アカデミーの学長/Academy Rector
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クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
アカデミーの学長が死亡したとき、あなたはアカデミーの学長を追放してもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーからエンチャント・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出す。その後ライブラリーを切り直す。
1/2PIG能力でライブラリーからエンチャントをサーチして戦場に出せるクリーチャー。
コンボパーツのサーチと戦場に出すことを同時に達成できるため、エンチャントを使ったコンボデッキで採用されることが多い。特にクリーチャーを生け贄に捧げる手段をコンボパーツに含む場合、アカデミーの学長もコンボパーツとして数えられることもある。キメラ(アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar)やスニークアタック(騙し討ち/Sneak Attack)、ペブルス(ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment)がその代表例。
コンボデッキ以外にもコントロールデッキにおけるシルバーバレット要員としても優秀であり、代表的な例としてレクターコントロールが挙げられる。サーチ要員であると同時に、対戦相手の攻撃を躊躇わせるブロッカーとしても期待できる。能力を能動的に誘発させるため、ファイレクシアの塔/Phyrexian Towerや高級市場/High Marketや陰謀団式療法/Cabal Therapyなどの生け贄に捧げる手段と併用されることが多い。
スタンダード時代は同時に登場したヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargainを戦場に出す手段として優秀であり、バーゲンデッキで幅広く採用された。エンチャントを直接戦場に出すため、被覆を持つクリーチャーにもオーラをつけることができる(オーラが対象をとるのはそれが呪文として唱えられたときだけである)。レクターグールなどに不実/Treacheryや押収/Confiscateを1枚忍ばせておき、対戦相手の変異種/Morphlingなどを奪うといった光景も見られた。
エクステンデッドやエターナルでもレクターコントロールやセラピィバーゲンなど非常に多くのデッキで活躍した強力なカードである。閃光/Flashとの組み合わせも有力。閃光のエラッタ前に一部で使用されたほか、エラッタが元に戻された現在でもヴィンテージで使用可能である。
- 誘発型能力の解決前に、追放されるなどして墓地から移動すると、「そうした場合」という条件を満たせないのでエンチャントを探すことはできない。
- 高性能なサーチカードであるにもかかわらず、ヴィンテージでは制限カードに指定されていない。4マナクリーチャーを出してから墓地送りしなければならないというプロセスを必要とする点で、評価を下げているということか。
- 初出時のクリーチャー・タイプはクレリックのみであったが、2007年9月サブタイプ変更で人間が追加された。
- 名前はアカデミー/Academyの学長であるが、ウルザ/Urzaでもバリン/Barrinでもなく伝説のクリーチャーでもない。おそらくはレジェンド・ルールを利用した能動的な墓地送りを防ぐための配慮だろうが、ウィザードでも工匠でもなくクレリックである点も考えると、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyの人物ではないのかもしれない。
関連カード
- 再誕のパターン/Pattern of Rebirth - 緑のオーラ。エンチャントの代わりにクリーチャーをサーチさせる能力を与える。同じくレクターグールで用いられた。(ウルザズ・デスティニー)
- 変幻の大男/Protean Hulk - 変形版。エンチャントの代わりにクリーチャーをマナ総量合計が6以下になる様に望む数サーチ。(ディセンション)
- 迷えるオーラ術師/Lost Auramancers - 調整版。消失で死亡した場合のみサーチ可能。名前の割にオーラでないエンチャントでも可。(未来予知)
- 苦心の魔女/Bitterheart Witch - 調整版。呪いのみサーチ可能。(イニストラード)
- 競技場の首長/Arena Rector - エンチャントの代わりにプレインズウォーカーを戦場に出す。(バトルボンド)
- 流星の執政官/Archon of Falling Stars - 変形版。ライブラリーからでなく墓地からリアニメイトする。(テーロス還魂記)
- 解放された家畜/Liberated Livestock - オーラ限定になった流星の執政官。同時にトークンを3体生成し、それらに1個ずつつける。手札からも出せる。(エルドレインの森統率者デッキ)