曲げ

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曲げには「許容できる曲げ」と「許容できない曲げ」がある。曲げは、その[[カード・セット]]において筋が通るものであるべきである。例として[[永遠の刻/Hour of Eternity]]は、[[不朽]]と[[永遠]]がある[[アモンケット・ブロック]]だからこそ許容される曲げであり、どんなセットでも印刷できるわけではない<ref name="mm_170731">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-hour-devastation-part-2-2017-07-31 Odds & Ends: Hour of Devastation, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019363/ こぼれ話:『破滅の刻』 その2](Making Magic [[2017年]]7月31日 Mark Rosewater著)</ref>。
 
曲げには「許容できる曲げ」と「許容できない曲げ」がある。曲げは、その[[カード・セット]]において筋が通るものであるべきである。例として[[永遠の刻/Hour of Eternity]]は、[[不朽]]と[[永遠]]がある[[アモンケット・ブロック]]だからこそ許容される曲げであり、どんなセットでも印刷できるわけではない<ref name="mm_170731">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-hour-devastation-part-2-2017-07-31 Odds & Ends: Hour of Devastation, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019363/ こぼれ話:『破滅の刻』 その2](Making Magic [[2017年]]7月31日 Mark Rosewater著)</ref>。
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*曲げの中でも、セットのテーマを強調するためにある1色の効果をあえて別の色で使うことは'''染み'''/''Bleed''と呼ばれる<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/even-more-words-rd-2022-01-10 Even More Words with R&D]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035710/ 開発部語辞典2022]([[Making Magic]] [[2022年]]1月13日 Mark Rosewater著)</ref>。
  
 
==曲げの例==
 
==曲げの例==
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*[[永遠の刻/Hour of Eternity]]<ref name="mm_170731" /> - [[青]]には通常[[リアニメイト]]は存在しないが、[[クリーチャー]]の[[コピー]]は得意であり、また[[不朽]]と[[永遠]]が青にあるため認められる。
 
*[[永遠の刻/Hour of Eternity]]<ref name="mm_170731" /> - [[青]]には通常[[リアニメイト]]は存在しないが、[[クリーチャー]]の[[コピー]]は得意であり、また[[不朽]]と[[永遠]]が青にあるため認められる。
 
*[[月への封印/Imprisoned in the Moon]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/161398254388/is-imprisoned-in-the-moon-a-color-pie-break-blue Is imprisoned in the moon a color pie break? Blue...](Blogatog 2017年6月3日)</ref> - 青はクリーチャーを弱いクリーチャーに変化させることはできるが、[[土地]]に変化させることは通常できない。これはストーリー上重要なカードであるため認められる。
 
*[[月への封印/Imprisoned in the Moon]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/161398254388/is-imprisoned-in-the-moon-a-color-pie-break-blue Is imprisoned in the moon a color pie break? Blue...](Blogatog 2017年6月3日)</ref> - 青はクリーチャーを弱いクリーチャーに変化させることはできるが、[[土地]]に変化させることは通常できない。これはストーリー上重要なカードであるため認められる。
*[[怪物縛り/Bind the Monster]]<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034795/ こぼれ話:『カルドハイム』 その2](Making Magic 2021年2月15日)</ref> - 自分に[[ダメージ]]を与えることは黒や赤の能力だが、[[コスト]]としてならどの色でもやることがあるので大きな曲げではない。
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*[[怪物縛り/Bind the Monster]]<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034795/ こぼれ話:『カルドハイム』 その2](Making Magic 2021年2月15日)</ref> - 自分に[[ダメージ]]を与えることは黒や赤の能力だが、[[コスト]]としてなら[[ほとばしる魂/Spirit Flare|どの色でもやることがある]]ので大きな曲げではない。
 
*[[墓所のネズミ/Crypt Rats]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/185067740153/im-surprised-to-see-crypt-rats-in-modern I'm surprised to see Crypt Rats in modern...](Blogatog 2019年5月22日)</ref> - [[黒]]にはマイナス[[修整]]や[[ドレイン]]があるが、[[火力]]は通常存在しない。
 
*[[墓所のネズミ/Crypt Rats]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/185067740153/im-surprised-to-see-crypt-rats-in-modern I'm surprised to see Crypt Rats in modern...](Blogatog 2019年5月22日)</ref> - [[黒]]にはマイナス[[修整]]や[[ドレイン]]があるが、[[火力]]は通常存在しない。
 
*[[果敢な爆破/Daring Demolition]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/183280713533/is-daring-demolition-a-bend-or-a-break Is Daring Demolition a bend or a break?](Blogatog 2019年3月6日)</ref> - 黒は通常アーティファクトを除去できないが、[[機体]]は[[アーティファクト・クリーチャー]]に近いため認められる。
 
*[[果敢な爆破/Daring Demolition]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/183280713533/is-daring-demolition-a-bend-or-a-break Is Daring Demolition a bend or a break?](Blogatog 2019年3月6日)</ref> - 黒は通常アーティファクトを除去できないが、[[機体]]は[[アーティファクト・クリーチャー]]に近いため認められる。
*[[ドラゴン変化/Form of the Dragon]]<ref name="mm_150406" /> - [[赤]]には[[Moat]]系の効果は通常存在しないが、全体としては赤らしいデザインであるため認められる。
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*[[ドラゴン変化/Form of the Dragon]]<ref name="mm_150406" /> - [[赤]]には[[Moat]]系の効果は通常存在しないが、[[プレイヤー]]自身が[[ドラゴン]]に変身するというフレーバーに合致し、かつ赤という色の弱点を埋めてしまうほどのものではないため認められる。
 
*[[電光吠えのドラゴン/Sparktongue Dragon]]<ref>[https://mtg-jp.com/reading/pd/0030861/ Mファイル『基本セット2019』編・赤緑・多色・アーティファクト](Play Design 2018年7月20日)</ref> - 赤の[[コモン]]枠に3/3飛行クリーチャーは普段収録されないが、これは[[基本セット2019]]の「[[ドラゴン]]」というテーマに寄与しているため、例外的に認められる。
 
*[[電光吠えのドラゴン/Sparktongue Dragon]]<ref>[https://mtg-jp.com/reading/pd/0030861/ Mファイル『基本セット2019』編・赤緑・多色・アーティファクト](Play Design 2018年7月20日)</ref> - 赤の[[コモン]]枠に3/3飛行クリーチャーは普段収録されないが、これは[[基本セット2019]]の「[[ドラゴン]]」というテーマに寄与しているため、例外的に認められる。
 
*[[高山の案内人/Alpine Guide]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/185263768523/hey-mark-is-alpine-guide-a-bend-if-so-how-big Hey Mark, is Alpine Guide a bend? If so, how big...](Blogatog 2019年5月31日)</ref> - 赤は土地[[サーチ]]に長ける色ではないが、全体としては赤の得意な一時的[[マナ加速]]に近いため認められる。
 
*[[高山の案内人/Alpine Guide]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/185263768523/hey-mark-is-alpine-guide-a-bend-if-so-how-big Hey Mark, is Alpine Guide a bend? If so, how big...](Blogatog 2019年5月31日)</ref> - 赤は土地[[サーチ]]に長ける色ではないが、全体としては赤の得意な一時的[[マナ加速]]に近いため認められる。
*[[群追いドラゴン/Herdchaser Dragon]]など<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/113345125673/is-the-amount-of-green-flyers-dragons-of-tarkir Is the amount of Green flyers Dragons of Tarkir...](Blogatog 2015年3月11日)</ref> - [[緑]]のクリーチャーは通常[[飛行]]を持たないが、これは[[タルキール覇王譚ブロック]]の「[[ドラゴン]]」というテーマに寄与しているため、例外的に認められる。
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*[[群追いドラゴン/Herdchaser Dragon]]など<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/113345125673/is-the-amount-of-green-flyers-dragons-of-tarkir Is the amount of Green flyers Dragons of Tarkir...](Blogatog 2015年3月11日)</ref> - [[緑]]のクリーチャーは通常[[飛行]]を持たないが、これは「[[ドラゴン]]」というテーマに寄与しているため、例外的に認められる。
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*[[絶滅の星/Star of Extinction]]<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019688/ 恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その2](Making Magic 2017年10月3日)</ref> - 「クリーチャーを破壊する」ような効果は黒の能力だが、「全ての恐竜を破壊するような隕石」というフレーバーに合致し、コストが充分に重ければ([[X火力]]の前例もあり)許容範囲内となるため折れではなく曲げである。
 
*[[調和/Harmonize]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/175149339463/is-harmonize-a-breakq Is Harmonize a break?q](Blogatog 2018年6月22日)</ref> - 緑のドローは通常、クリーチャーか土地を参照するものである。なお、後に「これを曲げとしたのは間違いだったかもしれない」としている<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/161434384408/regarding-the-long-running-beast-withindesert Regarding the long-running Beast Within/Desert...](Blogatog [[2017年]]6月4日)</ref>。
 
*[[調和/Harmonize]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/175149339463/is-harmonize-a-breakq Is Harmonize a break?q](Blogatog 2018年6月22日)</ref> - 緑のドローは通常、クリーチャーか土地を参照するものである。なお、後に「これを曲げとしたのは間違いだったかもしれない」としている<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/161434384408/regarding-the-long-running-beast-withindesert Regarding the long-running Beast Within/Desert...](Blogatog [[2017年]]6月4日)</ref>。
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*[[著大化/Colossification]]<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/614487053386858496/colossification-seems-like-a-break-its-a-green Colossification seems like a break. It's a green...]([[Blogatog]] 2020年4月4日)</ref> - 対戦相手のクリーチャーをタップさせる効果は緑の能力ではないが、大きなリスクを伴う[[プレイング]]であるため折れではない。
 
*[[秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets]]<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/kaldheim-storytime-part-2-2021-02-01 Kaldheim Storytime, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034764/ 『カルドハイム』の物語 その2](Making Magic [[2021年]]2月1日 Mark Rosewater著)</ref> - [[攻撃強制]]は赤の能力だが、欠点を広げることは大きな問題ではない。
 
*[[秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets]]<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/kaldheim-storytime-part-2-2021-02-01 Kaldheim Storytime, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034764/ 『カルドハイム』の物語 その2](Making Magic [[2021年]]2月1日 Mark Rosewater著)</ref> - [[攻撃強制]]は赤の能力だが、欠点を広げることは大きな問題ではない。
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*[[黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse]]<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dominaria-united-states-design-part-1-2022-08-29 Dominaria United States of Design, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036272/ 『団結のドミナリア』デザイン演説 その1]([[Making Magic]] 2022年8月29日 [[Mark Rosewater]]著)</ref> - 自分の起こしたポジティブな効果で[[ライフゲイン]]することはあまり黒らしくないが、過去の[[法務官]]を踏襲し、もう一つの能力と対になる形であえて曲がった能力を設定している。
  
 
==脚注==
 
==脚注==

2023年4月15日 (土) 19:59時点における最新版

曲げ/Bendは、カラーパイ色の役割に関する用語の一つ。

目次

[編集] 解説


Form of the Dragon / ドラゴン変化 (4)(赤)(赤)(赤)
エンチャント

あなたのアップキープの開始時に、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ドラゴン変化はそれに5点のダメージを与える。
各終了ステップの開始時に、あなたのライフの総量は5点になる。
飛行を持たないクリーチャーは、あなたを攻撃できない。



Hour of Eternity / 永遠の刻 (X)(X)(青)(青)(青)
ソーサリー

あなたの墓地からクリーチャー・カードX枚を対象とし、それらを追放する。これにより追放されたカード1枚につき、黒の4/4のゾンビ(Zombie)であることを除きそのカードのコピーであるトークンを1体生成する。


あるカード効果色の役割を逸脱しているが、そのの弱点を埋めてしまうほどではない場合、それは「曲げ」と呼ばれる。対になる概念として、色の弱点を埋めてしまう逸脱は「折れ」と呼ばれる[1]

曲げには「許容できる曲げ」と「許容できない曲げ」がある。曲げは、そのカード・セットにおいて筋が通るものであるべきである。例として永遠の刻/Hour of Eternityは、不朽永遠があるアモンケット・ブロックだからこそ許容される曲げであり、どんなセットでも印刷できるわけではない[2]

  • 曲げの中でも、セットのテーマを強調するためにある1色の効果をあえて別の色で使うことは染み/Bleedと呼ばれる[3]

[編集] 曲げの例

[編集] 脚注

  1. 1.0 1.1 Bleeding Cool/クールな染み出しかたMaking Magic 2015年4月6日 Mark Rosewater著)
  2. 2.0 2.1 Odds & Ends: Hour of Devastation, Part 2/こぼれ話:『破滅の刻』 その2(Making Magic 2017年7月31日 Mark Rosewater著)
  3. Even More Words with R&D/開発部語辞典2022Making Magic 2022年1月13日 Mark Rosewater著)
  4. Would Sram, Senior Edificer be considered a bend...(Blogatog 2019年1月8日)
  5. Blogatog(Blogatog 2019年12月7日)
  6. You have mentioned before that white's weakness is...(Blogatog 2019年5月23日)
  7. Is Illumination, a white counterspell from Mirage,...(Blogatog 2018年11月23日)
  8. Is imprisoned in the moon a color pie break? Blue...(Blogatog 2017年6月3日)
  9. こぼれ話:『カルドハイム』 その2(Making Magic 2021年2月15日)
  10. I'm surprised to see Crypt Rats in modern...(Blogatog 2019年5月22日)
  11. Is Daring Demolition a bend or a break?(Blogatog 2019年3月6日)
  12. Mファイル『基本セット2019』編・赤緑・多色・アーティファクト(Play Design 2018年7月20日)
  13. Hey Mark, is Alpine Guide a bend? If so, how big...(Blogatog 2019年5月31日)
  14. Is the amount of Green flyers Dragons of Tarkir...(Blogatog 2015年3月11日)
  15. 恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その2(Making Magic 2017年10月3日)
  16. Is Harmonize a break?q(Blogatog 2018年6月22日)
  17. Regarding the long-running Beast Within/Desert...(Blogatog 2017年6月4日)
  18. Colossification seems like a break. It's a green...Blogatog 2020年4月4日)
  19. Kaldheim Storytime, Part 2/『カルドハイム』の物語 その2(Making Magic 2021年2月1日 Mark Rosewater著)
  20. Dominaria United States of Design, Part 1/『団結のドミナリア』デザイン演説 その1Making Magic 2022年8月29日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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