ギルド/Guild
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[[マジック:ザ・ギャザリング]]の[[多元宇宙/Multiverse]]においても、カードとして強調されたものは[[護民官ギルドの魔道士/Civic Guildmage|ミラージュのギルド魔道士サイクル]]ぐらいしかないものの、背景ストーリー上はギルドと呼べる組織はいくつも登場する。 | [[マジック:ザ・ギャザリング]]の[[多元宇宙/Multiverse]]においても、カードとして強調されたものは[[護民官ギルドの魔道士/Civic Guildmage|ミラージュのギルド魔道士サイクル]]ぐらいしかないものの、背景ストーリー上はギルドと呼べる組織はいくつも登場する。 | ||
− | [[ラヴニカ・ブロック]]や続編の[[ | + | [[ラヴニカ・ブロック]]や続編の[[ラヴニカへの回帰ブロック]]において、世界観の根幹を成すテーマとして選ばれた。マジック関連の話題で「ギルド」と言った場合、ラヴニカにおける勢力のことを指すと言っていいだろう。 |
===ラヴニカにおけるギルド=== | ===ラヴニカにおけるギルド=== | ||
次元丸ごとの範囲を持つ都市[[ラヴニカ/Ravnica]]に存在する、10の勢力。 | 次元丸ごとの範囲を持つ都市[[ラヴニカ/Ravnica]]に存在する、10の勢力。 | ||
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長らく戦争状態だったようだが、([[ラヴニカ:ギルドの都]]の時点から見て)一万年前に[[パルンズ/Paruns]]によって協定(ギルドパクト/Guildpact)が結ばれて以来、表立った争いは行われていない。 | 長らく戦争状態だったようだが、([[ラヴニカ:ギルドの都]]の時点から見て)一万年前に[[パルンズ/Paruns]]によって協定(ギルドパクト/Guildpact)が結ばれて以来、表立った争いは行われていない。 | ||
− | + | しかし、どのギルドも覇権を狙っており、冷戦状態にある。各ギルドは互いの役割分担と協調のために、魔法による強制力を持った協定(ギルドパクト)を結んでいるが、残念ながらそれも対立の解消には役立っていないようだ。 | |
− | + | [[Agents of Artifice]]の描写によれば、後にギルドはすべて崩壊したとされていた。が、実際は影響力を失っただけで未だに存続しており、ラヴニカ支配のために暗闘を続けているようである。 | |
*下記のギルド間には対立が存在し、[[絵|イラスト]]にそれが反映されている。 | *下記のギルド間には対立が存在し、[[絵|イラスト]]にそれが反映されている。 | ||
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*:*[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos]]と[[シミック連合/The Simic Combine]] | *:*[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos]]と[[シミック連合/The Simic Combine]] | ||
**例えば、イゼット団は[[青赤]]であるため、共通の[[友好色]]である[[黒]]を除く[[緑白]]のギルド、すなわちセレズニア議事会が対立ギルドである。[[電解/Electrolyze]]のイラストで[[セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage]]が焼かれているのはそのため。 | **例えば、イゼット団は[[青赤]]であるため、共通の[[友好色]]である[[黒]]を除く[[緑白]]のギルド、すなわちセレズニア議事会が対立ギルドである。[[電解/Electrolyze]]のイラストで[[セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage]]が焼かれているのはそのため。 | ||
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− | * | + | *とはいっても、実際にはこの関係性がすべてではなく、それ以外のギルドと対立している様子も少なからず見受けられる。 |
− | + | **例えばセレズニア議事会のカードである[[貪る光/Devouring Light]]のイラストでは、[[穢すものラクドス/Rakdos the Defiler]]らしき[[デーモン]]が光に飲み込まれている。 | |
− | + | **[[手練れの戦術/Master Warcraft]]のイラストでは、ボロス軍がゴルガリ団と思われる敵との戦いの計画を練っている。 | |
− | + | **[[恐慌の扇動/Incite Hysteria]]のフレイバー・テキストに至っては、アゾリウス評議会の議員が、同じ白のギルドであるボロス軍に対し悪態をついている。 | |
+ | **また、そのものズバリ「[[イゼットvsゴルガリ]]」というタイトルの[[デュエルデッキ]]も存在する。 | ||
+ | **逆に、利益至上主義のオルゾフ組は、対立ギルドであるグルール一族のクリーチャーでも構わず自らの商売に利用していたりする(→[[通り砕きのワーム/Streetbreaker Wurm]]の[[フレイバー・テキスト]])。 | ||
結局のところ、どのギルドも他のすべてのギルドとおしなべて仲が悪い、というのがより簡潔で、正しい解答なのかもしれない。 | 結局のところ、どのギルドも他のすべてのギルドとおしなべて仲が悪い、というのがより簡潔で、正しい解答なのかもしれない。 | ||
− | * | + | *「一万年前」というのはマジック界でも類を見ないほどの長さである。計算上、ギルドパクトが結ばれた頃は、古代[[神河/Kamigawa]]で[[神の乱]]が起こるよりもずっと前の時代であるし、また[[ドミナリア/Dominaria]]では[[ウルザ/Urza]]や[[ファイレクシア/Phyrexia]]がどうこうではなく[[スラン/Thran|スラン帝国/Thran]]が栄えていた時代よりも古い(スランは[[スカージ]]の時代から8000年前らしい)。 |
− | * | + | *ただし、ラヴニカ・ブロックがストーリー上どの時代に当たるかはまだはっきりしていない点、およびラヴニカの暦における1年はほかの[[次元/Plane]]のものに比べて短い点に注意。 |
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具体的には、以下の10の団体がギルドである。 | 具体的には、以下の10の団体がギルドである。 |
2012年9月7日 (金) 02:41時点における版
ギルド/Guildとは、中世ヨーロッパの封建社会において存在した、職業ごとの組合のこと。同時代をイメージした世界観を持つファンタジー世界ではよく登場し、「同じ職業・同じ思想の者たちが集まった連合体」という程度の意味合いで使われる。特にRPG業界では、プレイヤーたちの冒険を援護する組織や襲ってくる敵勢力の存在を説明するのに便利に使われている。
マジック:ザ・ギャザリングの多元宇宙/Multiverseにおいても、カードとして強調されたものはミラージュのギルド魔道士サイクルぐらいしかないものの、背景ストーリー上はギルドと呼べる組織はいくつも登場する。
ラヴニカ・ブロックや続編のラヴニカへの回帰ブロックにおいて、世界観の根幹を成すテーマとして選ばれた。マジック関連の話題で「ギルド」と言った場合、ラヴニカにおける勢力のことを指すと言っていいだろう。
ラヴニカにおけるギルド
次元丸ごとの範囲を持つ都市ラヴニカ/Ravnicaに存在する、10の勢力。
長らく戦争状態だったようだが、(ラヴニカ:ギルドの都の時点から見て)一万年前にパルンズ/Parunsによって協定(ギルドパクト/Guildpact)が結ばれて以来、表立った争いは行われていない。 しかし、どのギルドも覇権を狙っており、冷戦状態にある。各ギルドは互いの役割分担と協調のために、魔法による強制力を持った協定(ギルドパクト)を結んでいるが、残念ながらそれも対立の解消には役立っていないようだ。
Agents of Artificeの描写によれば、後にギルドはすべて崩壊したとされていた。が、実際は影響力を失っただけで未だに存続しており、ラヴニカ支配のために暗闘を続けているようである。
- 下記のギルド間には対立が存在し、イラストにそれが反映されている。
- 例えば、イゼット団は青赤であるため、共通の友好色である黒を除く緑白のギルド、すなわちセレズニア議事会が対立ギルドである。電解/Electrolyzeのイラストでセレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmageが焼かれているのはそのため。
- とはいっても、実際にはこの関係性がすべてではなく、それ以外のギルドと対立している様子も少なからず見受けられる。
- 例えばセレズニア議事会のカードである貪る光/Devouring Lightのイラストでは、穢すものラクドス/Rakdos the Defilerらしきデーモンが光に飲み込まれている。
- 手練れの戦術/Master Warcraftのイラストでは、ボロス軍がゴルガリ団と思われる敵との戦いの計画を練っている。
- 恐慌の扇動/Incite Hysteriaのフレイバー・テキストに至っては、アゾリウス評議会の議員が、同じ白のギルドであるボロス軍に対し悪態をついている。
- また、そのものズバリ「イゼットvsゴルガリ」というタイトルのデュエルデッキも存在する。
- 逆に、利益至上主義のオルゾフ組は、対立ギルドであるグルール一族のクリーチャーでも構わず自らの商売に利用していたりする(→通り砕きのワーム/Streetbreaker Wurmのフレイバー・テキスト)。
結局のところ、どのギルドも他のすべてのギルドとおしなべて仲が悪い、というのがより簡潔で、正しい解答なのかもしれない。
- 「一万年前」というのはマジック界でも類を見ないほどの長さである。計算上、ギルドパクトが結ばれた頃は、古代神河/Kamigawaで神の乱が起こるよりもずっと前の時代であるし、またドミナリア/Dominariaではウルザ/Urzaやファイレクシア/Phyrexiaがどうこうではなくスラン帝国/Thranが栄えていた時代よりも古い(スランはスカージの時代から8000年前らしい)。
- ただし、ラヴニカ・ブロックがストーリー上どの時代に当たるかはまだはっきりしていない点、およびラヴニカの暦における1年はほかの次元/Planeのものに比べて短い点に注意。
具体的には、以下の10の団体がギルドである。
(大都市での生活より)
- ラヴニカ:ギルドの都に収録
- 赤白:ボロス軍/Boros Legion → 特設サイト
- 特徴:法による秩序と統制、妄信的な執行者
- ゲーム上の特徴:光輝、ウィニー速攻
- 指導者:ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel
- 本拠地:軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion
- 緑白:セレズニア議事会/The Selesnya Conclave → 特設サイト
- 特徴:自然との調和、絶対守護
- ゲーム上の特徴:召集、苗木トークン
- 指導者:すべてのメンバーによる共同指揮と公表されており、議事会の合唱者/Chorus of the Conclaveがその中心
- 本拠地:都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree
- Planechase:セレズニアの屋根庭/Selesnya Loft Gardens (次元カード)
- 青黒:ディミーア家/House Dimir → 特設サイト
- 特徴:情報の掌握、暗躍
- ゲーム上の特徴:変成、ライブラリー破壊
- 指導者:秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets
- 本拠地:影の家、ダスクマントル/Duskmantle, House of Shadow
- 黒緑:ゴルガリ団/The Golgari/The Golgari Swarm → 特設サイト
- 特徴:死からの再構築、病の散布
- ゲーム上の特徴:発掘、墓地活用
- 指導者:石の死の姉妹/Sisters of Stone Deathに対してゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgariが対立中
- 本拠地:安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb
- Planechase:大納骨堂/Grand Ossuary (次元カード)
- 赤白:ボロス軍/Boros Legion → 特設サイト
以上が上位ギルドと言われ、残りのギルドよりもラヴニカ全体に対する影響力が段違い。
- ギルドパクトに収録
- 赤緑:グルール一族/The Gruul Clans → 特設サイト
- 特徴:復讐、文明とギルドの破壊
- ゲーム上の特徴:狂喜、ファッティ速攻
- 指導者:腹音鳴らし/Borborygmos
- 本拠地:怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits
- 青赤:イゼット団/The Izzet/The Izzet League → 特設サイト
- 特徴:知識の探求、無謀さときまぐれによる研究
- ゲーム上の特徴:複製、インスタントとソーサリー
- 指導者:火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind
- 本拠地:火想者の高巣、ニヴィックス/Nivix, Aerie of the Firemind
- Planechase:イゼットの蒸気迷路/Izzet Steam Maze (次元カード)
- 白黒:オルゾフ組/The Orzhov Syndicate → 特設サイト
- 特徴:黄金による支配、拝金主義
- ゲーム上の特徴:憑依、ライフゲイン/ライフロス/ドレイン
- 指導者:オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova
- 本拠地:取引の教会、オルゾヴァ/Orzhova, the Church of Deals
- Planechase:オルゾヴァ/Orzhova (次元カード)
- 赤緑:グルール一族/The Gruul Clans → 特設サイト
- ディセンションに収録
- 黒赤:ラクドス教団/The Cult of Rakdos → 特設サイト
- 特徴:殺戮と争乱による享楽、血の祝祭の実現
- ゲーム上の特徴:暴勇、スーサイド
- 指導者:穢すものラクドス/Rakdos the Defiler
- 本拠地:迷宮の宮殿、リックス・マーディ/Rix Maadi, Dungeon Palace
- 緑青:シミック団/シミック連合/The Simic Combine → 特設サイト
- 特徴:自然の回復、生命の改良
- ゲーム上の特徴:移植、+1/+1カウンター
- 指導者:シミックの幻想家、モミール・ヴィグ/Momir Vig, Simic Visionary
- 本拠地:進化の中心、ノヴィジェン/Novijen, Heart of Progress
- 白青:アゾリウス評議会/The Azorius Senate → 特設サイト
- 特徴:現状維持の強制、保守的な立法府
- ゲーム上の特徴:予見、コントロール
- 指導者:アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV
- 本拠地:秩序の尖塔、プラーフ/Prahv, Spires of Order
- Planechase:プラーフ/Prahv (次元カード)
- 黒赤:ラクドス教団/The Cult of Rakdos → 特設サイト