硬化した鱗/Hardened Scales

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+1/+1カウンターを置く際におまけをつけるエンチャント。倍増の季節/Doubling Seasonほど派手ではないが、代わりに1マナと軽い。

ハイドラなどの+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出るクリーチャーにも恩恵があるが、1個しか増えないためそれだけのために採用するのはためらわれる。長久のように、+1/+1カウンターを何度か置く機会があるカードと組むのがよいだろう。

タルキール龍紀伝で毅然さの化身/Avatar of the Resoluteやドロモカの命令/Dromoka's Command、マジック・オリジンで搭載歩行機械/Hangarback Walkerやマナ喰らいのハイドラ/Managorger Hydraなどの相性が良いカードが登場したため、スタンダードでこれを中心としたビートダウンデッキの硬化した鱗が成立している。

モダンでは、接合や増殖との相性が良いため鱗親和 (Hardened Scales Affinity) と呼ばれる親和とのハイブリッドデッキが組まれた。

[編集] ルール

• 既に戦場に出ているクリーチャーに置かれるときだけでなく、+1/+1カウンターが置かれた状態でクリーチャーが戦場に出る際にも影響する。置かれるも参照。
• カウンターを移動する事は一方から取り除いて一方に置く事なので、硬化した鱗によって置くカウンターが増える。
• 複数の硬化した鱗をコントロールしているなら、それぞれが適用され硬化した鱗の分だけ置くカウンターが増える。
• 倍増の季節とは異なり、効果以外によって+1/+1カウンターが置かれる際にも影響する。
• ラノワールの再生地/Llanowar Rebornなど、クリーチャーでないものに置かれる場合は増えない。
• 覚醒や復興の壁/Wall of Resurgenceなど、+1/+1カウンターを置くと同時にクリーチャー化する場合でも、置く時点ではまだクリーチャーではないので増えない。

[編集] 関連カード

手順を逆にして、オブジェクトに既に置かれているカウンターの数を1つ増やすカードは増殖の項を参照。

[編集] 主な亜種

置かれるカウンターを増やすカード。特記しない限りあなたのクリーチャーに乗る+1/+1カウンターを1個多く乗せる。倍に増やすものはについては倍増の季節/Doubling Season#関連カードを参照。

• 巻きつき蛇/Winding Constrictor - カウンターの種類は問わず、あなた、クリーチャー、アーティファクトに対応。(黒)(緑)クリーチャー。（霊気紛争）
• 議事会の導師/Conclave Mentor - 硬化した鱗と同じ能力を持つ(緑)(白)クリーチャー。（基本セット2021）
• 微光蜂、ザーバス/Zabaz, the Glimmerwasp - 接合誘発限定の硬化した鱗を内蔵した(1)伝説のアーティファクト・クリーチャー。（モダンホライゾン2）
• ヴラーキスの勇者、ラエゼル/Lae'zel, Vlaakith's Champion - カウンターの種類は問わず、あなた、クリーチャー、プレインズウォーカーに対応。(2)(白)背景選択クリーチャー。(統率者レジェンズ：バルダーズ・ゲートの戦い)
• 心優しきハイドラ/Benevolent Hydra - 硬化した鱗を内蔵しているが、自身に乗るカウンターだけ増やせない。(X)(緑)(緑)クリーチャー。（ジャンプスタート2022）
• 囁かれる希望の神/Kami of Whispered Hopes - パーマネント全般に対応した硬化した鱗を内蔵した(2)(緑)マナ・クリーチャー。（機械兵団の進軍）
• 打ち砕かれた尖塔、オゾリス/Ozolith, the Shattered Spire‎ - アーティファクトにも対応した硬化した鱗を内蔵した(1)(緑)伝説のアーティファクト。タップ能力で対象クリーチャーに+1/+1カウンターを置く。(機械兵団の進軍)
• ウルク＝ハイの隊長、マウフール/Mauhúr, Uruk-hai Captain - ゴブリンとオークと軍団限定の硬化した鱗を内蔵した(黒)(赤)伝説のクリーチャー。（指輪物語：中つ国の伝承）
• プレーリードッグ/Prairie Dog - 起動コスト(4)(白)でターン終了時まで限定の硬化した鱗の能力を発揮する(1)(白)クリーチャー。（サンダー・ジャンクションの無法者）
• 呪われたウォンバット/Cursed Wombat - パーマネント全般に対応した硬化した鱗を内蔵した(黒)(緑)クリーチャー。ただし1体につき1ターンに1回しか増やせない。（モダンホライゾン3）

[編集] 類似カード

+1/+1カウンターを乗せたクリーチャー自身に追加するのではなく、それに誘発して自身にも1つ追加する、いわゆるおすそ分け能力クリーチャー。

• 忍耐の鱗王/Enduring Scalelord - (4)(緑)(白)。（タルキール龍紀伝）
• 野生林の災い魔/Wildwood Scourge - ハイドラに乗せられた+1/+1カウンターでは誘発しない。(X)(緑)ハイドラ。（基本セット2021）
• 厚かましい盗用者/Bold Plagiarist - あなたのクリーチャーでなく対戦相手のクリーチャーに置かれるたびに乗る。カウンターの種類は問わない。(3)(黒)瞬速。（統率者2021）
• 植物の喧嘩屋/Botanical Brawler - パーマネント全般の+1/+1カウンターに対応しているが、1ターンに2回以上乗せたパーマネントでは誘発しない。(緑)(白)。（機械兵団の進軍）
• 水流の指揮者、ニカンチル/Nicanzil, Current Conductor - 探検の+1/+1カウンター限定。(緑)(青)伝説のクリーチャー。（イクサラン：失われし洞窟）

逆に自分がおすそ分けするクリーチャーとして気前の良い子犬/Generous Pupも存在する。

[編集] 参考

• カード個別評価：タルキール覇王譚 - レア
• カード個別評価：ダブルマスターズ2022 - レア
• カード個別評価：おとぎ話 - レア
• カード個別評価：Jumpstart: Historic Horizons - レア