禁止カード

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*2015年時点における[[デベロップ・チーム]]の目標は「スタンダードにおける禁止カードを10年に1枚だけにすること」であり、調整の甲斐あってかスタンダードにおいて禁止カードが指定されることは稀であった。その一方でモダンのような広いフォーマットに対してそのような数値的な目標は何も設定されておらず、スタンダードのデザイン空間が最優先されているため、しばしば印刷されてすぐに環境を支配してしまうようなカードが登場することもある([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/development-risks-modern-2015-05-22 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0014969/ 翻訳])。
 
*2015年時点における[[デベロップ・チーム]]の目標は「スタンダードにおける禁止カードを10年に1枚だけにすること」であり、調整の甲斐あってかスタンダードにおいて禁止カードが指定されることは稀であった。その一方でモダンのような広いフォーマットに対してそのような数値的な目標は何も設定されておらず、スタンダードのデザイン空間が最優先されているため、しばしば印刷されてすぐに環境を支配してしまうようなカードが登場することもある([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/development-risks-modern-2015-05-22 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0014969/ 翻訳])。
 
*2017年にはスタンダード環境に対するスタンスが見直され、ゲームバランスを取るために新たに禁止カードを制定することになった。それまでは[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]や[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]のように明らかに壊れていて、公式大会をそれ一色で染め上げるようなカードでなければ見送られるのが通例であった。しかしそれらを比較対象にするのは「禁止カードを出すためのハードルが高すぎ」であり、環境を健全に保つための判断を妨げていたのである。特定のデッキを完全に抹殺するような方法ではなく、特定のカードが禁止にされてもユーザーが所持している他のカードが有用性を保つような方法で禁止を行う方針だが、これはモダンにおける強力すぎるデッキを弱体化させるため禁止措置と似た手法である。また「出来る限り禁止カードを出したくない」という方針そのものはこれまでと変わっていない。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/standard-2017-01-13 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0018263/ 翻訳])
 
*2017年にはスタンダード環境に対するスタンスが見直され、ゲームバランスを取るために新たに禁止カードを制定することになった。それまでは[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]や[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]のように明らかに壊れていて、公式大会をそれ一色で染め上げるようなカードでなければ見送られるのが通例であった。しかしそれらを比較対象にするのは「禁止カードを出すためのハードルが高すぎ」であり、環境を健全に保つための判断を妨げていたのである。特定のデッキを完全に抹殺するような方法ではなく、特定のカードが禁止にされてもユーザーが所持している他のカードが有用性を保つような方法で禁止を行う方針だが、これはモダンにおける強力すぎるデッキを弱体化させるため禁止措置と似た手法である。また「出来る限り禁止カードを出したくない」という方針そのものはこれまでと変わっていない。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/standard-2017-01-13 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0018263/ 翻訳])
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**今回の緊急禁止改訂とそのスタンスの変更は国内外問わずSNSを中心に多くの批判の声を生んだ。その多くはグランプリやプロツアーとは無縁のカジュアルプレイヤーのものであり「会社(デベロップ)のミスをプレイヤーに押し付けているだけにすぎない」「今後国内の版権系TCG(ヴァイスシュヴァルツなど)のように、大会でのメタ推移でどんなカードでも禁止になる可能性を生み出したのはWotCにとってもスタンダードというフォーマットにとっても致命的」といった厳しい意見が相次いでいる。一方でプロプレイヤーは今回のスタンス変更を好意的に受け取っているが、その中でも「プレイヤーの大多数はカジュアルであり、彼らがいるからこそ我々のようなプロが存在できる。WotCはその事を忘れないでほしい」とカジュアルプレイヤーサイドに立った意見も寄せられた。
  
 
===禁止カードに纏わる話===
 
===禁止カードに纏わる話===

2017年1月28日 (土) 07:34時点における版

禁止カードBanned Card)は、構築またはエターナルにおいて、デッキメインデッキおよびサイドボード)に1枚も入れてはいけないカードのこと。

目次

解説

禁止カードは大抵、あまりに強力なものや使い勝手の良すぎるものに対して指定される。それらの横行によりデッキの幅を狭め、ゲームをつまらなくしてしまうからだ。実際に強いカードを使ったたった1種類のデッキが大きな大会での上位を半数以上占めたことも何回もあり、そうなったときも含めてDCIが危険だと思われるものを押さえていくのである。

また、強さとは関係なしに、どんなデッキにも入るカードというのも禁止される理由の1つになる。どのカードを使おうかと頭を悩ませてデッキを練り上げるのもマジックの一部なので、考えるまでも無くデッキに入ってしまうカードがあっては困るのだ。あくまで皆に楽しんでもらうためにしていることなので、あっけらかんに決められてはいないということを忘れてはいけない。

ウィザーズ社の対応・スタンス

  • 禁止カードを出すのは、いったん発売した商品に欠陥があったと認めることになると開発部は考えており、あまり出したいものではないらしい。
  • 禁止カードを連発してしまったウルザ・ブロックの件で、R&Dの開発スタッフが社長室に呼ばれて叱られたという逸話がある[1]
  • アメリカ国内ではスタンダードの禁止カードをブースターパックから引き当てた場合、そのカードをウィザーズ社に郵送することでブースターパック1つと交換してもらえるサービスが実施されていたことがある[2]。「使えないカードを引いても仕方が無い。パック代を返せ」という合理主義の国民らしいクレームに応えた形である。
  • 非常に強力なカードが台頭すると、禁止カード入りを阻止するためか、露骨な対策カードが作られる場合もある。リシャーダの港/Rishadan Portに対するテフェリーの反応/Teferi's Responseサーボの網/Tsabo's Webなどがその一例。
  • コンボに対する基準として、モダンでは3ターン以内で、レガシーでは2ターン以内で勝利を決めてしまうデッキを弱体化するため禁止カードに指定している。(参考
  • 2015年時点におけるデベロップ・チームの目標は「スタンダードにおける禁止カードを10年に1枚だけにすること」であり、調整の甲斐あってかスタンダードにおいて禁止カードが指定されることは稀であった。その一方でモダンのような広いフォーマットに対してそのような数値的な目標は何も設定されておらず、スタンダードのデザイン空間が最優先されているため、しばしば印刷されてすぐに環境を支配してしまうようなカードが登場することもある(参考/翻訳)。
  • 2017年にはスタンダード環境に対するスタンスが見直され、ゲームバランスを取るために新たに禁止カードを制定することになった。それまではトレイリアのアカデミー/Tolarian Academy精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorのように明らかに壊れていて、公式大会をそれ一色で染め上げるようなカードでなければ見送られるのが通例であった。しかしそれらを比較対象にするのは「禁止カードを出すためのハードルが高すぎ」であり、環境を健全に保つための判断を妨げていたのである。特定のデッキを完全に抹殺するような方法ではなく、特定のカードが禁止にされてもユーザーが所持している他のカードが有用性を保つような方法で禁止を行う方針だが、これはモダンにおける強力すぎるデッキを弱体化させるため禁止措置と似た手法である。また「出来る限り禁止カードを出したくない」という方針そのものはこれまでと変わっていない。(参考/翻訳)
    • 今回の緊急禁止改訂とそのスタンスの変更は国内外問わずSNSを中心に多くの批判の声を生んだ。その多くはグランプリやプロツアーとは無縁のカジュアルプレイヤーのものであり「会社(デベロップ)のミスをプレイヤーに押し付けているだけにすぎない」「今後国内の版権系TCG(ヴァイスシュヴァルツなど)のように、大会でのメタ推移でどんなカードでも禁止になる可能性を生み出したのはWotCにとってもスタンダードというフォーマットにとっても致命的」といった厳しい意見が相次いでいる。一方でプロプレイヤーは今回のスタンス変更を好意的に受け取っているが、その中でも「プレイヤーの大多数はカジュアルであり、彼らがいるからこそ我々のようなプロが存在できる。WotCはその事を忘れないでほしい」とカジュアルプレイヤーサイドに立った意見も寄せられた。

禁止カードに纏わる話

  • Magic Onlineが十分普及した現在、Magic Online内のメタゲームのデータが禁止カードの制定に活用されている。

脚注

  1. Eighteen YearsDaily MTG、Make Magic、英語)
  2. DCI Banned and Restricted List Announcement邦訳) (WotC、1999年3月1日告知、同年4月1日発行の禁止・制限リスト改定告知)

参考

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