オーラ
提供:MTG Wiki
オーラ/Auraは、エンチャント・タイプの1つ。プレイヤーやパーマネントにかけられる加護や呪縛である。
概要
第9版でのルール変更により登場した。すべての個別エンチャントがこのサブタイプを持ち、第9版より前のカードもオラクルにより同様の変更を受けている。
このサブタイプを持つエンチャントは、必ずパーマネント、墓地のカード、プレイヤーのいずれかについた状態で戦場に存在する。そのすべてがキーワード能力「エンチャント」を持ち、その能力によってつく先が定義され、唱えた時に、適正にエンチャントできるパーマネントやプレイヤー、墓地のカードを対象にとる。
不正なオブジェクトやプレイヤーについているオーラは、そのオーナーの墓地に置かれる。何にもつけられていないオーラも、同様にそのオーナーの墓地に置かれる。これらは状況起因処理である。
唱える以外の方法によってオーラが戦場に出る場合、適正にエンチャントできるパーマネントやプレイヤー、墓地のカードを選び、それについた状態で戦場に出る。対象をとるわけではない。選択できないなら、代わりにそれは元の領域に残る。
- オーラを、そのオーラ自身につけることはできない。エンチャント能力が対象をとる時点では、そのオーラは戦場に出ていない。
- 対象をとるのはオーラが持つキーワード能力、「エンチャント」であり、オーラそれ自身は対象を取らない。したがって、エンチャントしているパーマネントやプレイヤーが被覆や一方通行能力を持っても、ついているオーラには影響はない。
- スタックから戦場に出るオーラが適正なエンチャント先を選べないなら、そのオーラは戦場に出る代わりに直接墓地に置かれる。→ エンチャント複製/Copy Enchantment
- エンチャントがオーラのサブタイプを失った場合、状況起因処理により、ついていたオブジェクトからはずれて戦場に残る。
- クリーチャーであるオーラは、パーマネントやプレイヤー、墓地のカードにつけられない。(rule 704.5q〔状況起因処理〕参照)。
- エンチャント先のクリーチャーのコントローラーが変更されても、それにつけられているエンチャントのコントロールは移動しない。
オーラ強化計画
オーラは、エンチャントしているパーマネントが戦場を離れると墓地に置かれてしまう。そのため、特に自分のパーマネントに付けることを前提とするものは1対2交換になってカード・アドバンテージを失ってしまう場合が多く、かなり強くない限り使われることはあまり無い。このままではあまりに不憫なので、何度か新システム導入による強化が行われてきた。それらを大まかに分類すると
- 1対1交換に抑える→エターナルエンチャント、ドラゴンエンチャント、族霊鎧、手札に戻る起動型能力付与など
- コスト・パフォーマンスの向上→CIP能力の付与、「抱擁」カードなど
- コンバット・トリック(の結果としてアドバンテージ確保)→インスタントメント
となる。しかしながら、これらの調整計画は成功したとは言いがたく、オーラの体系的バランスの調整はまだまだ未知数である(ほとんどのカードは弱すぎて構築レベルには達せず、少し強くすると怨恨/Rancorのようにオーバーパワーになってしまう)。
これら直接のオーラ強化以外に、オーラを使うことで有利になるカードも強化計画の一環として作られている。(狂暴ウォンバット/Rabid Wombat・スランのゴーレム/Thran Golemなど)
また、ある意味装備品もその成果の1つと言える。
参考
- オーラのケア(タカラトミー、文:Mark Gottlieb)
- Honden and Myojin(WotC、英語)
- サブタイプ
- エンチャント(タイプ、キーワード能力)
- 装備品
- 個別エンチャント
- エンチャント(クリーチャー)
- リシド
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 3 カード・タイプ
- 303 エンチャント
- 303.4 エンチャントの中には、サブタイプとして「オーラ/Aura」を持つものがある。オーラはオブジェクトまたはプレイヤーについた状態で戦場に出る。オーラをつけることができる先は、キーワード能力「エンチャント/Enchant」によって規定されている(rule 702.5〔エンチャント〕参照)。他の効果によって、あるパーマネントをエンチャントできるかどうかに限定が加えられる場合もある。
- 303.4a オーラ・呪文は、エンチャント 能力によって規定される対象を必要とする。
- 303.4b オーラのついているオブジェクトやプレイヤーのことを、「エンチャントされている/enchanted」という。そのオーラはそのオブジェクトやプレイヤーを「エンチャントしている/enchants」、あるいはそのオブジェクトやプレイヤーに「ついている/attached」という言い方をする。
- 303.4c オーラが、エンチャント 能力やその他の効果による規定に対して不正なオブジェクトまたはプレイヤー上にエンチャントしていた、あるいはエンチャントしているオブジェクトやプレイヤーがすでに存在しなくなっていた場合、そのオーラはオーナーの墓地に置かれる(これは状況起因処理である。rule 704〔状況起因処理〕参照)。
- 303.4d オーラはそれ自身をエンチャントすることができない。何らかの理由でそうなった場合、そのオーラはオーナーの墓地に置かれる。また、オーラがクリーチャーでもある場合、他のオブジェクトをエンチャントすることができない。何らかの理由でそうなった場合、そのオーラははずれ、そしてオーナーの墓地に置かれる。(これらは状況起因処理である。rule 704 参照)。 オーラは同時に複数のオブジェクトまたはプレイヤーにつくことはない。呪文や能力の効果によってオーラが複数のオブジェクトやプレイヤーにつくような場合、そのオーラのコントローラーはどちらのオブジェクトまたはプレイヤーにつけるかを選ぶ。
- 303.4e オーラのコントローラーは、エンチャントしているオブジェクトのコントローラーあるいはエンチャントしているプレイヤーとは別物である。この2つは同じである必要はない。オーラがオブジェクトをエンチャントしている場合、そのオブジェクトのコントローラーが変わってもオーラのコントローラーは変わらないし、逆も同様である。オーラのコントローラーのみが、それの能力を起動できる。ただし、オーラがエンチャントしているオブジェクトに能力を(「得る/gains」あるいは「持つ/has」等によって)得させる場合、エンチャントしているオブジェクトのコントローラーのみが、その能力を起動できる。
- 303.4f オーラが、オーラ・呪文が解決される以外の方法でいずれかのプレイヤーのコントロール下で戦場に出、その出す効果がオーラのエンチャント先を指定していなかった場合、そのプレイヤーがそのオーラが戦場に出るに際してそのオーラのエンチャント先を選ぶ。そのプレイヤーは、オーラのエンチャント 能力その他適用される効果に従い、適正なオブジェクトまたはプレイヤーを選ばなければならない。
- 303.4g オーラが、適正にエンチャントできるオブジェクトやプレイヤーのない状態で戦場に出る場合、そのオーラが現在スタックにあるのでない限り、現在ある領域にとどまる。スタックにある場合、そのオーラは戦場に出る代わりに オーナーの墓地に置かれる。そのオーラがトークンであれば、生成されない。
- 303.4h 効果によって、オーラでも装備品でも城砦でもないパーマネントをオブジェクトまたはプレイヤーにつけた状態で戦場に出す場合、はずれている状態で戦場に出る。
- 303.4i 効果によってオーラを適正につけられないオブジェクトやプレイヤー、または未定義であるオブジェクトやプレイヤーにつけた状態で戦場に出す場合、元あった領域がスタックでなければ、オーラは元あった領域に残る。スタックであれば、戦場に出る代わりに オーナーの墓地に置かれる。オーラがトークンであれば、それは生成されない。
- 303.4j 効果によって戦場にあるオーラをオブジェクトやプレイヤーにつける場合、そのオブジェクトやプレイヤーが適正にエンチャントされることができなければ、オーラは移動しない。
- 303.4k 効果によって表向きになるオーラがオブジェクトやプレイヤーについた状態になる場合、そのオーラのコントローラーはそれが表向きで存在している場合のそのオーラの特性を用いて何につけることができるかを判断し、そのオーラの持つエンチャント 能力やその他の適用されうる効果に従って適正なオブジェクトを選ばなければならない。
- 303.4m パーマネントの「エンチャントしている[[[オブジェクト]]またはプレイヤー]/enchanted [object or player]」を参照する能力は、そのパーマネントがオーラでなかったとしても、そのパーマネントがついているオブジェクトまたはプレイヤーを参照する。
- 303.4 エンチャントの中には、サブタイプとして「オーラ/Aura」を持つものがある。オーラはオブジェクトまたはプレイヤーについた状態で戦場に出る。オーラをつけることができる先は、キーワード能力「エンチャント/Enchant」によって規定されている(rule 702.5〔エンチャント〕参照)。他の効果によって、あるパーマネントをエンチャントできるかどうかに限定が加えられる場合もある。
- 303 エンチャント