ヘイトレッド
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それに加え、[[コスト・パフォーマンス]]に優れる[[カーノファージ/Carnophage]]や[[肉占い/Sarcomancy]]などの[[スーサイド]]クリーチャーも併用される。 | それに加え、[[コスト・パフォーマンス]]に優れる[[カーノファージ/Carnophage]]や[[肉占い/Sarcomancy]]などの[[スーサイド]]クリーチャーも併用される。 | ||
− | 3〜5[[ターン]]以内に勝負を決める爆発力重視の[[デッキ]]だったが、[[火力]]に絶望的に弱い。 | + | 3〜5[[ターン]]以内に勝負を決める爆発力重視の[[デッキ]]だったが、[[火力]]に絶望的に弱い。[[憎悪/Hatred]]の来るスピード次第ではどんな[[デッキ]]にも勝てる可能性を持ってはいるが、やはり安定性に欠けているのは致命的であり、[[世界選手権99]]ではベスト16以上の成績は残せなかった。 |
− | [[憎悪/Hatred]]の来るスピード次第ではどんな[[デッキ]]にも勝てる可能性を持ってはいるが、やはり安定性に欠けているのは致命的であり、[[世界選手権99]]ではベスト16以上の成績は残せなかった。 | + | |
しかし、その漢らしい[[スーサイド]]な構成と、攻撃が通った後に[[インスタント・タイミング]]で打ち込まれる[[憎悪/Hatred]]の爽快感から、ファンがやたらに多いデッキでもある。 | しかし、その漢らしい[[スーサイド]]な構成と、攻撃が通った後に[[インスタント・タイミング]]で打ち込まれる[[憎悪/Hatred]]の爽快感から、ファンがやたらに多いデッキでもある。 | ||
− | [[赤]]相手だと、[[憎悪/Hatred]]で[[支払う|ペイ]]19[[ライフ]]でもしようものなら[[ショック/Shock]] | + | [[赤]]相手だと、[[憎悪/Hatred]]で[[支払う|ペイ]]19[[ライフ]]でもしようものなら[[ショック/Shock]]1枚で自分が即死してしまう。現在でも、「[[憎悪/Hatred]]といえば、[[ショック/Shock]]」という風にセットとして定着してしまっている感がある。 |
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「Hate Red」(赤嫌い)=ヘイトレッド というジョークもあるようだ。 | 「Hate Red」(赤嫌い)=ヘイトレッド というジョークもあるようだ。 | ||
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*一か八かの全勝狙い「ブチギレ」デッキとしてよくチョイスされるデッキの1つ。 | *一か八かの全勝狙い「ブチギレ」デッキとしてよくチョイスされるデッキの1つ。 | ||
*使用クリーチャーに[[冥界の影/Nether Shadow]]を加えると先手[[1ターンキル]]も狙える。初手の組み合わせとして『沼+[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]×3+冥界の影+憎悪』など。 | *使用クリーチャーに[[冥界の影/Nether Shadow]]を加えると先手[[1ターンキル]]も狙える。初手の組み合わせとして『沼+[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]×3+冥界の影+憎悪』など。 | ||
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*[[強迫/Duress]]は、対憎悪カードの[[除去]]策、今では[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]や[[崇拝/Worship]]等の対策も兼ねている。[[呆然/Stupor]]は、当時猛威を振るっていた最凶デッキ[[MoMa]]への[[メタ]]ゲームの結果。 | *[[強迫/Duress]]は、対憎悪カードの[[除去]]策、今では[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]や[[崇拝/Worship]]等の対策も兼ねている。[[呆然/Stupor]]は、当時猛威を振るっていた最凶デッキ[[MoMa]]への[[メタ]]ゲームの結果。 | ||
*そしてもう1つのMoMa対策が、[[サイドボード]]の[[偏頭痛/Megrim]]。[[精神力/Mind Over Matter]]を機能不全に陥らせるこのカードは普通にプレイしても良いし、相手の[[実物提示教育/Show and Tell]]によって出すことも狙われている。 | *そしてもう1つのMoMa対策が、[[サイドボード]]の[[偏頭痛/Megrim]]。[[精神力/Mind Over Matter]]を機能不全に陥らせるこのカードは普通にプレイしても良いし、相手の[[実物提示教育/Show and Tell]]によって出すことも狙われている。 | ||
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2010年4月6日 (火) 00:19時点における版
ヘイトレッド(Hatred)とは、憎悪/Hatredの入ったスーサイドブラック。憎悪/Hatredの名を取って特にこう呼ぶ。 (正しい発音は「ヘイトリッド」が近い)
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受ける。
エンチャント
肉占いが戦場に出たとき、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたのアップキープの開始時に、ゾンビが1体も戦場に存在しない場合、肉占いはあなたに1点のダメージを与える。
軽量ウィニーを高速展開し、暗黒の儀式/Dark Ritual・裏切り者の都/City of Traitorsのマナ加速と吸血の教示者/Vampiric Tutorによるサーチをベースに憎悪/Hatredで一気に勝負を決める。
憎悪/Hatredの攻撃を確実に通すためシャドークリーチャーが採用され、黒シャドーウィニーとのハイブリッドの形をとるものが多い。
それに加え、コスト・パフォーマンスに優れるカーノファージ/Carnophageや肉占い/Sarcomancyなどのスーサイドクリーチャーも併用される。
3〜5ターン以内に勝負を決める爆発力重視のデッキだったが、火力に絶望的に弱い。憎悪/Hatredの来るスピード次第ではどんなデッキにも勝てる可能性を持ってはいるが、やはり安定性に欠けているのは致命的であり、世界選手権99ではベスト16以上の成績は残せなかった。
しかし、その漢らしいスーサイドな構成と、攻撃が通った後にインスタント・タイミングで打ち込まれる憎悪/Hatredの爽快感から、ファンがやたらに多いデッキでもある。
赤相手だと、憎悪/Hatredでペイ19ライフでもしようものならショック/Shock1枚で自分が即死してしまう。現在でも、「憎悪/Hatredといえば、ショック/Shock」という風にセットとして定着してしまっている感がある。
「Hate Red」(赤嫌い)=ヘイトレッド というジョークもあるようだ。
- 青に圧倒的に強く赤に圧倒的に弱い、わかりやすいスーサイドデッキ。東野将幸が、史上最悪と謳われた青のコンボデッキ、MoMaメタで使用して日本選手権で優勝を飾っている。→サンプルレシピ
- 「サーチ・マナ加速・コンボパーツの組み合わせで」「一撃でゲームが終わる」その様子から、これをコンボデッキと呼ぶ人も居る。彼ら曰く「瞬殺デッキ特有の後味の悪さを味わわなくて済む瞬殺デッキ」らしい。
- 憎悪/Hatredと、それを打てるだけのマナがある状態で攻撃が通ると、打ち込む方も打ち込まれる方もドキドキである。ライフが全快であろうとも、次の一瞬でどちらかが即死する可能性があるのだから。
- 一か八かの全勝狙い「ブチギレ」デッキとしてよくチョイスされるデッキの1つ。
- 使用クリーチャーに冥界の影/Nether Shadowを加えると先手1ターンキルも狙える。初手の組み合わせとして『沼+暗黒の儀式/Dark Ritual×3+冥界の影+憎悪』など。
スタンダード(テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期)
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (18) | |
4 | カーノファージ/Carnophage |
4 | ダウスィーの怪物/Dauthi Horror |
2 | ダウスィーの大将軍/Dauthi Warlord |
4 | ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer |
2 | 走り回るスカージ/Skittering Skirge |
2 | ダウスィーの匪賊/Dauthi Marauder |
インスタント・ソーサリー (17) | |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual |
2 | 吸血の教示者/Vampiric Tutor |
4 | 憎悪/Hatred |
4 | 強迫/Duress |
3 | 呆然/Stupor |
エンチャント・アーティファクト (5) | |
4 | 肉占い/Sarcomancy |
1 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
土地 (20) | |
16 | 沼/Swamp |
2 | 不毛の大地/Wasteland |
2 | 裏切り者の都/City of Traitors |
サイドボード | |
2 | 恐怖/Terror |
3 | 非業の死/Perish |
4 | 夜の戦慄/Dread of Night |
3 | 偏頭痛/Megrim |
3 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
- 東野氏のスーサイド・ブラックは基本的にウィニーデッキ。1マナクリーチャーが8体、2マナクリーチャーが12体という軽量構造。極端にいえば、暗黒の儀式/Dark Ritualから1ターン目に3体の2/2クリーチャーが出る可能性もあり、爆発力はあるが不安定な憎悪/Hatredには依存しきらないデッキ構造になっている。
- 強迫/Duressは、対憎悪カードの除去策、今では紅蓮地獄/Pyroclasmや崇拝/Worship等の対策も兼ねている。呆然/Stuporは、当時猛威を振るっていた最凶デッキMoMaへのメタゲームの結果。
- そしてもう1つのMoMa対策が、サイドボードの偏頭痛/Megrim。精神力/Mind Over Matterを機能不全に陥らせるこのカードは普通にプレイしても良いし、相手の実物提示教育/Show and Tellによって出すことも狙われている。
エクステンデッド(アイスエイジ期)
- 備考
- グランプリシアトル00 ベスト4(参考)
- 使用者:David Price
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (16) | |
4 | カーノファージ/Carnophage |
4 | ダウスィーの怪物/Dauthi Horror |
4 | ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer |
4 | ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator |
呪文 (24) | |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual |
3 | 憎悪/Hatred |
4 | 強迫/Duress |
4 | Demonic Consultation |
1 | ケアヴェクの悪意/Kaervek's Spite |
4 | 肉占い/Sarcomancy |
1 | 闇の旋動/Spinning Darkness |
3 | 暴露/Unmask |
土地 (20) | |
16 | 沼/Swamp |
4 | 裏切り者の都/City of Traitors |
サイドボード | |
3 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
4 | 無のロッド/Null Rod |
2 | マスティコア/Masticore |
3 | 非業の死/Perish |
3 | 抵抗の宝球/Sphere of Resistance |