護法
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護法/Ward | |
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種別 | 誘発型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.21 |
護法(ごほう)/Wardは、ストリクスヘイヴン:魔法学院で制定されたキーワード能力。これは誘発型能力である。
Waterfall Aerialist / 滝の曲芸師 (3)(青)
クリーチャー — ジン(Djinn) ウィザード(Wizard)
クリーチャー — ジン(Djinn) ウィザード(Wizard)
飛行
護法(2)(このクリーチャーが対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーが(2)を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。)
Owlin Shieldmage / オーリンの盾魔道士 (3)(白)(黒)
クリーチャー — 鳥(Bird) 邪術師(Warlock)
クリーチャー — 鳥(Bird) 邪術師(Warlock)
飛行
護法 ― 3点のライフを支払う。(このクリーチャーが対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーが3点のライフを支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。)
[編集] 定義
護法 [コスト]/Ward [cost] は、「このパーマネントがあなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーが[コスト]を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す」を意味する。
[編集] 解説
自身を対象に取ることに何らかのコストを要求し、それが支払えなければ無効化する能力。単体除去に対する除去耐性の一種と言える。イメージは「身を護る魔法」。
それまで"Frost armor"と呼ばれていた能力[1]を基に作られたキーワード能力であり、常磐木メカニズムに加えられた。すべての色に存在し得るとされており、白・青・緑はマナの支払い、黒・赤はライフの支払いが最も一般的な要求コストだが、他のコストも今後登場すると発表されている[2]。
[編集] ルール
- プレイヤーが対戦相手がコントロールしていて護法を持つ複数のパーマネントを対象として呪文を唱えたなら、それらの護法能力はそれぞれ誘発する。そのプレイヤーがすべてのコストを支払えないなら、その呪文は打ち消される。能力についても同様である。
- 複数の護法能力を持っているパーマネントを対象として呪文を唱えたなら、それらの護法能力はそれぞれ誘発する。そのプレイヤーがすべてのコストを支払えないなら、その呪文は打ち消される。能力についても同様である。
- 1つの呪文や能力は、1つの護法を1回しか誘発させない。例えば力の種/Seeds of Strengthは対象を3回取るが、同じ護法持ちを3回対象にしても護法は1回しか誘発しない。
- 同時に誘発した複数の能力を1つと数えないように注意。例えば2回キッカーした怒りの大天使/Archangel of Wrathは「2点のダメージを与える」能力を2つ誘発させるが、これらは別の能力なので同じ護法持ちを対象にしたら護法は2回誘発する。
- 「打ち消す」ので、打ち消されない呪文や能力を止めることはできない。また、遵法長、バラル/Baral, Chief of Complianceなどの能力で参照されることもある。
- なお、何らかの理由でそうしたいなら打ち消されない呪文や能力のために護法コストを支払ってもいい。コンピューターゲームではボタンの押し間違いなどで無駄な支払いを行ってしまうこともあり得る。
- 護法を誘発させた呪文や能力がほかの方法で打ち消された場合、護法はもう無意味になっているが、一応立ち消えることなく解決される(護法は対象を取らない)。このときも、何らかの理由でそうしたいなら護法のコストを支払ってもよい。
- 「呪文や能力の対象になる」ことと「エンチャントする」ことは別である。オーラを呪文として唱える場合は、ルール上「対象を取る」ことが含まれているため護法が誘発するが、オーラを唱えずに戦場に出す場合や、すでに戦場にあるオーラを移動する場合は、対象を取らないのでコストを支払う機会はなく、通常通りエンチャントされる。
- 戦場でのみ機能するので、スタックや墓地などにある場合には対象に取ってもコストを支払うことはない。
- 護法は対象になった瞬間にのみ機能する誘発型能力である。常在型能力である呪禁やプロテクションなどとは異なり、対象になった後に護法を得ても効果は発揮されない。
[編集] その他
- 護法を内包したメカニズムとして変装、偽装が存在する。
- 護法を無効化するカードとしてシェイ・コーマック/Shay Cormac、逃げ場なし/Nowhere to Runが存在する。
- 強力なキーワード能力である呪禁やプロテクションほどではない、緩やかな除去耐性となる常磐木メカニズムとして作られた能力。「除去が効かないようにするのではなく、ただ除去の効率を落とす」ことを狙ってデザインされた[2]。
- 護法の導入は、被覆→呪禁のような完全な置き換えを意図してはいない。呪禁は蛇皮のヴェール/Snakeskin Veilのようなインスタントによる付加、殺戮の暴君/Carnage Tyrantのような構築環境に影響を与えるファッティを中心にこれからも使い続けられると明言されている[2]。
- 護法導入前に行われた事前テストカードとして北方の精霊/Boreal Elemental、峰の恐怖/Terror of the Peaks、地盤の巨人/Tectonic Giant、群れのシャンブラー/Swarm Shamblerが挙げられている[2]。他にも雷破の執政/Thunderbreak Regent、凶暴な見張り、ガーゴス/Gargos, Vicious Watcher、敬慕される腐敗僧/Venerated Rotpriest、嘲笑する走り棘/Giggling Skitterspikeなどが該当する。これらはいずれも能力に対して誘発しないため、護法には置き換えられていない。中には呪文と能力両方で誘発できるアッシェンムーアのしもべ/Ashenmoor Liege、反攻する鱗王/Scalelord Reckoner、発火の力線/Leyline of Combustionなども存在した。
- 時代を遡ると、霜のタイタン/Frost Titanが護法とほぼ同一の能力を持った最初のカードである。
- 霜のタイタンや同様の能力を持つ過去のカード(拡散スリヴァー/Diffusion Sliver、不確定な船乗り/Unsettled Mariner、守護者の盾、ヴァルクミラ/Valkmira, Protector's Shield、繊細な筆、パルネス/Parnesse, the Subtle Brushなど)は、護法導入後もオラクルの書き換えはされていない。これらのカードの能力は「それのコントローラーが○○を支払わないかぎり」という内容であるため、能力の解決前にそれを誘発させた呪文や能力のコントローラーが変わっていた場合に護法とは挙動が異なる。
- 自身を対象とする呪文のコストを増加させるというよく似た能力を持つカードも複数存在する。打ち消されない呪文やコスト減少カードとの関係性が護法と変わるため一長一短。
- 対象を取ってきた対戦相手にペナルティを負わせるのではなく、反対にあなたがそのたび利益を得るというアプローチとしてなら、古くは補償金/Reparations系カードも担ってきていた。
- このキーワード能力とは直接関係はないが、大昔から俗に護法印と呼ばれる、カード名に「護法印/Ward」を含んだ防御用オーラがいくつか存在している。具体的な能力/処理は異なるものの、類似する(英語では全く同じ)言葉を使うだけあって「何かを護る」という狙いは同じである。
[編集] 脚注
- ↑ こぼれ話:『ストリクスヘイヴン』 その2 / ODDS & ENDS: STRIXHAVEN, PART 2 (Mark Rosewater, Making Magic, May 10th 2020)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 Introducing Ward/護法の導入(Card Preview 2021年3月25日 Andrew Brown and Jules Robins著)
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール