時のらせん/Time Spiral
提供:MTG Wiki
ソーサリー
時のらせんを追放する。各プレイヤーは、自分の手札と墓地を自分のライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引く。あなたは土地を最大6つまでアンタップする。
Timetwisterの亜種。ウルザ・ブロックのフリースペルの中でも最強の1枚と言われた。
Timetwisterと比較すると、連続使用ができないように解決後は墓地に置かれずに追放されるようになり、フリースペルであるがマナ・コストは2倍の6マナと非常に重くなっている。
しかしウルザズ・サーガの同期にはトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyがあるため6マナでも楽に支払うことができた上に、フリースペルによって後続の呪文を唱えることが容易となり、類稀なパワーカードであることが露呈した。そもそも手札が増える恩恵を最大限発揮できるのは次のターンから、というのがTimetwisterの最大の欠点であったことを考えると、その弱点を克服しているこのカードは十分調整の余地があったといえるだろう。
トレイリアのアカデミーが禁止になった後も、ドリーム・ホール/Dream Hallsによるマナ・コスト無視(→ドリームホールモマ)や、エクステンデッドでの満潮/High Tideによるマナ倍加(→ハイタイド)などで猛威を振るい続けた。一時期すべての構築環境で禁止となるが、エターナルでの解禁後は再びハイタイドで活躍を見せている。ただし6マナという重さのためハイタイド以外ではまず採用されず、ハイタイド自体がエターナル環境の変化で少なくなっていったこともあり、2025年現在のエターナルでこのカードを見かけることは稀となっている。
統率者戦では規制を受けたこともゲームチェンジャー・カードに指定されたことも一度もないが、フリースペルとしての存在感はパリンクロン/Palinchronなどクリーチャーの影に隠れてしまっている。クリーチャーの方がコンボに有効活用しやすいのに加え、本家Timetwisterが使用可能なこと、対戦相手の人数が多い分7枚ドローさせるデメリットが相対的に大きくなりやすいこともあり、精神破壊者、ネクサル/Nekusar, the Mindrazerやパルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parunのようなドローを参照する統率者以外での採用率は高くない。
- 2007年7月のオラクル更新で、一時期、最後に自身を追放するようになっていたが、2009年7月11日のオラクル更新で、最初に追放するように戻された。
- 時のらせんブロックのエキスパンション、時のらせんの名前の由来である。しかし直接の関係はない。
- 特にウルザ・ブロック期には「元祖であるTimetwisterよりも強力」と評されることもあったカード[1]。とはいえ、実際の使いやすさはやはりマナ・コストが半分の元祖に軍配があがるか。
[編集] 禁止・制限指定
1999年4月1日から、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、スタンダード、ウルザ・ブロック構築、タイプ1.5で禁止カードに指定された。事実上0マナで7枚のカードを引けるという点が多くのコンボデッキでバランスを崩していたため[2]。2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも継続して禁止されていた[3]。
1999年7月1日より、エクステンデッドでも禁止カードに指定された。ハイタイドを著しく強化し、プロツアーのメタゲームを時のらせんか対策デッキかの二極化させていたため[4]。
2008年9月20日より、ヴィンテージで制限が解除された[5]。フォーマットの様相が規制当時のものから大きく変化しており、既存の暗黒の儀式/Dark Ritual型ストームデッキよりも強力なコンボデッキが生まれる可能性は低いと判断されたため[6]。
2011年1月1日より、レガシーでも禁止が解除された[7]。時間切れを起こすようなプレイアビリティ上の問題点がなく、レガシーに新しいデッキタイプを生み出しうることから、解禁のリスクよりメリットが大きいと判断されたため[8]。
[編集] 脚注
- ↑ 有志による公式記事の翻訳、元記事はリンク切れ+archive取得できず
- ↑ DCI Banned and Restricted List Announcement(有志によるDCIの引用 1999年3月1日)
- ↑ September 2004 DCI Banned and Restricted List Announcement -- Magic: the Gathering(Internet Archive)(DCI 2004年9月1日)
- ↑ _DCI_(TM) BANNED AND RESTRICTED LIST ANNOUNCEMENT(Internet Archive)(有志によるDCIの引用 1999年6月1日)
- ↑ September 1 2008 DCI Banned and Restricted List Announcement(Daily MTG 2008年9月1日)
- ↑ Behind the September 2008 B&R Changes(Latest Developments -デベロップ最先端- 2008年9月5日 Bill Stark)
- ↑ December 20 2010 DCI Banned & Restricted List Announcement(Internet Archive)(Daily MTG 2010年12月20日)
- ↑ Explanation of December 2010 B&R Changes(Internet Archive)(Daily MTG 2010年12月20日 Erik Lauer著)