フリゴリッド
提供:MTG Wiki
(→レガシー) |
|||
(11人の利用者による、間の14版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
− | '''フリゴリッド'''(''Friggorid'')は、アメリカ発祥の[[リアニメイト]]系[[コンボ]]・[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]。他の[[発掘 (デッキ)|発掘デッキ]] | + | '''フリゴリッド'''(''Friggorid'')は、アメリカ発祥の[[リアニメイト]]系[[コンボ]]・[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]。他の[[発掘 (デッキ)|発掘デッキ]]と区別せずに、[[エターナル]]では単に'''[[ドレッジ]]'''と呼ばれる。 |
− | デッキ名は、考案者の[[John F. Rizzo]]のニックネームである「John Friggin' | + | デッキ名は、考案者の[[John F. Rizzo]]のニックネームである「John Friggin' Rizzo」と[[イチョリッド/Ichorid]]に由来する。 |
− | + | ||
− | + | ||
==概要== | ==概要== | ||
− | [[発掘]]を持つ[[カード]]を[[手札]]から[[捨てる| | + | [[発掘]]を持つ[[カード]]を[[手札]]から[[捨てる|捨て]]て[[ライブラリー]]を[[墓地送り]]にしつつ、[[墓地]]から何度でもよみがえる[[イチョリッド/Ichorid]]で[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]をする。墓地に落ちる事を前提としているため、[[フラッシュバック]]や[[スレッショルド]]を持つカードも多く採用されている。 |
+ | {{#card:Golgari Grave-Troll}} | ||
{{#card:Ichorid}} | {{#card:Ichorid}} | ||
− | |||
− | [[戦場]]を一掃されてもすぐに復帰できるので[[コントロール | + | [[戦場]]を一掃されてもすぐに復帰できるので[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に強い。また、通常の[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]以上のスピードを誇るので、ビートダウン相手でも充分に戦える。まさに次世代の高速[[デッキ]]である。 |
[[未来予知]]参入後では、[[ナルコメーバ/Narcomoeba]]や[[黄泉からの橋/Bridge from Below]]が加わり、[[スタンダード]]にて構成のよく似た[[ナルコブリッジ#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|ナルコブリッジ]]が登場。以降、このデッキにもこれらのギミックが組み込まれることとなる。イチョリッドが毎[[ターン]]黄泉からの橋の[[誘発条件]]を満たすため、非常に相性が良い。 | [[未来予知]]参入後では、[[ナルコメーバ/Narcomoeba]]や[[黄泉からの橋/Bridge from Below]]が加わり、[[スタンダード]]にて構成のよく似た[[ナルコブリッジ#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|ナルコブリッジ]]が登場。以降、このデッキにもこれらのギミックが組み込まれることとなる。イチョリッドが毎[[ターン]]黄泉からの橋の[[誘発条件]]を満たすため、非常に相性が良い。 | ||
− | 墓地をメインに使うデッキのため、[[墓地対策]]に極めて弱い。[[虚空の力線/Leyline of the Void]]や[[トーモッドの墓所/Tormod's Crypt]]、[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]] | + | 墓地をメインに使うデッキのため、[[墓地対策]]に極めて弱い。[[虚空の力線/Leyline of the Void]]や[[トーモッドの墓所/Tormod's Crypt]]、[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]など、天敵は多い。ただし、ナルコブリッジのギミックが加わったことで、それらを[[バウンス]]した後の1[[ターン]]で[[ゲーム]]エンド級のダメージを叩き出せるため、未だ勢力のあるデッキである。 |
==エクステンデッド== | ==エクステンデッド== | ||
25行: | 23行: | ||
{{#card:Tolarian Winds}} | {{#card:Tolarian Winds}} | ||
− | [[カード]]を[[墓地]]に落とす手段として、[[朽ちゆくインプ/Putrid Imp]]や[[入念な研究/Careful Study]]に加えて[[トレイリアの風/Tolarian Winds]]が採用される。このカードは「手札を[[捨てる|捨て]]、その後カードを[[ | + | [[カード]]を[[墓地]]に落とす手段として、[[朽ちゆくインプ/Putrid Imp]]や[[入念な研究/Careful Study]]に加えて[[トレイリアの風/Tolarian Winds]]が採用される。このカードは「手札を[[捨てる|捨て]]、その後カードを[[引く]]」ため、[[発掘]]を持つカードを捨てて即座に発掘を使用することで、[[ライブラリー]]を大量に墓地に落とすことができる。 |
ライブラリーのかなりの枚数が墓地に行くため、[[共鳴者]]を兼ねる[[サイカトグ/Psychatog]]は驚異的な[[サイズ]]に成長する。 | ライブラリーのかなりの枚数が墓地に行くため、[[共鳴者]]を兼ねる[[サイカトグ/Psychatog]]は驚異的な[[サイズ]]に成長する。 | ||
42行: | 40行: | ||
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60) | !colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60) | ||
|- | |- | ||
− | !colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー ( | + | !colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (23) |
|- | |- | ||
|1||[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]] | |1||[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]] | ||
62行: | 60行: | ||
|4||[[臭い草のインプ/Stinkweed Imp]] | |4||[[臭い草のインプ/Stinkweed Imp]] | ||
|- | |- | ||
− | !colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 ( | + | !colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (22) |
|- | |- | ||
|4||[[打開/Breakthrough]] | |4||[[打開/Breakthrough]] | ||
164行: | 162行: | ||
|4||[[棺の追放/Coffin Purge]] | |4||[[棺の追放/Coffin Purge]] | ||
|} | |} | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
==参考== | ==参考== | ||
328行: | 168行: | ||
*[[発掘 (デッキ)]] | *[[発掘 (デッキ)]] | ||
**[[ナルコブリッジ]] | **[[ナルコブリッジ]] | ||
+ | **[[ドレッジ]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
+ | |||
+ | [[Category:青黒デッキ|ふりこりつと]] | ||
+ | [[Category:ビートダウンデッキ|ふりこりつと]] | ||
+ | [[Category:リアニメイトデッキ|ふりこりつと]] | ||
+ | [[Category:青黒ビートダウンデッキ|ふりこりつと]] | ||
+ | [[Category:青黒リアニメイトデッキ|ふりこりつと]] | ||
+ | [[Category:インベイジョン期のエクステンデッドデッキ|ふりこりつと]] |
2019年8月16日 (金) 21:16時点における最新版
フリゴリッド(Friggorid)は、アメリカ発祥のリアニメイト系コンボ・ビートダウンデッキ。他の発掘デッキと区別せずに、エターナルでは単にドレッジと呼ばれる。
デッキ名は、考案者のJohn F. Rizzoのニックネームである「John Friggin' Rizzo」とイチョリッド/Ichoridに由来する。
目次 |
[編集] 概要
発掘を持つカードを手札から捨ててライブラリーを墓地送りにしつつ、墓地から何度でもよみがえるイチョリッド/Ichoridでビートダウンをする。墓地に落ちる事を前提としているため、フラッシュバックやスレッショルドを持つカードも多く採用されている。
クリーチャー — トロール(Troll) スケルトン(Skeleton)
ゴルガリの墓トロールは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(1),ゴルガリの墓トロールから+1/+1カウンターを1個取り除く:ゴルガリの墓トロールを再生する。
発掘6(あなたがカードを1枚引くなら、代わりにあなたはカードを6枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。)
クリーチャー — ホラー(Horror)
速攻
終了ステップの開始時に、イチョリッドを生け贄に捧げる。
あなたのアップキープの開始時に、イチョリッドがあなたの墓地にある場合、あなたは自分の墓地にあるイチョリッド以外の黒のクリーチャー・カードを1枚、追放してもよい。そうした場合、イチョリッドを戦場に戻す。
戦場を一掃されてもすぐに復帰できるのでコントロールデッキに強い。また、通常のビートダウン以上のスピードを誇るので、ビートダウン相手でも充分に戦える。まさに次世代の高速デッキである。
未来予知参入後では、ナルコメーバ/Narcomoebaや黄泉からの橋/Bridge from Belowが加わり、スタンダードにて構成のよく似たナルコブリッジが登場。以降、このデッキにもこれらのギミックが組み込まれることとなる。イチョリッドが毎ターン黄泉からの橋の誘発条件を満たすため、非常に相性が良い。
墓地をメインに使うデッキのため、墓地対策に極めて弱い。虚空の力線/Leyline of the Voidやトーモッドの墓所/Tormod's Crypt、ヨツンの兵卒/Jotun Gruntなど、天敵は多い。ただし、ナルコブリッジのギミックが加わったことで、それらをバウンスした後の1ターンでゲームエンド級のダメージを叩き出せるため、未だ勢力のあるデッキである。
[編集] エクステンデッド
2005年のエクステンデッドシーズン最後の最後に登場。原型となるデッキは、John F. Rizzoが考案し、Osyp Lebedowiczが世界選手権05のエクステンデッド部門に持ち込んだものである。
世界選手権05直後のグランプリシャーロット05を制し、一躍メタの中心にのし上がった。→*1
クリーチャー — エイトグ(Atog)
カードを1枚捨てる:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:サイカトグはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
カードを墓地に落とす手段として、朽ちゆくインプ/Putrid Impや入念な研究/Careful Studyに加えてトレイリアの風/Tolarian Windsが採用される。このカードは「手札を捨て、その後カードを引く」ため、発掘を持つカードを捨てて即座に発掘を使用することで、ライブラリーを大量に墓地に落とすことができる。
ライブラリーのかなりの枚数が墓地に行くため、共鳴者を兼ねるサイカトグ/Psychatogは驚異的なサイズに成長する。
一時期は強力な墓地対策カードの出現で勢力を衰退していたが、未来予知以降ナルコブリッジのギミックが追加され再びメタの中心に返り咲いた。→*2
[編集] 後期型
- 備考
- グランプリウィーン08 準優勝 (参考)
- 使用者:Nikolaus Eigner
- フォーマット
[編集] 初期型
- 備考
- グランプリシャーロット05 優勝 (参考)
- 使用者:Michael Krumb
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (22) | |
4 | ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll |
4 | 臭い草のインプ/Stinkweed Imp |
4 | 朽ちゆくインプ/Putrid Imp |
4 | サイカトグ/Psychatog |
4 | イチョリッド/Ichorid |
2 | 不可思議/Wonder |
呪文 (20) | |
4 | トレイリアの風/Tolarian Winds |
4 | ゾンビの横行/Zombie Infestation |
4 | 綿密な分析/Deep Analysis |
4 | 陰謀団式療法/Cabal Therapy |
4 | 金属モックス/Chrome Mox |
土地 (18) | |
1 | 沼/Swamp |
4 | 湿った墓/Watery Grave |
4 | セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum |
4 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
3 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
2 | 草むした墓/Overgrown Tomb |
サイドボード | |
4 | 炎まといの天使/Firemane Angel |
4 | 一瞬の平和/Moment's Peace |
3 | 天啓の光/Ray of Revelation |
4 | 棺の追放/Coffin Purge |
[編集] 参考
- The Horror, The Horror... Put Three Horrors on the Stack(WotC、英語、文:Mike Flores)
- Friggorid?(WotC)
- 発掘 (デッキ)
- デッキ集