メグリムジャー
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*相手に[[偏頭痛/Megrim]]を出されると、かなり動きにくくなる大きな欠点がある。 | *相手に[[偏頭痛/Megrim]]を出されると、かなり動きにくくなる大きな欠点がある。 | ||
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− | *もし[[MoMa]]の[[キーカード]]、[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]や偏頭痛と相性のよい[[意外な授かり物/Windfall]]が禁止になっていなければ、この[[デッキ]] | + | *もし[[MoMa]]の[[キーカード]]、[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]や偏頭痛と相性のよい[[意外な授かり物/Windfall]]が禁止になっていなければ、この[[デッキ]]はさらに強力になっていたのだろう。事実、トーナメント・シーンにこそ出てこなかったものの、類似したコンセプトでメグリム・フォールというデッキが考案されていた。 |
*時を経て、[[時のらせん]]に動く記憶の壺こと[[壺の大魔術師/Magus of the Jar]]が現れ、さらに[[第9版]]で偏頭痛が再録されているため、一応真似事は可能となった。しかし、壺の大魔術師は[[クリーチャー]]ゆえに[[召喚酔い]]がある上、際立った[[マナ加速]]がない現[[スタンダード]]では当時の強さには到底及ばないだろう。 | *時を経て、[[時のらせん]]に動く記憶の壺こと[[壺の大魔術師/Magus of the Jar]]が現れ、さらに[[第9版]]で偏頭痛が再録されているため、一応真似事は可能となった。しかし、壺の大魔術師は[[クリーチャー]]ゆえに[[召喚酔い]]がある上、際立った[[マナ加速]]がない現[[スタンダード]]では当時の強さには到底及ばないだろう。 | ||
2008年12月26日 (金) 03:18時点における版
メグリムジャー(Megrim Jar)は、強力なマナ加速を生かし、偏頭痛/Megrimと記憶の壺/Memory Jarのコンボによって14点ダメージを与えるデッキ。基本的に青黒で構成される。
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概要
アーティファクト
(T),記憶の壺を生け贄に捧げる:各プレイヤーは、自分の手札のカードを裏向きのまま追放し、カードを7枚引く。次の終了ステップの開始時に、各プレイヤーは自分の手札のカードをすべて捨て、これにより自分が追放した各カードを自分の手札に戻す。
当時、土地以外のマナ基盤が充実していたため、スタンダードでさえも1ターンキルを可能にしたデッキである。
暗黒の儀式/Dark Ritualや厳かなモノリス/Grim Monolith、魔力の櫃/Mana Vaultのバックアップを受けつつ、修繕/Tinkerから記憶の壺をサーチする。偏頭痛と記憶の壺を1枚ずつプレイすれば14点のダメージが、さらにそのどちらかもう1つを場に出せば、その時点で28点のダメージが期待できる。
このデッキが凶悪な点はふたつ。記憶の壺がコンボのキーカードであると同時に、コンボパーツを集めるためのドローカードでもあるという点。そしてもうひとつは、記憶の壺と偏頭痛のどちらを先にプレイしても、どちらが2枚でどちらが1枚であっても最終的にダメージ期待値が28点に達するという、コンボ成立条件のゆるさである。
Type1(現ヴィンテージ)にて関連カードが制限される前のこのデッキは悪夢であった。Mana Cryptや各種教示者も制限されていなかったためTime Walkによる追加ターンを含めた1ターンキル率は90%を超えたという。そのため、初期手札よりも先攻後攻決定のコイントスの結果の方が重要であった。MoMaやロング・デックですらこの領域には達してなかったと考えると何かがおかしい。その結果、Type1では1999年10月1日、一挙に18枚ものカードが制限カード入りするのである。
ちなみに、このデッキが生まれてしまったことと、記憶の壺自体の能力が壊れていたため、記憶の壺は登場後2週間で禁止カードリスト入りした。これは後に精神の願望/Mind's Desireに抜かれるまで史上最速での禁止入りだった。そのおかげで、このデッキももっとも早いスピードでスタンダードから消え去ることになった。
- 相手に偏頭痛/Megrimを出されると、かなり動きにくくなる大きな欠点がある。
- 同じく強力なコンボデッキ、MoMaが流行ったウルザズ・サーガの次にウルザズ・レガシーが発売されたと思ったらこれである。ウルザ・ブロックがいかに強力だったかがわかる。
- もしMoMaのキーカード、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyや偏頭痛と相性のよい意外な授かり物/Windfallが禁止になっていなければ、このデッキはさらに強力になっていたのだろう。事実、トーナメント・シーンにこそ出てこなかったものの、類似したコンセプトでメグリム・フォールというデッキが考案されていた。
- 時を経て、時のらせんに動く記憶の壺こと壺の大魔術師/Magus of the Jarが現れ、さらに第9版で偏頭痛が再録されているため、一応真似事は可能となった。しかし、壺の大魔術師はクリーチャーゆえに召喚酔いがある上、際立ったマナ加速がない現スタンダードでは当時の強さには到底及ばないだろう。
スタンダード型
- 備考
- なし
- 使用者:なし
- フォーマット
メインデッキ(60) | サイドボード(15) | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (0) | |||
呪文 (39) | |||
4 | モックス・ダイアモンド/Mox Diamond | ||
4 | 魔力の櫃/Mana Vault | ||
4 | 厳かなモノリス/Grim Monolith | ||
4 | 記憶の壺/Memory Jar | ||
3 | 偏頭痛/Megrim | ||
4 | ネクロポーテンス/Necropotence | ||
4 | ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will | ||
4 | 修繕/Tinker | ||
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual | ||
4 | 直観/Intuition | ||
土地 (21) | |||
9 | 沼/Swamp | ||
4 | 真鍮の都/City of Brass | ||
4 | 地底の大河/Underground River | ||
4 | ルートウォーターの深淵/Rootwater Depths |
- 戦績、使用者、サイドボードなどが空欄なのは、禁止指定が早すぎて大きな大会で活躍する暇もなかったためである。カード1枚1枚を見ていくと、どれもブッ壊れているほど強力なものばかり。この当時の環境の歪さがよく分かる。
エクステンデッド型
- 備考
- グランプリウィーン99ベスト4
- 使用者:Erik Lauer
- フォーマット
メインデッキ(60) | サイドボード(15) | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (0) | 1 | 中断/Abeyance | |
呪文 (44) | 1 | 解呪/Disenchant | |
4 | 修繕/Tinker | 4 | Force of Will |
4 | 渦まく知識/Brainstorm | 1 | 神秘の教示者/Mystical Tutor |
1 | 神秘の教示者/Mystical Tutor | 1 | 寒け/Chill |
4 | 吸血の教示者/Vampiric Tutor | 1 | ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual | 1 | 憂鬱/Gloom |
2 | ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will | 1 | 非業の死/Perish |
1 | 偏頭痛/Megrim | 2 | 紅蓮破/Pyroblast |
4 | 魔力の櫃/Mana Vault | 2 | 砂のゴーレム/Sand Golem |
4 | ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond | ||
4 | モックス・ダイアモンド/Mox Diamond | ||
4 | 防御の光網/Defense Grid | ||
4 | 記憶の壺/Memory Jar | ||
4 | 水蓮の花びら/Lotus Petal | ||
土地 (16) | |||
4 | Underground Sea | ||
4 | 真鍮の都/City of Brass | ||
3 | 地底の大河/Underground River | ||
3 | 古えの墳墓/Ancient Tomb | ||
2 | 宝石鉱山/Gemstone Mine |
- こちらはエクステンデッドバージョン。
- デッキの構成はスタンダードのものとそれほど変わらないが、記憶の壺/Memory Jarやヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willと相性のよいライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondが使用されているのが印象的。
- 当時のエクステンデッドのメタゲームはハイタイドが主流だったため、防御の光網/Defense Gridがメインデッキに4枚採用されている。また、サイドボードの4枚のForce of Willはミラーマッチの2ゲーム目以降において、先攻1ターンキルに対抗できる数少ない手段である。