水銀の精霊/Quicksilver Elemental

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(6人の利用者による、間の16版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Quicksilver Elemental}}
 
{{#card:Quicksilver Elemental}}
  
他の[[クリーチャー]]の[[起動型能力]]を得るクリーチャー。
+
他の[[クリーチャー]]の[[起動型能力]]を[[得る]]クリーチャー。
  
 
変わった起動型能力を持つクリーチャーが登場するとしばしば話題に上り、クリーチャーでなくても[[クリーチャー化]]した上で使う方法が検討される。しかし、その[[パーマネント]]が[[戦場]]にいなければならない、というのがネックで、話題になるばかりで実際に[[構築]]で活躍することは少ない。
 
変わった起動型能力を持つクリーチャーが登場するとしばしば話題に上り、クリーチャーでなくても[[クリーチャー化]]した上で使う方法が検討される。しかし、その[[パーマネント]]が[[戦場]]にいなければならない、というのがネックで、話題になるばかりで実際に[[構築]]で活躍することは少ない。
8行: 8行:
  
 
==ルール==
 
==ルール==
*この効果は[[種類別]]第6種の[[能力]]追加[[効果]]であり、第3種の[[文章変更効果]]ではない。
+
*基本的なルールは[[起動型能力#他のカードの起動型能力を得る]]を参照。
*得た起動型能力が、文章中で自身の[[カード名]]でその[[カード]]自身を示していた場合、それを「水銀の精霊」と読みかえる({{CR|201.4b}})。
+
*水銀の精霊の起動型能力の[[解決]]時に、対象となったクリーチャーが持つ起動型能力をすべて得る。[[オーラ]]や[[装備品]]、その他の[[効果]]によってそのクリーチャーに与えられた起動型能力も得ることができる。解決後に対象となったクリーチャーが新たな起動型能力を得ても、それが水銀の精霊に追加されることは無い。逆に解決後に元のクリーチャーが起動型能力を[[失う|失って]]も、水銀の精霊から失われることも無い。
**そのカード自身を示してない場合は読み替えない。[[鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm]]の起動型能力を得た場合、水銀の精霊が[[ライブラリー]]に切り戻されるが、ライブラリーから見つけるのは「鏡狂の幻」という名前のカードである。
+
*1体のクリーチャーに複数回能力を起動すれば、その分の起動型能力を得ることができる。また、自身を対象に[[起動]]すれば、今まで得た能力が2倍に増える。通常は意味は無いが「この[[能力]]は、各[[ターン]]に1回のみ[[起動]]できる。」という制限付きの能力を何度も起動することが可能となる。
*水銀の精霊の起動型能力の解決時に、対象となったクリーチャーが持つ起動型能力をすべて得る。[[オーラ]]や[[装備品]]、その他の[[効果]]によってそのクリーチャーに与えられた起動型能力も得ることができる。解決後に対象となったクリーチャーが新たな起動型能力を得ても、それが水銀の精霊に追加されることは無い。逆に解決後に元のクリーチャーが起動型能力を失っても、水銀の精霊から失われることも無い。
+
*1体のクリーチャーに複数回能力を起動すれば、その分の起動型能力を得ることができる。また、自身を対象に[[起動]]すれば、今まで得た能力が2倍に増える。通常は意味は無いが「この能力は、各ターンに1回のみ起動できる。」という制限付きの能力を何度も起動することが可能となる。
+
*[[石の死の姉妹/Sisters of Stone Death ]]のような一組みの[[関連している能力|関連している起動型能力]]を得た場合、それらは元の能力と同様に関連している能力となる({{CR|607.5}})。ただし、1回の起動型能力によって得た能力だけが関連している能力であって、同じカードから再び能力を得てもそれらが関連することはない。
+
**水銀の精霊が[[破滅小径の仲介人/Bane Alley Broker]]の1つ目の起動型能力を使いカードを[[追放]]した場合、[[アンタップ]]手段があれば、その2つ目の起動型能力でカードを手札に加えることができる。しかし、次のターンに同じ破滅小径の仲介人から起動型能力を得たとしても、前のターンで追放したカードを2つ目の起動型能力で手札に加えることはできない。
+
*[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を[[クリーチャー化]]して[[忠誠度能力]]を得ても、1[[ターン]]に複数回起動することはできない。複数のプレインズウォーカーから忠誠度能力を得ていたとしても、水銀の精霊が起動できる忠誠度能力は1ターンに1回だけである。
+
**[[2009年]]9月の総合ルール更新までは、プレインズウォーカーの能力を得れば際限なくその能力を起動することができた。
+
*[[レオニンのボーラ/Leonin Bola]]のような「自身を[[はずす]]こと」を起動コストとする起動型能力を得た場合、その能力を、その装備品をはずすことにより起動できる。はずすことができるのは能力を与えている装備品だけであり、同名の別の装備品をはずすことはできない。
+
*[[刻印]]が[[キーワード能力]]であった頃は、起動型の刻印によってカードを[[追放]]すれば、それは水銀の精霊によって「刻印された」ことになっていた。これを利用してクリーチャー化した[[等時の王笏/Isochron Scepter]]の能力を使って[[点数で見たマナ・コスト]]が3以上の[[インスタント]]・カードも[[唱える|唱え]]られた。現在では、これらは関連している能力になっているので不可能である。
+
*これに[[詐欺の壁/Wall of Deceit]]のような「[[裏向き]]になる」起動型能力を与えて裏向きにすることができるが、これ自身は[[変異]]を持っていないので通常は[[表向き]]に戻れない。
+
*これに一部の[[反転カード]]の起動型能力を与えて[[反転]]させることはできるが、これ自身は反転カードではないので、[[位相]]が変化する以外の意味は特にない。
+
*これに一部の[[両面カード]]の「[[変身]]する」起動型能力を与えることはできるが、これ自身は両面カードではないので変身できない。
+
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
 
===主な亜種===
 
===主な亜種===
他のカードの起動型能力を得るカード
+
他のカードの起動型能力を得るカード。特記しない限りクリーチャー。
 
*[[クラージ実験体/Experiment Kraj]] - [[+1/+1カウンター]]が置かれているクリーチャーの起動型能力を持つ。([[ディセンション]])
 
*[[クラージ実験体/Experiment Kraj]] - [[+1/+1カウンター]]が置かれているクリーチャーの起動型能力を持つ。([[ディセンション]])
 
*[[技を借りる者/Skill Borrower]] - [[あなた]]の[[ライブラリーの一番上]]の[[アーティファクト]]かクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[アラーラの断片]])
 
*[[技を借りる者/Skill Borrower]] - [[あなた]]の[[ライブラリーの一番上]]の[[アーティファクト]]かクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[アラーラの断片]])
 +
**[[人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop]] - あなたのライブラリーの一番上の[[ゴブリン]]・カードの起動型能力を持つ。([[基本セット2021]])
 
*[[壊死のウーズ/Necrotic Ooze]] - [[墓地]]にあるクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[ミラディンの傷跡]])
 
*[[壊死のウーズ/Necrotic Ooze]] - [[墓地]]にあるクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[ミラディンの傷跡]])
 
*[[マイアの溶接工/Myr Welder]] - 墓地から[[追放]]したアーティファクト・カードの起動型能力を持つ。([[ミラディン包囲戦]])
 
*[[マイアの溶接工/Myr Welder]] - 墓地から[[追放]]したアーティファクト・カードの起動型能力を持つ。([[ミラディン包囲戦]])
33行: 23行:
 
*[[闇の詐称者/Dark Impostor]] - 追放したクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[アヴァシンの帰還]])
 
*[[闇の詐称者/Dark Impostor]] - 追放したクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[アヴァシンの帰還]])
 
*[[偽善者、メアシル/Mairsil, the Pretender]] - 檻カウンターが置かれているアーティファクトかクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[統率者2017]])
 
*[[偽善者、メアシル/Mairsil, the Pretender]] - 檻カウンターが置かれているアーティファクトかクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[統率者2017]])
 +
*[[魔力景の屈折体/Manascape Refractor]] - [[アーティファクト]]。戦場にあるすべての[[土地]]の起動型能力を持つ。[[色マナ]]は自由に支払える。([[統率者2020]])
 +
*[[這い寄る継ぎ接ぎ/Patchwork Crawler]] - 墓地から追放したクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[イニストラード:真紅の契り]])
 +
*[[策謀の故買人/Scheming Fence]] - [[土地]]でない[[パーマネント]]1つの起動型能力を起動できなくし、その[[忠誠度能力]]以外の起動型能力を持つ。[[色マナ]]は自由に支払える。([[ニューカペナの街角]])
 +
*[[グレルの哲人/Grell Philosopher]] - 対戦相手のアーティファクト1つの起動型能力を自身含むあなたの[[ホラー]]が得る。[[青マナ]]を好きな色マナとして支払える。([[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]])
 +
*[[ロバラン傭兵団/Robaran Mercenaries]] - あなたの[[伝説のクリーチャー]]の起動型能力を持つ。([[団結のドミナリア統率者デッキ]])
 +
*[[無限なるトラザイン/Trazyn the Infinite]] - あなたの墓地にあるアーティファクト・カードの起動型能力を持つ。([[ウォーハンマー40,000統率者デッキ]])
 +
*[[ミラディン人の隠れ家/Mirran Safehouse]] - アーティファクト。墓地にある土地・カードの起動型能力を持つ。([[ファイレクシア:完全なる統一]])
 +
*[[ドラーナとリンヴァーラ/Drana and Linvala]] - 対戦相手のクリーチャーの起動型能力を起動できなくし、それらを持つ。色マナは自由に支払える。([[機械兵団の進軍]])
 +
*[[ホビット庄の圧制者、シャーキー/Sharkey, Tyrant of the Shire]] - 対戦相手の土地の[[マナ能力]]でない起動型能力を起動できなくし、それらを持つ。色マナは自由に支払える。([[指輪物語:中つ国の伝承]])
 +
*[[アガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldron]] - アーティファクト。墓地にあるクリーチャー・カードを追放すると、その起動型能力をあなたの+1/+1カウンターを置かれたクリーチャーが得る。色マナは自由に支払える。([[エルドレインの森]])
 +
*[[ターディスの魂、イドリス/Idris, Soul of the TARDIS]] - [[刻印]]したあなたのアーティファクトの起動型能力と[[誘発型能力]]を持ち、その[[マナ総量]]分+X/+X[[修整]]を受ける。[[消失]]3。([[ドクター・フー統率者デッキ]])
 +
*[[サイボーグ犬、レックス/Rex, Cyber-Hound]] - 墓地から追放したクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[Fallout統率者デッキ]])
 +
*[[領土の溶鉱炉/Territory Forge]] - アーティファクト。ETB能力で追放した土地かアーティファクトの起動型能力を持つ。([[ビッグスコア]])
 +
*[[ヘイゼルの醸造主/Hazel's Brewmaster]] - 墓地から追放したクリーチャー・カードの起動型能力を各[[食物]]に付与。([[ブルームバロウ統率者デッキ]])
 +
*[[殺人人形、マーヴィン/Marvin, Murderous Mimic]] - あなたのクリーチャーの起動型能力を持つ。([[ダスクモーン:戦慄の館]])
 +
他のカードの[[キーワード能力]]を得るカードは[[逃亡した多相の戦士/Escaped Shapeshifter]]の項を参照。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:ミラディン]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:ミラディン]] - [[レア]]
 
__NOTOC__
 
__NOTOC__

2024年11月7日 (木) 14:56時点における最新版


Quicksilver Elemental / 水銀の精霊 (3)(青)(青)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

(青):クリーチャー1体を対象とする。水銀の精霊はターン終了時まで、それが持つすべての起動型能力を得る。(そのクリーチャーの名前を使う能力がある場合、代わりにこのクリーチャーの名前を使う。)
あなたは水銀の精霊の能力の起動コストを支払うのに、青マナがどの色マナでもあるかのように支払ってよい。

3/4

他のクリーチャー起動型能力得るクリーチャー。

変わった起動型能力を持つクリーチャーが登場するとしばしば話題に上り、クリーチャーでなくてもクリーチャー化した上で使う方法が検討される。しかし、そのパーマネント戦場にいなければならない、というのがネックで、話題になるばかりで実際に構築で活躍することは少ない。

リミテッドではタッパーティムなど、強力なシステムクリーチャーの起動型能力を対戦相手のものも含めて得られるので、戦場に出ているクリーチャー次第な面はあるものの強力。特にトゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblinなどのパワーを参照する起動型能力との相性は抜群。

[編集] ルール

  • 基本的なルールは起動型能力#他のカードの起動型能力を得るを参照。
  • 水銀の精霊の起動型能力の解決時に、対象となったクリーチャーが持つ起動型能力をすべて得る。オーラ装備品、その他の効果によってそのクリーチャーに与えられた起動型能力も得ることができる。解決後に対象となったクリーチャーが新たな起動型能力を得ても、それが水銀の精霊に追加されることは無い。逆に解決後に元のクリーチャーが起動型能力を失っても、水銀の精霊から失われることも無い。
  • 1体のクリーチャーに複数回能力を起動すれば、その分の起動型能力を得ることができる。また、自身を対象に起動すれば、今まで得た能力が2倍に増える。通常は意味は無いが「この能力は、各ターンに1回のみ起動できる。」という制限付きの能力を何度も起動することが可能となる。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

他のカードの起動型能力を得るカード。特記しない限りクリーチャー。

他のカードのキーワード能力を得るカードは逃亡した多相の戦士/Escaped Shapeshifterの項を参照。

[編集] 参考

QR Code.gif