スリヴァー
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スリヴァー/Sliverは、クリーチャー・タイプの1つ。マジック:ザ・ギャザリングオリジナルの種族である。
伝説のクリーチャー — スリヴァー(Sliver)
(2):無色の1/1のスリヴァー(Sliver)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
7/7クリーチャー — スリヴァー(Sliver)
あなたがコントロールするスリヴァー(Sliver)・クリーチャーは「(T):好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ。
1/1テンペスト・ブロックで初めて登場し、その後レギオン、スカージ、時のらせんブロックに再登場した。基本セット2014・基本セット2015でも再登場したが、背景設定やメカニズムが大きく変更され論議を呼んだ。モダンホライゾンでは外見は時のらせんブロック以前、カードの機能は基本セット2014以降の仕様で再登場した。
時のらせんまでは全ての色に同数ずつ存在していたが、次元の混乱では白に1枚多く存在するため、バランスが崩れてしまった。基本セット2014では赤緑白の3色を中心に据え、青と黒にはレアのスリヴァーしか存在しないなどさらに大きくバランスが崩れた。モダンホライゾンでも全色に存在するが、特に白と赤に多く存在する。単色以外に、2色や無色(アーティファクト・クリーチャー)のものもおり、さらには数少ない5色カードのうちの5枚、スリヴァーの女王/Sliver Queen、スリヴァーの首領/Sliver Overlord、スリヴァー軍団/Sliver Legion、巣主スリヴァー/Sliver Hivelord、初祖スリヴァー/The First Sliverを擁する。
初めから部族メカニズムを意識して作られたクリーチャー・タイプであり、スリヴァー同士で同じ能力を共有する。修整値を計算しやすくするためか、パワーとタフネスの値が等しい(正方)という共通点も持つ。
大半のカード名が、英語では1語に続く「_____ Sliver」、日本語では漢字2文字に続く「○○スリヴァー」という形式でなるべく統一されているのも特徴。テンペスト・ブロックではマナ・コストやサイズがサイクルで完全に統一されていたが、再登場を重ねるにつれ、その統一感は崩されつつある。基本セット2014以降はロードに倣い、自分のコントロールするクリーチャーにのみ恩恵を与える形に変更された。
スリヴァー自身以外の部族カードとしては、時のらせんブロックに巣石/Hivestone、ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken AEthermageがある。
スリヴァー・トークンを生み出すカードは、スリヴァーの女王/Sliver Queen、繁殖スリヴァー/Brood Sliver、スリヴァー鍛冶/Sliversmith、巣の活性化/Hive Stirrings、スリヴァーの巣/Sliver Hive、ヴァンガードにSliver Queen, Brood MotherとSliver Queen Avatarがある。
伝説のスリヴァーはいずれも5色クリーチャーであり、スリヴァーの女王、スリヴァーの首領/Sliver Overlord、スリヴァー軍団/Sliver Legion、巣主スリヴァー/Sliver Hivelord、初祖スリヴァー/The First Sliverの5体である(モダンホライゾン5現在)
- 回避能力を共有するスリヴァーは複数存在するが、スリヴァーによるブロックを回避できるのは護法スリヴァー/Ward Sliverのみである。
- 「すべてのスリヴァー・クリーチャーは~」と書かれたもの(P/T修整やクリーチャー専用能力を共有するもの)と、「すべてのスリヴァーは~」と書かれたものがある。後者(水晶スリヴァー/Crystalline Sliverや羽軸スリヴァー/Quilled Sliverなど)は、クリーチャーでない部族・パーマネントにも能力を付与することができる。
- さらに、活性スリヴァー/Quick Sliverや誘導スリヴァー/Homing Sliverに見られる「スリヴァー・カード」という記述なら、多相を持つ部族インスタントや部族ソーサリー・カードにも適用される。
- たまにsilver(銀)と誤読される。活性スリヴァー/Quick Sliverの英名はそれを利用した言葉遊びである(「Quicksilver(水銀)」とかけている)。また、メタリック・スリヴァー/Metallic Sliverも開発当初はSilver Sliverという名前であった[1]
- テンペスト発売当時は日本語版が同時発売でなかったため、"Sliver"の読み方がはっきりせず、当初は「スライヴァー」と呼ぶ人がかなり多かった。注目の種族だったことも手伝って「スリヴァー派」と「スライヴァー派」の間でちょっとした論争になったこともある。クイーンズ・イングリッシュならば、スライヴァーと読むこともある。
ストーリー
「Sliver」は和訳すると「細長い小片、裂片」とか「鋭く切り裂く」といった意味で、容姿もナイフの切っ先のような頭と鉤爪を持っている。雌雄同体である。
スリヴァー達はまるで共通の脳を持つように、集合意識によって活動する。個々のスリヴァーはそれぞれ異なった特質を持つが、周囲のスリヴァーを"読む"事でその特質を分け合う事ができる。ただし距離が離れると共有が解けてしまう。
- ラース/Rath
- ヴォルラス/Volrathが実験のために次元の門を使って持ち込んだ種族[2][3]。要塞/Strongholdを巣として生息している。ラースの被覆/Rathi Overlayの際に女王は死亡し、群れは壊滅的打撃を受ける。
- ドミナリア/Dominaria
- 激浪計画/Riptide Projectにより復活したが、その制御下を離れオタリア大陸で大暴れした。
- AR46世紀でもドミナリア全体の脅威となっていたが、フレイアリーズ/Freyaliseがスカイシュラウド/Skyshroudの裂け目を修復した時に全滅。
- シャンダラー/Shandalar
- キチン質の外殻を持つ事は同じだが、二足歩行で人間に近い体型となり頭部からドレッドヘアーのような触手を生やした容姿となっている。彼らがラースのスリヴァーの起源なのか、それともシャンダラーへ何らかの理由で流れ着いたスリヴァーが進化したものなのかは不明。
- Mark Rosewaterにより、スリヴァーの起源はラースではなく現在のところ未登場の世界である事が明かされた[4][5]。
- QueenやOverlordといったネーミングや、集合精神(Hive Mind)を持つことなど、開発部所内で流行した世界的RTSゲーム「StarCraft」内に登場する種族である「Zerg」のイメージが随所に散見される。
- 外観はZergの代表的なユニットの一つ、「Hydralisk」から来ていると思われる。
- StarCraft側においても、"the gathering"(アビリティがエネルギーを無視して無制限に使えるようになる)というチートコードが存在したり、スタッフクレジットのスペシャルサンクスにウィザーズ・オブ・ザ・コーストがあったりする。
- スリヴァーは元々エコーと同じく、Mike Elliottがウィザーズ・オブ・ザ・コーストで働くようになる前に作った「天空の道/Astral Ways」というセットのためにデザインしたものだった。
- 元々のフレイバーは、星の世界のある人物が細かく分裂し、スリヴァーとしてこちらの世界に落ちてきたというものだった。これらのクリーチャーはすべてが1つの存在の一部であり、だからこそ一体となって動くのだ[1]。
関連ページ
- Slivers Playing Poker(壁紙・ページ最下部)(Wizards社;英語)
- Slivers on a Budget(Wizards社;英語)
- A Sliver Story(Wizards社;英語)
- Sliver Me Timbers!(Wizards社;英語)
- Tales from the Crypt Sliver...and the Brood Sliver, and the Ward Sliver...(Wizards社;英語)
- Prisoner of the Skep; or, How I Encountered the Slivers—and Lived to Tell the Tale!/「スケープ」の囚人/または私は如何にしてスリヴァー達と遭遇し生還したか (2013年6月26日 Uncharted Realms)
- スリヴァー・パイ(Making Magic 2013年7月1日) - 基本セット2013のスリヴァー特集コラム
- Twenty Things That Were Going To Kill Magic/マジック「オワタ」二十撰(2013年8月5日 Making Magic Mark Rosewater著 米村薫訳)
- Sliver Pâté/スリヴァー・パイ(2013年7月1日 Making Magic Mark Rosewater著 米村薫訳)
- あなたの隣のプレインズウォーカー ~第16回 \スリヴァーだー!/~(2013年09月09日 晴れる屋 若月繭子著)
- The Bard and the Biologist/吟遊詩人と生物学者 (2014年7月9日 Uncharted Realms)
- Kings & Things/魔法の軍団(2015年2月16日 Making Magic Mark Rosewater著 米村薫訳)
- 方向性のスリヴァー(Card Preview 2019年5月22日) - モダンホライゾンのスリヴァー特集コラム
脚注
- ↑ 1.0 1.1 スリヴァー・パイ(Making Magic 2013年7月1日)
- ↑ Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2014年10月15日)
- ↑ Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2014年10月15日)
- ↑ Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2014年10月15日)
- ↑ Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2014年10月15日)