MoMa

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(デッキ名由来にニューヨーク近代美術館(MoMA)を再記)
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'''MoMa'''('''モマ''')は、[[マジック]]史上最強クラスの[[コンボ]][[デッキ]]。名前の由来は、[[キーカード]]の[[精神力/Mind Over Matter]]
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'''MoMa'''('''モマ''')は、[[マジック]]史上最強クラスの[[コンボ]][[デッキ]]。名前の由来は、[[キーカード]]の[[精神力/Mind Over Matter]]のカード名と、[http://www.moma.org/ ニューヨーク近代美術館/The Museum of Modern Art, New York](略称MoMA)を引っ掛けたもの。
  
  

2011年2月26日 (土) 21:30時点における版

MoMaモマ)は、マジック史上最強クラスのコンボデッキ。名前の由来は、キーカード精神力/Mind Over Matterのカード名と、ニューヨーク近代美術館/The Museum of Modern Art, New York(略称MoMA)を引っ掛けたもの。


目次

概要


Mind Over Matter / 精神力 (2)(青)(青)(青)(青)
エンチャント

カードを1枚捨てる:アーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。



Stroke of Genius / 天才のひらめき (X)(2)(青)
インスタント

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードをX枚引く。



Tolarian Academy / トレイリアのアカデミー
伝説の土地

(T):あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(青)を加える。


基本的な動きは以下の通り。魔力の櫃/Mana Vault水蓮の花びら/Lotus Petal等のマナ・アーティファクトを並べ、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyで大量のマナが出せるような状況を作る。さらに意外な授かり物/Windfall時のらせん/Time Spiral手札を補充し、精神力/Mind Over Matterで手札を更に大量のマナに変え、その莫大なマナをもって相手に止めを刺す。止めのカードとしてはドローを兼ねたX火力として天才のひらめき/Stroke of Geniusがメインであるが、タワーデッキ等のライブラリーアウトがほぼ効かない相手や、60マナを生み出せず、少ないマナで止めを刺す必要が出てきた時の保険に、火の玉/Fireballも採用されることが多かった。

火の玉を採用すること、またゲームの半分以上がミラーマッチになりかねない程のMoMaの海において、紅蓮破/Pyroblast等の色対策カードエクステンデッドではゴリラのシャーマン/Gorilla Shamanなどのマナ・アーティファクト破壊)を使うためもあって、タッチ赤のタイプが主流になった。

当時のスタンダードの禁止カード10枚の内6枚の原因となり、全ての構築環境を荒れさせ「MoMaの冬」を生み出した。その凶悪さは、

今のゲームは3つのステップに分かれている。
第一段階(序盤)がコイントス。
第二段階(中盤)がマリガンチェック。
第三段階(終盤)が――先手第一ターンだ。

と言う、傍から見ればとんでもないジョークを生み出す原因となったほどである。実際、カード・プールの狭いスタンダードですら1ターンキルの発生する確率が5%を超えていたのである。カードプールの広がるエクステンデッドヴィンテージ(当時はType1)ではもっと酷い。

手札が無いとコンボが回らないため、強いて言えば手札破壊が弱点であるとも言えるが、単に手札破壊を多めに積んだ程度ではまるで役に立たなかった。時のらせん/Time Spiral等のせいで一瞬で7枚まで手札が回復してしまうため、MoMaを機能不全に陥らせるほど手札を破壊するには完全に0枚に縛っておく必要があり、そして一般的な手札破壊の手段ではそれは無理に近かった。せいぜいコンボが途中で止まってしまうのを期待できる確率がいくらか上がると言った程度でしかなく、結局は勝つためにはMoMaより相手を早く倒す→自分もMoMaでやられる前にやる、と言った結論に達してしまうのであった。

よく対戦がソリティアになってしまうと言われるが、使われる側からするとソリティアより酷い。相手が意外な授かり物や時のらせんをプレイするたび、自分もライブラリーを切り直したりカードを引いたりする必要があるので、非常に面倒なのだ。金澤尚子女史曰く、「対MoMa用サイドボードはドラムバック満タンに詰めた漫画ガラスの仮面」だそう。ゲームが始まってすぐにソリティアになってしまうので、漫画でも読んで暇をつぶしているのが一番だと言う意味らしい。

変遷

精神力が禁止されるまでの間に「キーカードが禁止される→代わりのカードを探す」ということを繰り返したため、時期によって大きく3つの型に分けられる。

また、エクステンデッドでHigh Tideを使用するバージョンは、ハイタイドモマの名で呼ばれている。

初期型(エクステンデッド)

MoMa [1]
土地 (19)
4 Tundra
4 Volcanic Island
3 真鍮の都/City of Brass
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
クリーチャー (0)
呪文 (41)
4 水蓮の花びら/Lotus Petal
4 モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
4 魔力の櫃/Mana Vault
3 通電式キー/Voltaic Key
2 巻物棚/Scroll Rack
3 精神力/Mind Over Matter
4 意外な授かり物/Windfall
4 時のらせん/Time Spiral
3 中断/Abeyance
3 直観/Intuition
3 魔力消沈/Power Sink
4 天才のひらめき/Stroke of Genius
サイドボード (15)
4 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
4 寒け/Chill
2 赤霊破/Red Elemental Blast
1 秘儀の否定/Arcane Denial
4 不毛の大地/Wasteland


最初期型のMoMa。つまり、禁止カードが1枚も抜けていない完全体バージョンである。当然圧倒的なまでの強さを誇り、ミラーマッチばかりになるので、その対策の為に単色ではなくが数枚タッチされている。

初期型(スタンダード)

MoMa [2]
土地 (19)
3 島/Island
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 真鍮の都/City of Brass
4 トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (0)
呪文 (41)
3 水蓮の花びら/Lotus Petal
4 魔力の櫃/Mana Vault
4 モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
3 巻物棚/Scroll Rack
3 通電式キー/Voltaic Key
3 精神力/Mind Over Matter
4 時のらせん/Time Spiral
3 意外な授かり物/Windfall
1 火の玉/Fireball
1 転覆/Capsize
3 直観/Intuition
3 魔力消沈/Power Sink
3 天才のひらめき/Stroke of Genius
3 紅蓮破/Pyroblast
サイドボード (15)
1 無のブローチ/Null Brooch
3 日中の光/Light of Day
4 寒け/Chill
2 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
3 解呪/Disenchant
1 天才のひらめき/Stroke of Genius
1 紅蓮破/Pyroblast


使い、デッキチューナーとして名高い小宮忠義の手により、こちらもメインでサイドボードでは更にをもタッチしてミラーマッチに有利な構成となっている。紅蓮破/Pyroblastはミラーマッチにおいてだけでなく、対策カードである秘儀の研究室/Arcane Laboratoryなどにもよく効く。瞬殺コンボデッキでありながら4枚投入された不毛の大地/Wastelandも、ミラーマッチを考慮してのものである。

参考

http://mtgwiki.com/wiki/MoMa」より作成
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