カウンターポスト

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'''カウンターポスト''' (''Counter Post'')は、[[Kjeldoran Outpost]]を[[フィニッシャー]]にした[[パーミッション]]。[[白青]]の[[打ち消す|カウンター]][[デッキ]]にKjeldoran Outpostを使用していることからこう呼ばれる。通称「カンポス」・「ポスト」。
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'''カウンターポスト''' (''Counter Post'')は、[[Kjeldoran Outpost]]を[[フィニッシャー]]にした[[パーミッション]]。[[白青]]の[[打ち消す|カウンター]][[デッキ]]にKjeldoran Outpostを使用していることからこう呼ばれる。通称「カンポス」・「ポスト」。製作者は[[鶴田慶之]]。
  
 
==概要==
 
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このデッキが[[スタンダード]]シーンで隆盛したきっかけは、[[露天鉱床/Strip Mine]]の[[制限カード]]入りだった。当時最盛期にあった[[土地破壊]]デッキの失墜と共にこのデッキが輝きを放ち始める。そして以降何年にもわたるパーミッション全盛期の最初を飾った。
 
このデッキが[[スタンダード]]シーンで隆盛したきっかけは、[[露天鉱床/Strip Mine]]の[[制限カード]]入りだった。当時最盛期にあった[[土地破壊]]デッキの失墜と共にこのデッキが輝きを放ち始める。そして以降何年にもわたるパーミッション全盛期の最初を飾った。
  
スタンダードで[[アライアンス]]が使えた期間、片時も休むことなく最強の名を欲しいままにしていたかのように思われがちだが、そうではない。第1回の[[アジア太平洋選手権]]の代表選考会では上位を独占するも、1位は[[ステロイド]]だった。また、[[第5版]]の登場と共に[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]を失い、速攻デッキに苦杯を喫することが多くなった時期が3ヶ月間のみ存在する。この間最有力と目されたのは、[[香港型黒ウィニー]]であった。
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スタンダードで[[アライアンス]]が使えた期間、片時も休むことなく最強の名を欲しいままにしていたかのように思われがちだが、そうではない。第1回の[[アジア太平洋選手権]]の代表選考会では上位を独占するも、1位は[[ステロイド]]だった。また、本戦でもベスト4に2人送り込むも、優勝した[[香港型黒ウィニー]]に共に3タテ(6連敗)を喫した。更に、[[第5版]]の登場と共に[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]を失い、速攻デッキに苦杯を喫することが多くなった時期が3ヶ月間のみ存在する。この間最有力と目されたのは、前述の香港型黒ウィニーであった。
  
1997年7月1日、スタンダードの[[レギュレーション]]がほぼ現在の形に変更されたこの日、[[アイスエイジ]]の参入により剣を鍬に/Swords to Plowsharesを取り戻した上、[[ウェザーライト]]の参入により[[ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom]]を手に入れ、奇跡の復活を果たす。また、同時にスタートしたまったく新しいレギュレーション[[エクステンデッド]]でも、[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]、[[密林の猿人/Kird Ape]]、[[Serendib Efreet]]などの有力[[小型クリーチャー]]が当初から禁止されていたこともあって有利に戦うことができた。
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[[1997年]]7月1日、スタンダードの[[フォーマット]]がほぼ現在の形に変更されたこの日、[[アイスエイジ]]の参入により剣を鍬に/Swords to Plowsharesを取り戻した上、[[ウェザーライト]]の参入により[[ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom]]を手に入れ、奇跡の復活を果たす。同年の10月1日にスタンダードを去るまで、3ヶ月間に渡って活躍を続けた。また、同時にスタートしたまったく新しいフォーマットの[[エクステンデッド]]でも、[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]、[[密林の猿人/Kird Ape]]、[[セレンディブのイフリート/Serendib Efreet]]などの有力[[小型クリーチャー]]が当初から[[禁止カード|禁止]]されていたこともあって有利に戦うことができた。
  
10月1日に[[テンペスト]]が登場するとともにスタンダードを退場。それまでの3ヶ月間、レギュレーション変更の妙によって活躍を続けた。エクステンデッドにその主戦場を移した後は、テンペストに収録された[[不毛の大地/Wasteland]]の跋扈によりKjeldoran Outpostのみに頼ったデッキ構築が難しくなった。スタンダード時代から得意としていた[[アーニーゲドン]]系のデッキに対してはまだまだ強く、熱心な愛好家も多かったものの、徐々に衰退していった。不毛の大地を避けて他のクリーチャーも使用し、さらに[[赤]]を加えて[[トリコロール]]化した[[トンゴネイション]]も存在する。
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エクステンデッドにその主戦場を移した後は、[[テンペスト]]に収録された[[不毛の大地/Wasteland]]の跋扈によりKjeldoran Outpostのみに頼ったデッキ構築が難しくなった。スタンダード時代から得意としていた[[アーニーゲドン]]系のデッキに対してはまだまだ強く、熱心な愛好家も多かったものの、徐々に衰退していった。不毛の大地を避けて他のクリーチャーも使用し、さらに[[赤]]を加えて[[トリコロール]]化した[[トンゴネイション]]も存在する。
  
 
一方スタンダードでは、キーカードが根こそぎなくなり、[[聖なるメサ/Sacred Mesa]]を代役に据えた[[カウンターメサ]]としてしぶとく生き残ったが、トーナメントレベルでの活躍とまではいかなかったようだ。また、[[オンスロート]]で[[動員令/Mobilization]]という類似品が登場してこのデッキの復活が囁かれたが、当時の[[ウェイク]]や[[サイクリングバーン]]に比べても弱く、活躍することはなかった。
 
一方スタンダードでは、キーカードが根こそぎなくなり、[[聖なるメサ/Sacred Mesa]]を代役に据えた[[カウンターメサ]]としてしぶとく生き残ったが、トーナメントレベルでの活躍とまではいかなかったようだ。また、[[オンスロート]]で[[動員令/Mobilization]]という類似品が登場してこのデッキの復活が囁かれたが、当時の[[ウェイク]]や[[サイクリングバーン]]に比べても弱く、活躍することはなかった。
  
[[アイスエイジ・ブロック構築]]においても有力なデッキの一つ。キーカードがすべて[[アイスエイジ・ブロック]]でそろう上、優秀なカウンター([[Force of Will]]や[[秘儀の否定/Arcane Denial]]など)が数多く存在するためである。ただ、あまりにこのデッキが強力すぎたため、Thawing Glaciersは1997/5/01よりアイスエイジ・ブロック構築の[[禁止カード]]に指定されている。
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[[アイスエイジ・ブロック構築]]においても有力なデッキの一つ。キーカードがすべて[[アイスエイジ・ブロック]]でそろう上、優秀なカウンター([[意志の力/Force of Will]]や[[秘儀の否定/Arcane Denial]]など)が数多く存在するためである。ただ、あまりにこのデッキが強力すぎたため、Thawing Glaciersは1997/5/01よりアイスエイジ・ブロック構築の[[禁止カード]]に指定されている。
  
*[[やる気デストラクション]]という言葉を作った張本人。残り[[ライフ]]5点からが勝負という、史上最もタルいデッキとまで言われる。[[ミラーマッチ]]なんて見たくも無い。
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*[[やる気デストラクション]]という言葉を作った張本人。青好きの日本人が作ったことでも有名。
*青好きの日本人が作ったことでも有名。
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*残り[[ライフ]]5点からが勝負という、史上最もタルいデッキとまで言われる。[[ミラーマッチ]][[サイドボード]]チェンジ後はまさに地獄。互いのKjeldoran Outpostを[[政略/Political Trickery]]で奪い・奪われないためにカウンターをじっくりじっくり手札に溜め込んでゆく。そのため『[[挿す|1枚挿し]]された[[フェルドンの杖/Feldon's Cane]]を使った実質100枚強デッキにもかかわらず[[ライブラリー]]が足りなくなる。』という笑えない逸話を残す。
*ミラーマッチ・[[サイドボード]]チェンジ後はまさに地獄。互いのKjeldoran Outpostを[[政略/Political Trickery]]で奪い・奪われないためにカウンターをじっくりじっくり手札に溜め込んでゆく。そのため『[[挿す|1枚挿し]]された[[フェルドンの杖/Feldon's Cane]]を使った実質100枚強デッキにも関わらず[[ライブラリー]]が足りなくなる。』という笑えない逸話を残す。
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**さらにミラーマッチを読んでサイドボードに[[虹のイフリート/Rainbow Efreet]]や[[石臼/Millstone]]、[[Helm of Obedience]]などを用いた[[アグレッシブ・サイドボーディング]]という手法を用いるデッキもあった。しかしゲーム時間が長い事には変わりはない。
**さらにミラーマッチを読んでサイドボードに[[虹のイフリート/Rainbow Efreet]]や[[石臼/Millstone]]などを用いた[[アグレッシブ・サイドボーディング]]という手法を用いるデッキもあった。しかしゲーム時間が長い事には変わりはない。
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*[[Tundra]]と[[Amnesia]]以外は[[スタンダード]]のカードである。強力な絶版カードをあまり所有しなくても勝てるという好例である。
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*[[Tundra]]と[[Amnesia]]以外は[[スタンダード]]のカードである。強力な[[絶版]]カードをあまり所有しなくても勝てるという好例である。
  
 
==参考==
 
==参考==

2023年8月3日 (木) 16:25時点における最新版

カウンターポスト (Counter Post)は、Kjeldoran Outpostフィニッシャーにしたパーミッション白青カウンターデッキにKjeldoran Outpostを使用していることからこう呼ばれる。通称「カンポス」・「ポスト」。製作者は鶴田慶之

目次

[編集] 概要


Kjeldoran Outpost
土地

Kjeldoran Outpostが戦場に出るなら、代わりに平地(Plains)を1つ生け贄に捧げる。そうしたなら、Kjeldoran Outpostを戦場に出す。そうしなかったなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):(白)を加える。
(1)(白),(T):白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成する。



Thawing Glaciers
土地

Thawing Glaciersはタップ状態で戦場に出る。
(1),(T):あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。次のクリンナップ・ステップの開始時に、Thawing Glaciersをオーナーの手札に戻す。


基本戦略は一般的なパーミッション同様。除去打ち消しとで時間をかせぎ、Thawing Glaciersを併用して高速で十分な土地展開手札に余った土地は夢での貯え/Dream Cache渦まく知識/Brainstormドローに変換しつつ、Kjeldoran Outpostのトークンで殴り勝つ。

Kjeldoran Outpostは攻防の要。普通パーミッションのフィニッシャーというとゲーム終盤になって戦場に出るものだが、これは打ち消し用のマナを圧迫しないので比較的早い時期から出され、序盤~中盤はチャンプブロック要員生産、終盤は数を武器にしてフィニッシャーとなる。

上記キーカードに上げられているものが、どちらも土地である点に注目。出すことにマナを使わない上に、能力も土地/クリーチャーを増やすカードでありながら、どちらも自分のターンにマナを使う必要がないので、パーミッションと相性がよい。

このデッキがスタンダードシーンで隆盛したきっかけは、露天鉱床/Strip Mine制限カード入りだった。当時最盛期にあった土地破壊デッキの失墜と共にこのデッキが輝きを放ち始める。そして以降何年にもわたるパーミッション全盛期の最初を飾った。

スタンダードでアライアンスが使えた期間、片時も休むことなく最強の名を欲しいままにしていたかのように思われがちだが、そうではない。第1回のアジア太平洋選手権の代表選考会では上位を独占するも、1位はステロイドだった。また、本戦でもベスト4に2人送り込むも、優勝した香港型黒ウィニーに共に3タテ(6連敗)を喫した。更に、第5版の登場と共に剣を鍬に/Swords to Plowsharesを失い、速攻デッキに苦杯を喫することが多くなった時期が3ヶ月間のみ存在する。この間最有力と目されたのは、前述の香港型黒ウィニーであった。

1997年7月1日、スタンダードのフォーマットがほぼ現在の形に変更されたこの日、アイスエイジの参入により剣を鍬に/Swords to Plowsharesを取り戻した上、ウェザーライトの参入によりジェラードの知恵/Gerrard's Wisdomを手に入れ、奇跡の復活を果たす。同年の10月1日にスタンダードを去るまで、3ヶ月間に渡って活躍を続けた。また、同時にスタートしたまったく新しいフォーマットのエクステンデッドでも、惑乱の死霊/Hypnotic Specter密林の猿人/Kird Apeセレンディブのイフリート/Serendib Efreetなどの有力小型クリーチャーが当初から禁止されていたこともあって有利に戦うことができた。

エクステンデッドにその主戦場を移した後は、テンペストに収録された不毛の大地/Wastelandの跋扈によりKjeldoran Outpostのみに頼ったデッキ構築が難しくなった。スタンダード時代から得意としていたアーニーゲドン系のデッキに対してはまだまだ強く、熱心な愛好家も多かったものの、徐々に衰退していった。不毛の大地を避けて他のクリーチャーも使用し、さらにを加えてトリコロール化したトンゴネイションも存在する。

一方スタンダードでは、キーカードが根こそぎなくなり、聖なるメサ/Sacred Mesaを代役に据えたカウンターメサとしてしぶとく生き残ったが、トーナメントレベルでの活躍とまではいかなかったようだ。また、オンスロート動員令/Mobilizationという類似品が登場してこのデッキの復活が囁かれたが、当時のウェイクサイクリングバーンに比べても弱く、活躍することはなかった。

アイスエイジ・ブロック構築においても有力なデッキの一つ。キーカードがすべてアイスエイジ・ブロックでそろう上、優秀なカウンター(意志の力/Force of Will秘儀の否定/Arcane Denialなど)が数多く存在するためである。ただ、あまりにこのデッキが強力すぎたため、Thawing Glaciersは1997/5/01よりアイスエイジ・ブロック構築の禁止カードに指定されている。

[編集] 初期型

メインデッキ (60) サイドボード
クリーチャー (0) 2 黒の防御円/Circle of Protection: Black
呪文 (31) 2 緑の防御円/Circle of Protection: Green
4 対抗呪文/Counterspell 4 青霊破/Blue Elemental Blast
4 雲散霧消/Dissipate 2 政略/Political Trickery
4 意志の力/Force of Will 2 解呪/Disenchant
4 夢での貯え/Dream Cache 2 破裂の王笏/Disrupting Scepter
1 臨機応変/Sleight of Mind 1 臨機応変/Sleight of Mind
2 政略/Political Trickery
2 支配魔法/Control Magic
4 神の怒り/Wrath of God
2 剣を鍬に/Swords to Plowshares
2 解呪/Disenchant
2 赤の防御円/Circle of Protection: Red
土地 (29)
13 島/Island
8 平地/Plains
4 Kjeldoran Outpost
4 Thawing Glaciers

[編集] アイスエイジ復帰後

メインデッキ サイドボード
クリーチャー (0) 1 黒の防御円/Circle of Protection: Black
呪文 (31) 3 解呪/Disenchant
4 対抗呪文/Counterspell 4 水流破/Hydroblast
4 雲散霧消/Dissipate 3 政略/Political Trickery
4 意志の力/Force of Will 1 臨機応変/Sleight of Mind
2 渦まく知識/Brainstorm 1 聖なるメサ/Sacred Mesa
2 中断/Abeyance 2 Helm of Obedience
4 神の怒り/Wrath of God
3 剣を鍬に/Swords to Plowshares
1 解呪/Disenchant
2 沈黙のオーラ/Aura of Silence
2 ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows
1 Soldevi Digger
土地 (29)
11 島/Island
8 平地/Plains
2 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
4 Kjeldoran Outpost
4 Thawing Glaciers


[編集] エクステンデッド版

メインデッキ(60) サイドボード
クリーチャー (0) 1 Amnesia
呪文 (34) 2 黒の防御円/Circle of Protection: Black
4 対抗呪文/Counterspell 2 赤の防御円/Circle of Protection: Red
4 雲散霧消/Dissipate 2 因果応報/Karma
3 意志の力/Force of Will 2 マンガラの祝福/Mangara's Blessing
4 衝動/Impulse 4 砂のゴーレム/Sand Golem
4 中断/Abeyance 2 破裂の王笏/Disrupting Scepter
4 剣を鍬に/Swords to Plowshares
3 神の怒り/Wrath of God
4 解呪/Disenchant
2 ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows
土地 (26)
8 島/Island
5 平地/Plains
4 Tundra
3 Kjeldoran Outpost
3 Thawing Glaciers
3 流砂/Quicksand

[編集] 参考

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