パンプアップ

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パンプアップ (Pump up)とはクリーチャーパワーまたはタフネス、もしくはその両方を増加させる効果能力。またはその能力を起動することや、その能力を次々に重ね合わせること。略して「パンプ」といわれることもある。俗語。

目次

解説

広義では強化と同じだが、狭義では特にマナ支払うことで強化する起動型能力(あるいはそれに類する強化)を指す。日本では後者の意味で用いる例が多く見られ、M:TG Wikiでも狭義の用法が支配的。

Melody Alderによると、マナを「ポンプのように次々と送り込む(pumping)」ことで、パワーやタフネスあるいはその両方を上昇できるクリーチャーを「パンプアップできる、パンプアップ能力持ち(pumpable)」といい、Order of the Ebon Handのような騎士を特にパンプナイト(Pump Knight)と呼ぶ。(A Mox by Any Other Nameより。Duelist22号の記事)

  • 第4版ルールブックやポケットプレイヤーズガイド日本語版では「パワーアップ(する)」と翻訳されている。
  • 「pump up」とは「(風船などをポンプ(pump)あるいはそれに類するもので空気や液体を送り込んで)膨らませること」。転じてボディビル用語では「トレーニングによって一時的に筋肉が膨れた状態にすること」。
  • 「バ」ンプアップではない。

広義のパンプアップ

強化全体強化を参照。

狭義のパンプアップ

コストを支払うことで強化する能力で、主にタップを含まない起動型能力の強化を指す。

シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon凍てつく影/Frozen Shadeなどの強化能力を説明するのに用いられたのが始まり。Melody Alderの言うパンプアップの内「pumpable」と分類されるもののこと。

コストの支払い
支払いにはマナの他に、パーマネント生け贄に捧げる、パーマネントをタップする、手札捨てるカウンターを取り除く、ライブラリー墓地のカードを取り除く、などがある。その他、コストの支払いではないが、強化の引き換えとしてターンステップ飛ばすものもある。
また、1ターンの使用回数が制限されているものもある(例えばチビ・ドラゴン/Dragon Whelp炎のドレイク/Fire Drakeなど)。
誘発型
コストを支払う代わりに、何らかの行動を条件として誘発する強化をパンプアップとする場合もある。例えば、呪文や能力がプレイされるたび、パーマネントが場に出るあるいは墓地に置かれるたび、など。
ただし、1ターンに複数回の誘発ができにくいもの(攻撃ブロックに参加するたび、ブロックされるたびに誘発など)はこの範疇に含めない。

サイズ増加

サイズ(同時にパワーとタフネスの両方)を強化する種類。

初出はアルファ凍てつく影/Frozen Shade祝福/Blessing。後に他の色でも登場しているが、黒が多くを占める。クリーチャー・タイプシェイドが持つ大きな特徴であり、M:TG Wikiでは「シェイド能力」と呼ばれることもある。

パワー増加

パワーのみを強化する種類。

赤に多く、特にドラゴンなど炎の息を武器とするものが有している。初出はアルファのチビ・ドラゴン/Dragon Whelp炎のブレス/Firebreathingシヴ山のドラゴン/Shivan Dragon炎の壁/Wall of Fire水の壁/Wall of Water(水の壁を除いて全て赤カード)。

タフネス増加

タフネスのみを強化する種類。

初出はアルファのGranite Gargoyle聖なる鎧/Holy Armorが大半を占める。

パワー増タフネス減

パワーを強化すると同時にタフネスを減少する種類。

赤の流動石/Flowstoneに代表されるパンプアップはパワーを増加させると同時にタフネスを減少させる。初出はアイスエイジShambling Strider

  • パワー増加型と同様の特性を持つが、タフネスが減ってクリーチャーが死にやすくなる点と強化量に上限がある点で劣る。
  • 対戦相手のクリーチャーに使えるものもあり、その場合はタフネス減少効果によって除去としても働く。

パワー減タフネス増

タフネスを強化すると同時にパワーを減少する種類。

少数派(変異種/Morphlingとその派生カード、ボス・カヴー/Alpha Kavuティラナックス/Tyrranaxが含まれる)。

参考

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