オデッセイ・ブロック
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オデッセイ・ブロック/Odyssey Blockは、オデッセイ、トーメント、ジャッジメントの3つのセットからなるブロック。
セット名 | 略号 | 発売日 | セット枚数 | 製品情報(WotC) | カードリスト(Wisdom Guild) |
---|---|---|---|---|---|
オデッセイ/Odyssey | OD,ODY | 2001年10月1日 | 350枚 | 製品情報 | カードリスト |
トーメント/Torment | TO,TOR | 2002年2月1日 | 143枚 | 製品情報 | カードリスト |
ジャッジメント/Judgement | JU,JUD | 2002年5月24日 | 143枚 | 製品情報 | カードリスト |
概要
インベイジョン・ブロックにて終焉したウェザーライト・サーガから一転し、オタリア/Otariaのピット・ファイターであるカマール/Kamahlを主人公に、ミラーリ/Mirariをめぐる物語が描かれている。
テーマは墓地で、墓地をリソースとして利用するカードやシステムが多い。それに伴い、共鳴者という概念が生まれた。
また、史上初めて色配分を大幅に崩したセットも登場し、トーメントは黒が多くて緑と白が少なく、ジャッジメントは緑と白が多くて黒が少なくなっている(ブロック全体ではバランスが取れるようになっている)。
ブロック固有のキーワード能力はフラッシュバック、スレッショルド(現在は能力語)、マッドネス。他には懲罰者カード、願い、幻影、ナイトメア能力、インカーネーションなどのシステムが登場した。また、「すべての色に対するプロテクション」や「プロテクション(クリーチャー)」など、それまでに無かった種類のプロテクションも出現している。
ブロック全体で各色に勝利条件カードがある。そのなかでも機知の戦い/Battle of Witsが有名であり、それを利用したデッキが組まれたほど(→バベル)。
変則的な色配分のブロックであり、トーメントで黒を前面に押し出したおかげでリミテッドをやると全員タッチ黒になったりすることもあり、他のブロックとは違ったリミテッドを楽しむことができる。
- 各種スレッショルドクリーチャーやサイカトグ/Psychatogなどは、エクステンデッドやエターナル環境でもしばらくの間、活躍した。
部族の冬
舞台の変更に伴い、今までの各色の主流であったクリーチャー・タイプが一新され、いわゆる「部族の冬」が訪れたブロックでもある。
色 | 消えたタイプ | 代わりのタイプ |
---|---|---|
白 | 騎士 | ノーマッド、鳥(エイヴン/Aven) |
青 | マーフォーク | セファリッド |
赤 | ゴブリン | ドワーフ |
緑 | エルフ | ドルイド、ケンタウルス、昆虫(ナントゥーコ/Nantuko) |
黒のゾンビだけは健在であった。またゴブリンとエルフは次のオンスロート・ブロックで復活している。
ちなみにマーフォークはこの後5年間、時のらせんブロックが出るまで姿を消し、青の代表的クリーチャー・タイプはウィザードとなる。(ラクァタス大使/Ambassador Laquatusだけが唯一のマーフォークであった)
参考
- オデッセイ・ブロックのストーリーメイキング記事Caught in the Mirari's Wake Part1/Part2/Part3/Part4(2002年 Will McDermott著、リンク先はいずれもInternet Archive)
- Because Salt Makes Mistakes Taste Great/塩が失敗を美味しくするから(Making Magic 2016年5月9日 Mark Rosewater著)
- オデッセイ・ブロック構築
- カード個別評価:オデッセイブロック
- カードセット一覧