屋敷の踊り/Dance of the Manse
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+ | X=6以上で[[釣る|釣り上げた]][[パーマネント]]がすべて4/4のクリーチャーに化ける[[効果]]も強力。最低でも合計8マナかかるが、[[コンボ]]を狙わずともこれ1枚で[[勝利]]を目指すことが可能であり、[[デッキ]][[構築]]の幅が広い。また釣ったカードはクリーチャーとして戦場に出るため、「クリーチャーが戦場に出るたび……」といった[[誘発]]条件を持つカード群とも[[シナジー]]を持つ。往々にしてそういったカードはエンチャントやアーティファクトに多く、釣り上げるカード次第では連鎖的に能力が誘発して多大な[[アドバンテージ]]や勝利に繋げる[[コンボ]]も成立し得る。 | ||
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+ | うまくいけば勝利手段になり得るとはいえ、総じて構築向けのカードであり、[[リミテッド]]での活用は難しいところ。ルーターが[[赤]]に割り振られている関係で白青に墓地を[[肥やす|肥やせる]]カードが非常に少ないうえ、[[きらきらするすべて/All That Glitters]]や[[疑似除去]][[オーラ]]を戻せない点もむず痒く感じる。アーティファクト・クリーチャーを中心に[[ドラフト]]を進めれば使いやすくなるが、かえって[[ピック]]の幅を狭める結果に終わりやすい。 | ||
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*"''Dance''"(踊り)と"''Manse''"(大邸宅)で韻を踏んだ[[カード名]]が秀逸。 | *"''Dance''"(踊り)と"''Manse''"(大邸宅)で韻を踏んだ[[カード名]]が秀逸。 | ||
− | *いわゆる[[Wikipedia:ja:ポルターガイスト|ポルターガイスト]]を描いた[[カード]]だが、家の中の物が勝手に動いたり誰もいない部屋で物音がするのは[[ | + | *いわゆる[[Wikipedia:ja:ポルターガイスト|ポルターガイスト]]を描いた[[カード]]だが、家の中の物が勝手に動いたり誰もいない部屋で物音がするのは[[動かすフェアリー/Animating Faerie|妖精の仕業]]である、という民話・伝承をモチーフとしているのだろう。また、ディズニー映画版『[[Wikipedia:ja:美女と野獣|美女と野獣]]』等に登場する「ひとりでに動く家具」の要素も含まれていると思われる。 |
==ルール== | ==ルール== |
2019年10月23日 (水) 08:42時点における版
ソーサリー
あなたの墓地から、マナ総量がX以下で、アーティファクト・カードやオーラ(Aura)でないエンチャント・カード合わせて最大X枚を対象とし、それらを戦場に戻す。Xが6以上であるなら、それらのパーマネントは、それらの他のタイプに加えて4/4のクリーチャーでもある。
墓地に仕舞いこまれていた置物たちが戦場に舞い戻るとともに、クリーチャー化してひとりでに踊り出す、白青のソーサリー。
墓地からエンチャントとアーティファクトを一挙に戦場に戻す、蔵の開放/Open the Vaults系統のリアニメイト呪文。戻すカードの対象や枚数に制限がついたものの、少ないマナで唱えることを選べるようになったのは利点といえる。3マナで1枚戻すだけでも損はせず、4マナで2枚戻せばカード・アドバンテージを得られることを考えれば、一般的なドロー呪文と比べても効率は劣らない。とはいえあらかじめ墓地に目的のカードを落としておく必要はあるので、ルーターや自壊能力を持つカード、自然と戦闘で破壊されやすいアーティファクト・クリーチャーなどと併用するのが望ましい。
X=6以上で釣り上げたパーマネントがすべて4/4のクリーチャーに化ける効果も強力。最低でも合計8マナかかるが、コンボを狙わずともこれ1枚で勝利を目指すことが可能であり、デッキ構築の幅が広い。また釣ったカードはクリーチャーとして戦場に出るため、「クリーチャーが戦場に出るたび……」といった誘発条件を持つカード群ともシナジーを持つ。往々にしてそういったカードはエンチャントやアーティファクトに多く、釣り上げるカード次第では連鎖的に能力が誘発して多大なアドバンテージや勝利に繋げるコンボも成立し得る。
登場時点のスタンダードでは、複数の軽量アーティファクトと予言された壊滅/Doom Foretoldと共にエスパー・スタックスのキーカードとなっている。複数の鏡の行進/Mirror Marchを釣り上げて大量コピーを狙うギャンブル系のファンデッキも考案されている。
うまくいけば勝利手段になり得るとはいえ、総じて構築向けのカードであり、リミテッドでの活用は難しいところ。ルーターが赤に割り振られている関係で白青に墓地を肥やせるカードが非常に少ないうえ、きらきらするすべて/All That Glittersや疑似除去オーラを戻せない点もむず痒く感じる。アーティファクト・クリーチャーを中心にドラフトを進めれば使いやすくなるが、かえってピックの幅を狭める結果に終わりやすい。
- 補充/Replenishとオパール色の輝き/Opalescenceを一まとめにしたような贅沢なカード。
- "Dance"(踊り)と"Manse"(大邸宅)で韻を踏んだカード名が秀逸。
- いわゆるポルターガイストを描いたカードだが、家の中の物が勝手に動いたり誰もいない部屋で物音がするのは妖精の仕業である、という民話・伝承をモチーフとしているのだろう。また、ディズニー映画版『美女と野獣』等に登場する「ひとりでに動く家具」の要素も含まれていると思われる。
ルール
- Xが6以上であるなら、アーティファクトやエンチャントはクリーチャーとして戦場に出る(CR:611.2e)。これによってクリーチャーが戦場に出ることが誘発条件の誘発型能力を誘発させ得る。
- Xが6以上で、アーティファクト・クリーチャーやクリーチャー・エンチャントを対象にした場合、それらの基本のパワー・タフネスは4/4になる。
- クリーチャーである装備品を何かにつけることはできない。装備能力を起動することはできるし、輝く鎧/Shining Armorなどの自身をつける能力も誘発するが、解決時にそれがクリーチャーであるなら何も起こらない。
- 屋敷の踊りで機体を4/4のクリーチャーにした後、それの搭乗能力を起動しても、その機体は4/4のままである。機体に印刷されたP/Tにはならない。
関連カード
サイクル
エルドレインの王権のレアか神話レアの2色カードのサイクル。3枚のプレインズウォーカー・カードを含む。
- レア
- 屋敷の踊り/Dance of the Manse(白青)
- 予言された壊滅/Doom Foretold(白黒)
- メア湖の海蛇/Lochmere Serpent(青黒)
- 嵐拳の聖戦士/Stormfist Crusader(黒赤)
- 僻境への脱出/Escape to the Wilds(赤緑)
- フェイ庄の古老/Faeburrow Elder(緑白)
- 神話レア
- 王家の跡継ぎ/The Royal Scions(青赤)
- 呪われた狩人、ガラク/Garruk, Cursed Huntsman(黒緑)
- 荒くれたちの笑い声/Outlaws' Merriment(赤白)
- 王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns(緑青)