタイプ的デッキを組むように強調してデザインされたブロックである。

歴史は古く、リミテッド・エディション時代からいくつかのロードゴブリンの王/Goblin Kingなど)を筆頭にしたタイプ的デッキが存在し、ことゴブリンについてはザ・ダークで早くも関連カードが多く作られている。

名称の変更

かつては部族/Tribe部族カード/Tribal Card部族デッキ/Tribal Deck)という名称が広く用いられていたが、今日での「部族」という単語が持つ文化的イメージなどの理由から廃語となり、現在の呼称に置き換えられた[1][2]。また、これと同名の「部族/Tribal」というカード・タイプも存在したが、そちらも同様の理由で「同族/Kindred」に置き換えられた。同族#名称の変更も参照。

カード・セットごとの特色

オンスロート・ブロック
オンスロート・ブロックでは兵士ウィザードゾンビゴブリンエルフなどに強力なタイプ的カードが多数収録された。当時、開発部は多様なタイプ的ウィニーやウィザード・コントロールデッキが大活躍すると思っていたらしいが、その予定はサイクリングバーンの誕生で大きく狂ってしまった。とはいえ完全に失敗したというわけでは無く、リミテッドではある程度狙い通りにクリーチャー・タイプ間の対立を作ることに成功した。また構築でも、ほぼ全ての環境で大活躍しているゴブリンデッキを筆頭に、エルフデッキゾンビデッキクレリックデッキなどを生み出し、戦果を残している。
神河ブロックエルドレインの王権イコリア:巨獣の棲処
神河ブロックでは、スピリット神/Kami)とそれ以外のクリーチャー・タイプとの二極対立がテーマになり、スピリットを利用する、または逆に対抗するというカードが多く作られ、これによってクリーチャー・タイプがスピリットか否かということが非常に大きな意味を持つことになった。これは後のエルドレインの王権イコリア:巨獣の棲処における、種族人間人間でないかの対立構造セット・デザインへと継承されていく。
ローウィン・ブロック
ローウィンでは種族キスキンフェアリーマーフォークゴブリンエルフ巨人ツリーフォークエレメンタル)に、モーニングタイドでは職業ならず者シャーマン兵士戦士ウィザード)に、それぞれ焦点があてられた。そのデザインの徹底ぶりは、種族間の関係性を優先して、従来のの関係性(友好色/対抗色、5色のバランスなど)を一部で崩した上、全てのクリーチャー・タイプを内包する多相というキーワード能力を誕生させたほどである。
イニストラード・ブロックイニストラードを覆う影ブロックイニストラード:真夜中の狩りイニストラード:真紅の契り
イニストラード/Innistradを舞台とした歴代セットでは、大テーマである「ゴシック・ホラー」を表現するためのサブテーマとして用いられ、夜の怪物の代表格である吸血鬼狼男ゾンビスピリットと、それらの犠牲となる人間の5つが取り上げられた。特に人間をタイプ的に強調するのは初の試みであった。
イクサラン・ブロック
イクサラン・ブロックでは海賊恐竜吸血鬼マーフォークの4クリーチャー・タイプの対立に焦点が当てられている。従来のタイプ的推奨セットと比べて種族数が絞られており、しかもそれぞれが2~3色に跨って存在しているのが特徴。そのため、特にリミテッドで特定のタイプ的デッキを成立させるのが容易になっている。
ゼンディカーの夜明け
ゼンディカー・ブロックおよび戦乱のゼンディカー・ブロックではタイプ的要素はさほど大きなウェイトを占めていなかったものの、同盟者エルドラージの戦いを描く要素として用いられていた。ゼンディカーの夜明けに入ると、その同盟者要素は戦士ウィザードクレリックならず者の4職業タイプを包括するパーティーという大概念を形成する、独特のタイプ的テーマへと発展した。天使デーモンなどの、通常は職業タイプを持たないクリーチャーにも職業タイプが割り振られている事が多いセットである事も特徴。

関連カード

参考

  1. Lessons Learned, Part 4/得られた教訓 その4Making Magic 2023年6月19日 Mark Rosewater著)
  2. @maro254Mark RosewaterのTwitter 2023年6月25日)
QR Code.gif