待機
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===ルール=== | ===ルール=== | ||
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− | **何らかの効果で追加コストにマナが要求されている場合、その分のマナが[[マナ・プール]]にあるならそれを支払わなくてはならない。しかし[[マナ能力]] | + | **何らかの効果で追加コストにマナが要求されている場合、その分のマナが[[マナ・プール]]にあるならそれを支払わなくてはならない。しかし[[マナ能力]]の起動は強制されないため、マナ・プールに必要量のマナが無いなら「追加コストを支払えない」としてもよい。もちろん、唱えたいのなら土地などからマナを出して追加コストに充ててもよい。 |
− | ** | + | **最後の時間カウンターが取り除かれた時に、その呪文が何らかの理由(誘発型能力を打ち消す呪文や能力を使われた場合など)で唱えられなかった場合には、その呪文は待機カウンターを失った状態で追放領域に残る。この状態ではもはや時間カウンターを取り除けないので、この呪文を再度唱える機会は通常はない。 |
**この状態で、何らかの効果により時間カウンターが乗せられれば、再びそのカードは待機状態となり時間を刻み始める。 | **この状態で、何らかの効果により時間カウンターが乗せられれば、再びそのカードは待機状態となり時間を刻み始める。 | ||
− | * | + | *「マナ・コストを支払わずに唱える」なので、[[マナ・コストの無いカード]]も待機の能力で唱えることができる。 |
*呪文や能力によって、数を指定しない待機能力がカードに与えられることがあるが、その場合はその効果によって時間カウンターが置かれる。 | *呪文や能力によって、数を指定しない待機能力がカードに与えられることがあるが、その場合はその効果によって時間カウンターが置かれる。 | ||
===その他=== | ===その他=== | ||
*待機より前に登場した[[アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling]]は、スタック上の呪文を擬似的な待機状態にする。 | *待機より前に登場した[[アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling]]は、スタック上の呪文を擬似的な待機状態にする。 | ||
− | * | + | *唱えるために数ターンを要する「伝説の呪文」を表現するために[[神河救済]]で用意されていたメカニズムであったが、実際の「伝説の呪文」には[[歴伝]]が割り当てられることとなり、待機は時のらせんまで保留となった([http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/af144 Time Spiral Q&A]参照)。 |
*待機を持つカードの多くには、[[絵|イラスト]]に「境界を越える」ことをイメージさせる描写がなされている。 | *待機を持つカードの多くには、[[絵|イラスト]]に「境界を越える」ことをイメージさせる描写がなされている。 | ||
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2009年8月23日 (日) 00:04時点における版
待機/Suspend | |
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種別 | 常在型能力、誘発型能力 |
登場セット | 時のらせんブロック |
CR | CR:702.62 |
待機/Suspendは時のらせんブロックに登場したキーワード能力。待機を持つカードが手札にある際に機能する常在型能力と、追放領域に待機している際に機能する2つの誘発型能力からなる。
Errant Ephemeron / 遍歴のカゲロウ獣 (6)(青)
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
飛行
待機4 ― (1)(青)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(1)(青)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが4個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。それは速攻を持つ。)
定義
待機 N ― [コスト]/Suspend N - [コスト]は以下の3つの能力からなる。
- あなたがこのカードを手札からスタックに置くことで唱え始められる場合、あなたは[コスト]を支払って、このカードをN個の時間カウンターを置いた状態で追放してもよい。この処理はスタックを使わない。(常在型能力)
- あなたのアップキープの開始時に、このカードが待機状態である場合、それの上から時間カウンターを1個取り除く。(誘発型能力)
- このカードから最後の時間カウンターが取り除かれたとき、それが追放領域にある場合、可能ならそれをマナ・コストを支払わずに唱える。そうできない場合、それは追放領域に残る。これによりそれを唱え、なおかつそれがクリーチャーである場合、それはあなたがその呪文またはその呪文がなったパーマネントのコントロールを失うまで速攻を持つ。(誘発型能力)
解説
呪文の解決を遅らせる代わりに、低いコストで呪文を唱えられるようになる能力である。
実質的に唱えるターンをずらせ、他のカードと合わせて1ターンに複数枚のカードを唱えやすくなる。その点で、打ち消し呪文全般には効果的な能力ともいえる。また、唱えた呪文の回数を数えるストームとの相性は抜群。
ルール
- 待機コストを支払って追放領域に待機させる行為は特別な処理であり、スタックを用いない。
- あるカードが「待機状態/suspended」であるとは、それが追放領域にあり、待機を持ち、時間カウンターが1個以上乗っている状態を意味する。
- 「あなたがこのカードを手札からスタックに置くことで唱え始められる場合」とは、その呪文のカード・タイプによる通常の制限(例えば、それがあなたのクリーチャー・カードであるならば、あなたのメイン・フェイズであり、あなたが優先権を持ち、かつスタックが空である場合のみ待機させることができる)、および瞬速や歴伝・翻弄する魔道士/Meddling Mageなどの効果の影響を加味する。それ以外の、例えばマナ・コストが支払えるかどうかなどは考慮しない。
- 対象を取る呪文の対象を選ぶ時期は、時間カウンターがなくなったときに誘発する誘発型能力によって唱えられるときである。追放領域に待機させるときではないので注意。
- 「唱える」であり「唱えてもよい」ではないので、追加コストを支払えない、適正な対象が存在しない、および翻弄する魔道士によって唱えることを禁止されているなど不可能な場合を除き、必ず唱えなければならない。その際、それが通常ならばソーサリー・タイミングでしか唱えられないカード・タイプのカードでも、アップキープ中(および能力解決中)に唱えることが許可される。
- 何らかの効果で追加コストにマナが要求されている場合、その分のマナがマナ・プールにあるならそれを支払わなくてはならない。しかしマナ能力の起動は強制されないため、マナ・プールに必要量のマナが無いなら「追加コストを支払えない」としてもよい。もちろん、唱えたいのなら土地などからマナを出して追加コストに充ててもよい。
- 最後の時間カウンターが取り除かれた時に、その呪文が何らかの理由(誘発型能力を打ち消す呪文や能力を使われた場合など)で唱えられなかった場合には、その呪文は待機カウンターを失った状態で追放領域に残る。この状態ではもはや時間カウンターを取り除けないので、この呪文を再度唱える機会は通常はない。
- この状態で、何らかの効果により時間カウンターが乗せられれば、再びそのカードは待機状態となり時間を刻み始める。
- 「マナ・コストを支払わずに唱える」なので、マナ・コストの無いカードも待機の能力で唱えることができる。
- 呪文や能力によって、数を指定しない待機能力がカードに与えられることがあるが、その場合はその効果によって時間カウンターが置かれる。
その他
- 待機より前に登場したアーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingは、スタック上の呪文を擬似的な待機状態にする。
- 唱えるために数ターンを要する「伝説の呪文」を表現するために神河救済で用意されていたメカニズムであったが、実際の「伝説の呪文」には歴伝が割り当てられることとなり、待機は時のらせんまで保留となった(Time Spiral Q&A参照)。
- 待機を持つカードの多くには、イラストに「境界を越える」ことをイメージさせる描写がなされている。
- 基本セット2010現在、最も注釈文の長いキーワード能力。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール