差し替えカード
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差し替えカード/Substitute Card; Helper Cardとは、両面カードないし合体カードをデッキに入れる際、他のカードと区別が付かないようするために用いる補助物品(代用カード)。通常のカードと同じ裏面を持つ。
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解説
非公開領域にある両面カード(合体カード)は、他のカードと区別が付かないようにしなければならない。そのため両面カードのオーナーは、完全に不透明なスリーブを用いるか、差し替えカードで代用する必要がある。
差し替えカードは、裏面は通常のマジックのカードと同じ「デッキマスター」デザインとなっている。表面には通常、両面カードを示すためのチェックリストや、カード名などを書き込むための空欄が設けられており、それらを記入して使用する。
両面カードが収録されたブースターパックには、本来基本土地が封入されているスロット、あるいはトークン・カードが封入されているスロットに、一定確率で差し替えカードが封入されている。ゼンディカーの夜明け以降、希少度の略号はF。
形態
差し替えカードは以下の複数の形態が存在し、カード・セットごとに異なる。
初出時からしばらくはチェックリストカードの形態しか存在しなかったので、そのまま「チェックリストカード」と呼ばれていた。基本セット2019ではセットの中に該当するカードが1種しかないため、チェック欄は無くリストにもなっていなかったが、当時はこれもチェックリストカードとされていた。その後登場したゼンディカーの夜明けのモードを持つ両面カード用のものはチェックリストとは呼べない形式であったため、「差し替えカード」という名称へと変更し、チェックリストカードはその一種という扱いになった。[1][2]
- ゼンディカーの夜明けでの変更後の名称が総合ルールでは「差し替えカード/substitute card」、イベント規定やリリース・ノートでは「補助カード/helper card」とで統一されていなかった。さらにイベント規定日本語版では「helper card」を「差し替えカード」と訳しているが、そのリリースノートでは「補助カード」と訳している。カルドハイムリリース時に「差し替えカード/substitute card」で統一された。
- 公式記事においては「helper card」という語も引き続き使われているが、そちらも「差し替えカード」と訳されている。
チェックリストカード
第1面のカード名がリストアップされており、該当カードのチェック欄に印をつけて使用する(参考1/参考2/参考3)。イニストラード、闇の隆盛、マジック・オリジン、イニストラードを覆う影、異界月、イクサラン、イクサランの相克で登場した。エキスパンション・シンボルの色は黒。
チェックリストカードのチェック欄は、それを示す両面カード(合体カード)一つの分しかチェックしてはいけない。
- イニストラードを覆う影以外のセットには各1種類のチェックリストカードが存在する。イニストラードを覆う影にはコモンおよびアンコモンのカード用のチェックリストカード(コレクター番号CH1)とレアおよび神話レアのカード用のチェックリストカード(コレクター番号CH2)の2種類が存在する。
特定のカード専用の差し替えカード
基本セット2019には、同セット唯一の両面カードである破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager専用の差し替えカードが用意されている。プレイヤーが記入する必要はない。エキスパンション・シンボルの色は黒。
差し替えカード
第1面・第2面それぞれのカード名を記入するための2つの横長の空欄と、ルール・テキストなどの情報を任意で記入することができる大きな空欄が設けられている(参考)。ゼンディカーの夜明け、カルドハイム、ストリクスヘイヴン:魔法学院、イニストラード:真夜中の狩りで登場した。基本セット2019までのものと違い、エキスパンション・シンボルは記載されていない(コレクター番号などのみ記載)。
大きな空欄には実物のカードに印刷されたカード名以外の情報(テキスト、カード・タイプ、マナ・コスト、パワー/タフネスなど)を記入してもよいが、実物のカードに印刷されていない情報を記入してはならない。
- 差し替えカードは枠部分にイラストが描かれている。カード・セットごとに異なる9種類が存在し、コレクター番号順に3x3に並べると1枚のイラストになる。
- その差し替えカードが収録されているセット以外のセットの両面カードや合体カードを差し替えるために使用してもよい。カード名用の空欄の横のアイコンがMDFCの差し替えカードをTDFCのために使用してよく、逆も同様。
ルール
- あなたは、自分が使用する差し替えカード1枚ごとに、それが示す両面カードの実物1枚を持っていなければならない。その両面カードは、実際のデッキからは離れた場所に置いておくこと。トーナメントでは、両面カードはサイドボードと別々になっていなければならない。
- 差し替えカードは、それが両面カード(合体カード)を意味するとき以外、デッキ内に入れられない。
- 特定のカードに差し替えカードを使用する場合、デッキ中のそのカードについて全ての両面カードを差し替えカードにしなくてはならない。
- 以前は「チェックリストカードを使用する場合、すべての両面カードをチェックリストカードにしなければならない」というルールが存在したが、イニストラードを覆う影発売後に変更された。
- 差し替えカード使う場合、それが表すカードのそれぞれの面のカード名を記入する。
- 差し替えカードには、印刷されたカードに含まれる他の情報を記入してもよい。差し替えカードにはこのための大きな空欄が設けられている。ただし、このルールはそれ専用という訳ではなく、どんな差し替えカードに対しても適用される。チェックリストカードの余白にこれらの情報を記入しても問題ない。
- チェックリストカードのチェック欄は、それが意味する両面カード(合体カード)一つの分しかチェックしてはいけない。
- ゼンディカーの夜明け以降の差し替えカードを、それ以前のセットのカード用の差し替えカードとして使用してもよい。
- 差し替えカードを使う場合でも、スリーブを使ってかまわない。
- ゲーム中、差し替えカードはそれが表わす両面カードであるとみなされる。例えば、あなたの手札に苛まれし最下層民/Tormented Pariahを意味する差し替えカードがあり、対戦相手が蔑み/Despiseを唱えたとする。その差し替えカードはクリーチャー・カードであり、対戦相手はその差し替えカードを選んで捨てさせることができる。
- 差し替えカードが公開領域(スタック、戦場、墓地、裏向きに追放されている場合を除く追放領域)に入ったら、ただちにその両面カードを使用し、その差し替えカードは脇に置く。両面カードが非公開領域(手札やライブラリー)に入ったら、再び差し替えカードを使用する。
- 両面カード(合体カード)が裏向きに追放されている場合、差し替えカードを使用し、それが何であるかを隠したままにする。
- 差し替えカードはプロキシではない。
- 両面カード(合体カード)を用いるリミテッドで差し替えカードが不足してしまうならば、ジャッジに申し出ることで差し替えカードかプロキシを都合してもらえる。
出典
- ↑ 『ゼンディカーの夜明け』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)(2020年9月22日)
- ↑ 9月マジック・イベント規定リリースノート(2020年9月28日)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 714 英雄譚・カード
- 714.1 英雄譚・カードはそれぞれ、いくつかの章シンボルを含む区切られた文章欄を持つ。アートはカードの右側に縦長に配置され、タイプ行はカードの下端にある。
- 714.2 章シンボルは、章能力として参照される誘発型能力を表すキーワード能力である。
- 714.2a 章シンボルにはローマ数字が含まれている。ここではそれを「{rN}」で表す。Iは1、IIは2、IIIは3を表し、以下同様に続く。
- 714.2b 「{rN} ― [[[効果]]]/{rN}-[Effect]」は、「この英雄譚の上に1つ以上の伝承カウンターが置かれたとき、これの上の伝承カウンターの数がN未満からN以上になった場合、[[[効果]]]。」を意味する。
- 714.2c 「{rN1}, {rN2} ― [[[効果]]]/{rN1}, {rN2}-[Effect]」は「{rN1} ― [[[効果]]]」と「{rN2} ― [[[効果]]]」と同じである。
- 714.2d 英雄譚の最終章番号は、それの持つ章能力の中で最大の値である。英雄譚が章能力を持たない場合、その最終章番号は0である。
- 714.2e 英雄譚の最終章能力は、章シンボルの中に最終章番号が書かれている章能力のことである。
- 714.3 英雄譚は、その進行を記録するために伝承カウンターを用いる。
- 714.4 英雄譚・パーマネントの上にある伝承カウンターの数がそれの最終章の番号以上であり、かつ誘発してまだスタックを離れていない章能力の発生源でない場合、その英雄譚のコントローラーはそれを生け贄に捧げる。この状況起因処理はスタックを使わない。
- 714 英雄譚・カード