幽霊街/Ghost Quarter
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土地
(T):(◇)を加える。
(T),幽霊街を生け贄に捧げる:土地1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それを戦場に出し、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
土地破壊能力を持つ土地。ルール文章の途中までは、かの露天鉱床/Strip Mineと同じである。しかしその後には「そのコントローラーは基本土地を探し戦場に出す」というペナルティが続く。これで対戦相手の土地を破壊した場合、事実上、自分だけ土地を減らしていることになる。
ペナルティの存在ゆえ、基本土地に対しては土地破壊としての意味をほとんどなさない。対戦相手の色マナ基盤を縛るつもりで基本土地を破壊したところで、代わりのものを出されてしまうだけである。したがってターゲットは実質的に特殊地形のみということになる。その意味では、露天鉱床というよりも不毛の大地/Wastelandの劣化版といった方が正しいだろう。
ショックランドやバウンスランドが横行するラヴニカ・ブロックに登場したのは救い。手が出しにくい本拠地ランドや木の葉ドレイクの休息地/Leafdrake Roostを潰せることを考えれば使い道は意外に多い。5CGやそれに準ずる多色デッキが流行るようなら、対戦相手のマナ基盤を崩せるだろう。特殊地形を揃える事が重要なウルザトロンを妨害するならこれでも十分な効果を発揮できる。
一応、土地サーチの強い色である緑メインで他の色をタッチしているデッキ相手の場合、タッチしている土地が1枚しか入っていないこともあるため、そのような状況では基本土地を狙うのも悪くはない。
基本土地があまり使われないエターナルでは充分な戦力となる。特にレガシーでの茶単に近いデッキなら(基本的に不毛の大地が優先されるが)、4枚投入もあり得る。相手が不毛の大地への対策としてフェッチランドからのサーチを前提に基本土地を1~2枚程度のみ採用している場合などは連打すれば基本土地を枯らすことも可能。
ルール
- コストの支払いは対象の決定後なので、2番目の能力をその幽霊街自身を対象に起動することができる。ただしこの場合、能力解決時に対象が全て不正であることにより打ち消されてしまう(いわゆる立ち消え)ため、基本土地を探して戦場に出すことはできない。
利用
- ダークスティールの城塞/Darksteel Citadelやトロウケアの敷石/Flagstones of Trokairと組み合わせるとさながら広漠なる変幻地/Terramorphic Expanseのように機能する。しかも基本土地はアンタップ状態で戦場に出るためテンポを阻害しない。
- 対戦相手がデッキに基本土地を入れていなければ単なる土地破壊として機能する。世界のるつぼ/Crucible of Worldsや壌土からの生命/Life from the Loamで使いまわして対戦相手のライブラリーから基本土地がなくなるまで土地を破壊し続けるデッキもある。「探す」ことを禁止する疑念の影/Shadow of Doubtなどと組み合わせてもよい。
- ヘイトベアーでは、レオニンの裁き人/Leonin Arbiterやエイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensorとともによく使われている。
- 生み出せるマナの総量は1点減ってしまうが、一応自分の土地サーチにも使える。リミテッドで色事故を起こしたときなどには有用なテクニック。
- 先述の手法で使いまわせば、(テンポが落ちる上に効率もよくないが)自分の基本土地を増やすことも可能である。
- 「墓地に行くこと」に意味があるデッキには最適。事実、エクステンデッドでサニー・サイド・アップのようなデッキがこのギミックを利用している。
- ゼンディカー参入後のエクステンデッドでは、ヘックスメイジ・デプスへの対策カードとして主にサイドボードに採用されている。
- 上陸との相性もよい。→赤白上陸
- モダンでは、雲上の座/Cloudpostが禁止カード指定される前は12post対策としてしばしば使われた。
ストーリー
幽霊街/Ghost Quarterはラヴニカ/Ravnicaに存在する地域でアギレム/Agyremと呼ばれる。ドミナリア/Dominariaで発生した次元/Planeの大変動で時の裂け目が生じたが、副次的な産物として、ラヴニカ次元そのものが他の多元宇宙/Multiverseと切り離された結果、死者の魂がそこに残って溜まっていき、ついには幽霊街が作り出された(参考)。時の裂け目が修復されたラヴニカへの回帰ブロックの時代には幽霊街は消失している。
アギレム/Agyremとして次元カード化もされている。
イニストラードにも登場。こちらは単に、死者の霊魂で溢れるイニストラード/Innistradの不気味な幽霊のはびこる街をイメージしての再登場だろう。
その他
- 名前は似ているが、ゴースト・タウン/Ghost Townとは異なる。