幸運のクローバー/Lucky Clover
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アーティファクト
あなたがインスタントかソーサリーである出来事(Adventure)呪文を唱えるたび、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
出来事に限定される分、同系統のミラーリ/Mirariと比べるとマナ・コストが桁違いに軽く、コピーにもマナが不要となっている。元の出来事自体もそこまでコスト性能が低いわけでもなく、上手く機能すると凶悪な性能を誇り、肥沃な足跡/Fertile Footstepsによる大幅なマナ加速、恐怖心の収穫/Harvest Fearや不敬な洞察/Profane Insightによるハンド・アドバンテージ獲得、そして運命の修正/Alter Fateによる使い回しループなどは特に強力。
ただ、同じく当事者カードにアドバンテージを与えるエッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeperと違い、コピーがちゃんとアドバンテージを稼いでくれるかはカードや状況によって様々。後述のルールの通り残忍な騎士/Murderous Riderや厚かましい借り手/Brazen Borrowerなど相性が悪い場合がある当事者カードもあり、出来事デッキでも常に採用されるカードではない。特に登場当初は非採用型の構築が主流となり影が薄かったが、テーロス還魂記以降は一転してこれをキーカードに据えたティムール・アドベンチャーが主流となっていた。ローテーション後もオムナス・アドベンチャーのキーカードとして活躍し、結果として禁止カードに指定された(後述)。
リミテッドでも依然として強力。集めやすいコモンの当事者カードは独りぼっちのユニコーン/Lonesome Unicornやギャレンブリグの木工師/Garenbrig Carverなど空振りを恐れる必要がないカードが多く、またクリーチャーが並びやすいため除去系カードも猛威を振るう。また、深みへの冒険/Venture Deeperを軸にしたライブラリー破壊戦略でもキーカードとなる。
ルール
- 基本的なルールはコピーおよびコピー可能な値を参照。
- 幸運のクローバーによって作られた出来事・呪文のコピーもそれの解決時に追放されるが、状況起因処理で消滅するので、それを追放領域からクリーチャーとして唱えることはできない。
- コピーは強制である。通常はコピーが先に解決されるため、迅速な終わり/Swift Endや運命の修正/Alter Fateなど対象の領域を移動させるタイプの出来事呪文の場合、それぞれ別の対象を選ばないと元の出来事呪文は立ち消えて追放されることなく墓地に置かれてしまうので注意。ルールについての詳細はスタック、不正な対象、立ち消えなどの項を参照。
- 領域の移動ではないが、命の吹き込み/Bring to Lifeも同様。
禁止指定
2020年10月12日より、スタンダードで禁止カードに指定される[1]。創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creationを禁止にしても出来事デッキが最強の戦略であり続けることが予測され、このカードはそのデッキの強力かつ対処困難なエンジンであったため。
開発秘話
このカードは元々出来事を得意とする緑のエンチャントであったが、呪文のコピーは青ないし赤の役割であり、緑にはふさわしくなかった(緑らしいカード名はその名残と思われる)。この問題を解決するべくアーティファクトに変更され、1マナでは強力すぎることからコストは2マナとされた[2]。
関連カード
いずれも幸運のクローバーを内蔵しているが、コピーが任意となっており、立ち消えを気にしなくて良いようになっている。
- 賢明な導師、ゴライオン/Gorion, Wise Mentor - (緑)(白)(青)3/4警戒伝説のクリーチャー。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
- 伝承の大長/Chancellor of Tales - (3)(青)2/3飛行クリーチャー。(エルドレインの森)
脚注
- ↑ October 12, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年10月12日 禁止制限告知(News 2020年10月12日 Ian Duke著)
- ↑ M-Files: Throne of Eldraine – Red, Green, and the Rest/Mファイル『エルドレインの王権』編・赤緑その他(Play Design 2019年10月11日 Melissa DeTora著)