カウンター (目印)
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カウンター(Counter)は、オブジェクトやプレイヤーの上に何らかの目印として置かれる物である。
土地
霊気拠点が戦場に出たとき、あなたは(E)(エネルギー・カウンター1個)を得る。
(T):(◇)を加える。
(T),(E)を支払う:好きな色1色のマナ1点を加える。
概要
オブジェクトやプレイヤーに置かれたカウンターは、その特性を修整したり、能力と相互作用したりする。
多くの場合はパーマネントに乗るが、パーマネントではないオブジェクトにカウンターが乗ることもある。例えば、稲妻の嵐/Lightning Stormはスタックにあるときにカウンターを置くことがあり、待機やアーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingは、追放領域のカードにカウンターを置く。また、歩く墓場、髑髏茨/Skullbriar, the Walking Graveは墓地や追放領域、統率領域でもカウンターを持つことがある。
- 同名のカウンターは区別されない。
- Rasputin Dreamweaverなど、ある種類のカウンターをそれの上にN個より多く置けないという能力を持つパーマネントに、その種類のカウンターがN個より多く置かれている場合、その種類のカウンターはそのパーマネントからN個を除いて全て取り除かれる。これは状況起因処理である。
- 破れ翼トビ/Tatterkiteや厳粛/Solemnityなど、カウンターを置いたり得たりするすることを制限する効果を持つカードがある。
- プレイヤーが得るカウンターとしては毒カウンター、経験カウンター、エネルギー・カウンターが存在する。
- 特に初心者プレイヤーが混乱しがちな事柄ではあるが、「意味のない」カウンターが置かれることに何ら問題はない。平地/Plainsに+1/+1カウンターが置かれていたとしても適正であり、それらが勝手に取り除かれることもない。
カウンターが置かれることを参照する効果
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
英雄的 ― あなたが血に狂った重装歩兵を対象とする呪文を1つ唱えるたび、血に狂った重装歩兵の上に+1/+1カウンターを1個置く。
血に狂った重装歩兵の上に+1/+1カウンターが1個置かれるたび、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それの上から+1/+1カウンターを1個取り除く。
クリーチャー — ファンガス(Fungus)
あなたがコントロールするクリーチャー1体の上に+1/+1カウンターが1個以上置かれる場合、代わりにその2倍の数の+1/+1カウンターをそれの上に置く。
4/4呪文や能力の中には「オブジェクト」の上にカウンターが置かれる/counters are put on "object" ことを参照するものが存在する。それは次の両方を参照する。
- (すでに戦場に出ている)「オブジェクト」の上にカウンターを置く/put counters on "object"
- 「オブジェクト」がカウンターの置かれた状態で戦場に出る/"object" enters the battlefield with counters on it
例えば血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hopliteの2番目の能力は、次のどちらでも誘発する。
- 自身の英雄的能力や自然からの武装/Nature's Panoplyなどで戦場にいるときに+1/+1カウンターが置かれた場合。
- 凶暴な召喚/Savage Summoningなどによって+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る場合。
オブジェクトがカウンターが置かれた状態で戦場に出る場合、カウンターを置く効果によって指定されたプレイヤーがカウンターを置く。指定されていない場合はその効果のコントローラーがカウンターを置く。
- カウンターを動かす/Moveこともカウンターを置く/put on ことの一種である。これは、「動かす」の定義にカウンターを置く/put onことが含まれているため。動かすも参照。
- 以前は置く/place、置かれる/placed という表現が使われていたが、アモンケットの発売に合わせてオラクルが変更され、置く/put on 、置かれる/be put on に表記が統一された。
特別なルールを持つカウンター
通常、カウンターはあくまで目印であり、それ自体が何らかの効果を持つわけではない。例えば霧氷羽の梟/Rimefeather Owlは「氷カウンターが置かれているパーマネントは氷雪である」という能力を持つが、これは霧氷羽の梟が戦場にいるかぎり有効な常在型能力であり、氷カウンター自身にこのような効果があるわけではない。
しかし以下に挙げるような一部のカウンターには、それ専用のルールが存在する。
+X/+Yカウンター
クリーチャーに+X/+Yカウンターが置かれている場合、そのクリーチャーは+X/+Yの修整を受ける。詳細は+X/+Yカウンターを参照。
+1/+1カウンター、-1/-1カウンター
+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが単一のパーマネントの上に置かれている場合、それらのうち少ない方と同じ個数だけ双方が取り除かれる。詳細は状況起因処理、+1/+1カウンターおよび-1/-1カウンターを参照。
毒カウンター
10個以上の毒カウンターを得たプレイヤーは敗北する。詳細は毒カウンターを参照。
忠誠カウンター
プレインズウォーカーに置かれている忠誠カウンターは、そのプレインズウォーカーの忠誠度を表す。詳細は忠誠カウンターを参照。
使用に適した物品の一例
他のカウンターと区別することができれば、何をカウンターとして用いてもよい。プレイヤーやジャッジに見やすく、ゲームの邪魔にならないものが望ましい。また、カード1枚の上にいくつも置かれることから、小さいものがよいだろう。
以下のものが広く使われるが、中には独特のカウンターを使うプレイヤーもいる。例えば中村聡はお菓子消しゴムを使っていた。
- 多くの場合、ガラスやプラスチック製のビーズ(おはじき)が使われる。トレーディングカードゲーム用に作られたものも市販されている。
- ダイス(サイコロ)も広く用いられる。目を利用することで複数個のカウンターを表現できるし、一つを十の位、もう一つを一の位とするなどで大量のカウンターも見やすく表現できる。
- 雑誌(デュエリスト・ジャパンなど)の付録として、切り取って使える紙のカウンターがついてくることがあった。何のカウンターなのかあらかじめ印刷されている場合も。
- アモンケット・ブロックでは、トークン・カード枠にパンチ・カードが封入されていることがある。カウンターは-1/-1カウンターと石材カウンターが印刷されており、ミシン目で切り取って使う。
- エネルギー・カウンターなど、プレイヤーが得るカウンターは「カウンター置き場」を作ってそこに置くことが多い。トークン・カード枠にカウンター置き場として使えるカードが封入されていることがある。
- ミラディンの傷跡ブロックに封入されている毒カウンターは、置き場ではなく「カウンターそのもの」として印刷されている。もちろん、これを置き場として利用してもよい。
- カラデシュ初版では、手違いでエネルギー・カウンター貯蔵所カードが印刷シートから抜け落ちていたため、急遽公式ホームページで配布された[1]。ダウンロードして印刷し、切り取って使う。
- 印刷版は他のトークン・カードと同じ形だが、ダウンロード版は特有の五角形をしている。
注意点
- カウンターは、他のカウンターと区別できるようにしなければならない。色などの異なるものを複数種用意するとよい。
- 同様に、トークンとカウンターは区別できるようにしなければならない。カウンターとしてカード状のものを使っているときは注意。
- いずれかのプレイヤーの使っているスリーブやカードの裏面と似たものをカウンターとして使ってはならない。これはトークンと同様である(マジック・イベント規定3.8)。
- その領域に残っているカードの枚数を分からなくするものであったり、いずれかのカードを完全に覆うものであってはならない(同上)。
- 対戦相手に大量のカウンターを置くようなデッキの場合、対戦相手用のカウンターも用意すると親切である。
- 位置が変わるとトラブルの原因になるため、転がったり吹き飛ばされたりしにくいものを選ぼう。
- 相手に不快感を与えるものは使わないようにしたい。
- 第6版の頃のルールブックには、「カウンターは何でもよい」の例えとして蜘蛛の死骸が挙げられていたが、ジョークとして受け取った方がいいだろう。
- カードやテーブル、プレイマットなどを汚さないものを使うことが推奨される。食べ物や、のりのついた付箋などは使わない方が賢明である。
- 上記のルールブックでキャンディが挙げられていたことがあるが、少なくとも湿度の高い日本では推奨されない。
脚注
- ↑ Energy Counter Token/エネルギー・カウンター・トークン(News 2016年9月15日 WotC著)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 121 カードを引くこと
- 121.1 プレイヤーがカードを引くとは、自分のライブラリーの一番上にあるカード1枚を自分の手札に入れるということである。これは各プレイヤーのドロー・ステップに、ターン起因処理として行われる。また、これは呪文や能力の、コストや効果としても行われる。
- 121.2 カードを同時に引くことができるのは1枚だけである。複数枚のカードを引くように指示された場合、そのプレイヤーはその回数だけカードを引くことを繰り返す。
- 121.2a 複数枚のカードを引くという指示は、引かれるカードの枚数を参照する置換効果によって変更されることがある。この変更は、カードを引く個別の処理を扱うよりも前に行われる。rule 616.1g 参照。
- 121.2b プレイヤーが各ターンに2枚以上のカードを引くことができない、という効果が存在する。この種の効果はカードを引く個別の処理に適用される。カードを複数枚引く場合、その一部は実行される。ただし、プレイヤーがカードを複数枚引いてもよいという効果の場合、そのプレイヤーは引くことを選ぶことはできない。同様に、そのプレイヤーはカードを複数枚引くことを含むコストを支払うこともできない。
- 121.2c 複数のプレイヤーがカードを引くという記述がある場合、まずアクティブ・プレイヤーが指定された枚数のカードを引き、その後ターン順で他のプレイヤーがカードを引く。
- 121.2d 「共有チーム・ターン」選択ルールを用いたゲーム(双頭巨人戦など)において、複数のプレイヤーがカードを引くという記述がある場合、まずアクティブ・チームのプレイヤーが好きな順番で指定された枚数のカードを引き、それから非アクティブ・チームが同じように処理する。
- 121.3 プレイヤーのライブラリーにカードがない状態で効果がそのプレイヤーにカードを引くかどうかを選ばせる場合、そのプレイヤーはカードを引くことを選ぶことができる。一方、カードを引くことができないという効果がある状況下で、他の効果がそのプレイヤーにカードを引くかどうかを選ばせる場合、そのプレイヤーはカードを引くことを選ぶことはできない。
- 121.4 カードがないライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーは、次にいずれかのプレイヤーが優先権を得る時にゲームに負ける。(これは状況起因処理である。rule 704 参照。)
- 121.5 効果が「引く/draw」という語を使わずにプレイヤーのライブラリーからそのプレイヤーの手札に動かす場合、そのプレイヤーはそのカードを引いてはいない。これは、カードを引くことで誘発する能力や、カードを引くことを置換する効果がある場合、またはそのプレイヤーのライブラリーが空である場合に違いが生じる。
- 121.6 カードを引くことを置換する効果が存在する。
- 121.7 置換効果や軽減効果によってカードが引かれることがある。その場合、元のイベントの中でこの効果によって置換されなかった部分があれば、その部分が先に処理され、その後でカードが1枚ずつ引かれる。
- 121.8 呪文が唱えられている間に他の呪文や能力がカードを引かせた場合、その引いたカードはその呪文が唱え終わる(rule 601.2i 参照)か唱える手順が巻き戻される(rule 728〔不正な処理の扱い〕参照)まで裏向きのままである。これは能力の起動に関しても同じである。効果によってプレイヤーが引くカードを公開する(または公開してもよい)場合、そのカードは呪文が唱えられたあと、あるいは能力が起動されたあとで公開される。裏向きの間、その引いたカードは特性を持たないものとして扱われ、その呪文や能力の、カードが特定の特性を持つことを必要とするコストの一部の支払いに使うことはできない。
- 121.9 効果によってプレイヤーがカードを引くに際して公開するという選択肢が与えられている場合、そのプレイヤーはそのカードを引くに際し、公開するかどうかを選ぶ前にそのカードを見ることができる。
- 121 カードを引くこと