能力

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#[[スタック]]上にある[[起動型能力]]、または[[誘発型能力]]。これはオブジェクトである。
 
#[[スタック]]上にある[[起動型能力]]、または[[誘発型能力]]。これはオブジェクトである。
  
=1.特性しての能力=
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==特性しての能力==
 
[[キーワード能力]]を除けば、段落ごとに分けて記述され、各段落がそれぞれ別個の能力を表す(日本語訳ではその限りではない→[[共有の絆/Common Bond]]等)。一つの段落に[[常在型能力]]とそれに関係する[[誘発型能力]]が記載されてたり({{CR|607.2g}})、2つの能力が[[関連している能力|関連している]]場合もある。
 
[[キーワード能力]]を除けば、段落ごとに分けて記述され、各段落がそれぞれ別個の能力を表す(日本語訳ではその限りではない→[[共有の絆/Common Bond]]等)。一つの段落に[[常在型能力]]とそれに関係する[[誘発型能力]]が記載されてたり({{CR|607.2g}})、2つの能力が[[関連している能力|関連している]]場合もある。
  
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[[インスタント]]や[[ソーサリー]]が持つ能力は、通常、[[スタック]]上にある間でのみ機能する。その他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが[[戦場]]にある間でのみ機能する。ただし例外もいくつかある。
 
[[インスタント]]や[[ソーサリー]]が持つ能力は、通常、[[スタック]]上にある間でのみ機能する。その他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが[[戦場]]にある間でのみ機能する。ただし例外もいくつかある。
  
#特性定義能力は、ゲームの外部も含むあらゆる場所で機能する。
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#特性定義能力は、[[ゲームの外部]]も含むあらゆる場所で機能する。
 
#どの領域で機能するかが書かれている能力は、その領域でのみ機能する。
 
#どの領域で機能するかが書かれている能力は、その領域でのみ機能する。
 
#*[[不可思議/Wonder]]の「不可思議があなたの[[墓地]]にあり、かつ[[あなた]]が[[島]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しているかぎり、あなたがコントロールするクリーチャーは[[飛行]]を持つ。」はそれが墓地にある時に機能する。
 
#*[[不可思議/Wonder]]の「不可思議があなたの[[墓地]]にあり、かつ[[あなた]]が[[島]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しているかぎり、あなたがコントロールするクリーチャーは[[飛行]]を持つ。」はそれが墓地にある時に機能する。
#そのオブジェクト自身の[[マナ・コスト]]を[[支払う]]のではなく[[代替コスト]]を支払うことを認めるという能力は、そのマナ・コストを支払うことのできるあらゆる領域において機能する(一般には、スタックにある間に機能する)。それ以外の、あるオブジェクトの持つ、それを[[唱える]]ための[[コスト]]を変更する能力はスタックにある間に機能する。
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#そのオブジェクト自身の[[マナ・コスト]]を[[支払う]]のではなく[[代替コスト]]を支払うことを認めるという能力は、そのマナ・コストを支払うことのできるあらゆる領域において機能する(一般には、スタックにある間に機能する)。それ以外の、あるオブジェクトの持つ、それを[[唱える]]ための[[コスト]]を変更する能力はスタックにある間に機能する。
 
#*[[召集]]はそれを持つカードがクリーチャー・カードであっても、スタック上で機能を発揮する。
 
#*[[召集]]はそれを持つカードがクリーチャー・カードであっても、スタック上で機能を発揮する。
 
#*[[瀬戸際からの帰還/Back from the Brink]]のコストで「あなたは死の門の悪魔のマナ・コストを支払うのではなく、6点の[[ライフ]]を支払うとともに[[黒]]のクリーチャーを3体[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げて]]もよい。 」という能力を持つ[[死の門の悪魔/Demon of Death's Gate]]を[[追放]]した場合、死の門の悪魔の能力によってそのマナ・コストの代わり6点のライフを支払うとともにクリーチャーを3体生け贄に捧げてもよい。
 
#*[[瀬戸際からの帰還/Back from the Brink]]のコストで「あなたは死の門の悪魔のマナ・コストを支払うのではなく、6点の[[ライフ]]を支払うとともに[[黒]]のクリーチャーを3体[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げて]]もよい。 」という能力を持つ[[死の門の悪魔/Demon of Death's Gate]]を[[追放]]した場合、死の門の悪魔の能力によってそのマナ・コストの代わり6点のライフを支払うとともにクリーチャーを3体生け贄に捧げてもよい。
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#オブジェクトの能力で、その特定のオブジェクトをどの領域からプレイする、あるいは唱えることができるかを限定したり修整したりする能力は、ゲームの外部を含むどこにあっても機能する。
 
#オブジェクトの能力で、その特定のオブジェクトをどの領域からプレイする、あるいは唱えることができるかを限定したり修整したりする能力は、ゲームの外部を含むどこにあっても機能する。
 
#オブジェクトの能力で、それが打ち消されない、あるいは呪文や能力によって打ち消されない、と書かれているものは、スタックにある間に機能する。
 
#オブジェクトの能力で、それが打ち消されない、あるいは呪文や能力によって打ち消されない、と書かれているものは、スタックにある間に機能する。
#オブジェクトの能力で、それが戦場に出る状況を変更するものは、そのオブジェクトが戦場に出てくるに際して機能する。rule 614.12 参照。
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#オブジェクトの能力で、それが戦場に出る状況を変更するものは、そのオブジェクトが戦場に出てくるに際して機能する({{CR|614.12}})。[[置換効果]]も参照。
#オブジェクトの能力で、それにカウンターを配置できないとするものは、そのオブジェクトが戦場にある間に加えて、そのオブジェクトが戦場に出る際にも機能する。
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#オブジェクトの能力で、それにカウンターを[[置かれる|配置]]できないとするものは、そのオブジェクトが戦場にある間に加えて、そのオブジェクトが戦場に出る際にも機能する。
 
#オブジェクトの、戦場にある間に支払うことのできないコストを必要とする起動型能力は、そのコストを支払うことができる領域にある間に機能する。
 
#オブジェクトの、戦場にある間に支払うことのできないコストを必要とする起動型能力は、そのコストを支払うことができる領域にある間に機能する。
 
#戦場以外の領域にある間にのみ誘発しうる誘発条件を持つ誘発型能力は、その誘発しうる領域にある間に機能する。その誘発型能力が他に誘発条件を持っていた場合、単一の誘発型能力が複数の領域で機能することもありうる。
 
#戦場以外の領域にある間にのみ誘発しうる誘発条件を持つ誘発型能力は、その誘発しうる領域にある間に機能する。その誘発型能力が他に誘発条件を持っていた場合、単一の誘発型能力が複数の領域で機能することもありうる。
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**[[種類別]]第1種から第5種に相当する能力(例:[[多相]])は、その能力自体を(第6種の効果で)失わせても意味がない。[[種類別]]を参照。
 
**[[種類別]]第1種から第5種に相当する能力(例:[[多相]])は、その能力自体を(第6種の効果で)失わせても意味がない。[[種類別]]を参照。
  
=2.スタック上のオブジェクトとしての能力=
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==スタック上のオブジェクトとしての能力==
  
 
*能力は[[呪文]]とは区別される。呪文を[[打ち消す]]効果で、能力を打ち消すことはできない。
 
*能力は[[呪文]]とは区別される。呪文を[[打ち消す]]効果で、能力を打ち消すことはできない。

2014年12月17日 (水) 19:16時点における版

能力/Abilityは、以下の2つのうちのいずれかである。

  1. オブジェクトが持つ特性の1つであり、そのオブジェクトがゲームに影響を与えられるようにするもの。ルール文章や能力を生成した効果によって定義される。能力は効果を発生させる。
  2. スタック上にある起動型能力、または誘発型能力。これはオブジェクトである。

目次

特性しての能力

キーワード能力を除けば、段落ごとに分けて記述され、各段落がそれぞれ別個の能力を表す(日本語訳ではその限りではない→共有の絆/Common Bond等)。一つの段落に常在型能力とそれに関係する誘発型能力が記載されてたり(CR:607.2g)、2つの能力が関連している場合もある。

能力は呪文能力起動型能力誘発型能力常在型能力の4種類に分類される。これら以外に、マナ能力忠誠度能力特性定義能力回避能力などルール上特定の能力をまとめた呼び方もあるが、それらの各能力も実際には前述の4つのうちいずれかに分類される。例えば、マナ能力は起動型能力か誘発型能力である。

インスタントソーサリーが持つ能力は、通常、スタック上にある間でのみ機能する。その他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが戦場にある間でのみ機能する。ただし例外もいくつかある。

  1. 特性定義能力は、ゲームの外部も含むあらゆる場所で機能する。
  2. どの領域で機能するかが書かれている能力は、その領域でのみ機能する。
  3. そのオブジェクト自身のマナ・コスト支払うのではなく代替コストを支払うことを認めるという能力は、そのマナ・コストを支払うことのできるあらゆる領域において機能する(一般には、スタックにある間に機能する)。それ以外の、あるオブジェクトの持つ、それを唱えるためのコストを変更する能力はスタックにある間に機能する。
  4. オブジェクトの、その特定のオブジェクトをプレイするあるいは唱えることに限定や修整をもたらす能力は、プレイできるあるいは唱えられる領域にある間に機能する。
  5. オブジェクトの能力で、その特定のオブジェクトをどの領域からプレイする、あるいは唱えることができるかを限定したり修整したりする能力は、ゲームの外部を含むどこにあっても機能する。
  6. オブジェクトの能力で、それが打ち消されない、あるいは呪文や能力によって打ち消されない、と書かれているものは、スタックにある間に機能する。
  7. オブジェクトの能力で、それが戦場に出る状況を変更するものは、そのオブジェクトが戦場に出てくるに際して機能する(CR:614.12)。置換効果も参照。
  8. オブジェクトの能力で、それにカウンターを配置できないとするものは、そのオブジェクトが戦場にある間に加えて、そのオブジェクトが戦場に出る際にも機能する。
  9. オブジェクトの、戦場にある間に支払うことのできないコストを必要とする起動型能力は、そのコストを支払うことができる領域にある間に機能する。
  10. 戦場以外の領域にある間にのみ誘発しうる誘発条件を持つ誘発型能力は、その誘発しうる領域にある間に機能する。その誘発型能力が他に誘発条件を持っていた場合、単一の誘発型能力が複数の領域で機能することもありうる。
  11. コストや効果が、そのオブジェクトを特定の領域から移動させるものである場合、その領域にある間にのみ機能する。その能力の誘発条件として、あるいはその能力のそれ以前のコストや効果として、そのオブジェクトをその領域に移動させるものが含まれている場合は、この限りではない。
  • オブジェクトに能力を与えたり、失わせたりする効果も存在する。
    • オブジェクトにある能力が複数与えられた場合、それらは独立して機能する。一つにまとめられてしまうことはない。ただし、能力により複数持っていても意味がないことはある(例:飛行)。
    • オブジェクトからある能力を失わせる場合、その能力を複数持っていたとしても、そのすべてが失われる。
    • 種類別第1種から第5種に相当する能力(例:多相)は、その能力自体を(第6種の効果で)失わせても意味がない。種類別を参照。

スタック上のオブジェクトとしての能力

  • 能力は呪文とは区別される。呪文を打ち消す効果で、能力を打ち消すことはできない。
  • 起動型能力、あるいは誘発型能力がスタックに乗ったならば、それは能力の発生源から独立して存在する(CR:112.7a)。
  • 発生源が本来あるべき領域(たいていは戦場)を離れたとしても、スタック上の能力は影響を受けない。スタックから取り除かれることもないし、通常どおり効果を発揮する(もちろん、能力自身に指示がある場合はそちらを優先する(→if節ルール)。
  • 放蕩魔術師/Prodigal Sorcererのように「能力の発生源に何かをさせる」能力は、発生源を参照する。効果を分配するために参照する場合は、能力をスタックに積む時点で、それ以外の理由で参照する場合は、能力の解決時点で、それぞれ発生源の情報をチェックする。チェックする時点で発生源が既に戦場にない場合は、その能力の発生源の戦場を離れる直前の情報を使う。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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