犠牲

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犠牲/Casualty
種別 常在型能力誘発型能力
登場セット ニューカペナの街角
ニューカペナの街角統率者デッキ
アルケミー:ニューカペナ
ドクター・フー統率者デッキ
CR CR:702.153

犠牲(ぎせい)/Casualtyキーワード能力の一種。それを持つ呪文スタックにある間に機能する常在型能力誘発型能力である。


Make Disappear / かき消し (1)(青)
インスタント

犠牲1(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたはパワーが1以上のクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、この呪文をコピーし、あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。)
呪文1つを対象とする。それのコントローラーが(2)を支払わないかぎり、それを打ち消す。


定義

犠牲N/Casualty Nは、「この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたはパワーがN以上クリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。」および「あなたがこの呪文を唱えたとき、犠牲コストがこれのために支払われていた場合、これをコピーする。この呪文が対象を取っているなら、あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。」を意味する。

解説

クリーチャーを犠牲にして呪文をコピーするメカニズムニューカペナの街角およびニューカペナの街角統率者デッキで初登場した。MTGアリーナアルケミー:ニューカペナでも扱われている。

貴顕廊一家/The Maestrosに割り当てられたメカニズムであり、に存在する。敵対するもの、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Adversary以外はインスタントソーサリーのみが持つ。敵対するもの、オブ・ニクシリスは犠牲Xを持つカードでもある。

他の呪文に犠牲を与えるカードとして画家、アンヘロ/Anhelo, the Painter孤高のサイバーマン、アシャド/Ashad, the Lone Cybermanがある。MTGアリーナを含めれば呪文漏出暗殺者/Spelldrain Assassinも存在する。

  • 直接の関係はないが、中国語版(繁体)では「生け贄に捧げる/Sacrifice」の訳語が「犧牲」である。「犠牲」そのものは「催命」。

ルール

  • 呪文1つの犠牲コストを支払うために生け贄に捧げられるクリーチャーは1体だけであり、その呪文は1回しかコピーできない。
  • あなたが呪文の犠牲コストを支払ったなら、そのコピーはコピー元の呪文より先に解決される。
  • その呪文のコピーはスタック上で生成されるので、これは「唱え」られてはいない。プレイヤーが呪文を唱えたときに誘発する能力は誘発しない。
  • 追加コストであるので、マナ・コストを支払うことなく唱えるなど代替コストで唱える場合も犠牲コストを追加で支払ってよい。

開発秘話

貴顕廊一家のメカニズムとして、初期には陰鬱再録が検討されたが、後述する他の一家とのシナジーに乏しく、無慈悲さのフレイバーを充分に表せていなかったためボツになった。それを受けて新たに作られたのが、クリーチャーを生け贄に捧げて呪文に何らかの影響を与える、スプラッタ/Splatterというメカニズムである。影響としては呪文そのものの強化や対戦相手への生け贄強制(布告)などが検討され、最終的に呪文をコピーするものになった。さらにプレイ・デザイン中に、マナ・コスト以外でカードパワーを調整するためのツマミとして、生け贄に捧げるクリーチャーのパワーを制限する数字が付け加えられた。

メカニズムの制定に際しては、隣接するの一家のメカニズムとのシナジーも考慮されている。常夜会一家/The Obscura白青黒)の謀議と貴顕廊一家(青黒赤)の犠牲はどちらも墓地肥やすことに繋がるため、リミテッドにおける青黒アーキタイプは「墓地のマナ総量の種類数」となった。また、貴顕廊一家(青黒赤)の犠牲と土建組一家/The Riveteers黒赤緑)の奇襲はどちらもクリーチャーを生け贄に捧げるものであるため、黒赤のアーキタイプは「生け贄」となった[1]

脚注

  1. Hitting the Streets of New Capenna, Part 2/『ニューカペナの街角』を狙え その2Making Magic 2022年4月11日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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