はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage
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伝説のプレインズウォーカー — ダブリエル(Davriel)
各対戦相手のアップキープの開始時に、そのプレイヤーの手札のカードが1枚以下である場合、はぐれ影魔道士、ダブリエルはそのプレイヤーに2点のダメージを与える。
[-1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカード1枚を捨てる。
灯争大戦でカード化された黒の新プレインズウォーカー。誘発型能力は本体火力。忠誠度能力は手札破壊。
- 誘発型能力
- 手札が1枚以下の対戦相手に毎ターン2点ダメージ。
- 拷問台/The Rack系統でお馴染みの能力。当然ながら-1能力と噛み合っており、この能力の存在により手札破壊カード兼ダメージソースとしての運用が可能となっている。
- -1能力
- 対戦相手が選んで捨てるタイプの手札破壊。
- 捨てるのは1度に1枚だけだが、複数回起動することでカード・アドバンテージを得られる。2回起動できればマナ・コスト含め精神腐敗/Mind Rotと同等で及第点だが、3回起動できれば遁走/Fugue相当となり、非常にコスト・パフォーマンスが良くなる。前述の通り、戦場に残しておけばダメージソースとして運用できるため、最後の忠誠度を使い切るか否かは慎重に判断したい。
手札破壊は対戦相手の手札が尽きてしまうと腐るのが難点だが、その欠点を誘発型能力で補っており、いつ引いても無駄になりにくいのが魅力。軽さも相まって、対コントロールデッキ向けの一枚。一方、手札の消費が激しく序盤から攻めてくるアグロ系のデッキを苦手とする点は他の手札破壊と共通。しかしながら、そういった相手であっても1:1交換をしつつ自身へ攻撃を誘って時間を稼げるだけでも充分だろう。スタンダードでは黒単アグロなどでサイドボード要員として用いられた。
モダン以下のフォーマットならば、他の手札破壊や本家拷問台/The Rackなどを組み込んだ、いわゆる8Rack系デッキへの採用が考えられる。伝説なので2枚以上並べることはできないが、手札破壊と恒常的なダメージソースを兼ねることができるのは他にはない大きな特長。手札でダブってしまってもきっちり忠誠度を使い切ることができるため、どんどん使い捨てていける。
- 全体の骨格は鼠の短牙/Nezumi Shortfangとよく似ている。
ルール
- 誘発型能力
関連カード
- はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage
- 魂の仲介人、ダブリエル/Davriel, Soul Broker(Arena限定カード)
サイクル
灯争大戦の、アンコモンの単色のプレインズウォーカーサイクル。常在型能力か誘発型能力と、マイナスの忠誠度能力を1つずつ持つ。各色に2枚ずつ存在する。
- 盾魔道士、テヨ/Teyo, the Shieldmage(白)
- 放浪者/The Wanderer(白)
- 謎めいた指導者、カズミナ/Kasmina, Enigmatic Mentor(青)
- 覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils(青)
- はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage(黒)
- 憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted(黒)
- 敬慕される炎魔道士、ヤヤ/Jaya, Venerated Firemage(赤)
- 無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator(赤)
- 群れの声、アーリン/Arlinn, Voice of the Pack(緑)
- 野生造り、ジアン・ヤングー/Jiang Yanggu, Wildcrafter(緑)
開発秘話
灯争大戦はアンコモンの単色のプレインズウォーカーを各色2枚ずつ必要としていたが、リリアナ/Lilianaはストーリー上の重要性から神話レアとなり、ソリン/Sorinやヴラスカ/Vraskaは多色の方が相応しかったため、黒の候補はオブ・ニクシリス/Ob Nixilisだけであった。そこで開発部は、手札破壊の能力を持つ新規のプレインズウォーカーをデザインした。後に小説・Children of the Namelessのための新規キャラクターダブリエル・ケイン/Davriel Caneが作られると、まさにこのカードに相応しかったため、キャラクターはダブリエルに差し替えられた[1]。
ストーリー
ダブリエル・ケイン/Davriel Caneはラヴニカ/Ravnicaに呼び出されたプレインズウォーカー/Planeswalkerの一人。人間の男性。
詳細はダブリエル・ケイン/Davriel Caneを参照。
脚注
- ↑ War Games/大戦のゲーム(Making Magic 2019年4月22日 Mark Rosewater著)