Thawing Glaciers
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==開発秘話== | ==開発秘話== |
2020年11月30日 (月) 14:42時点における版
土地
Thawing Glaciersはタップ状態で戦場に出る。
(1),(T):あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。次のクリンナップ・ステップの開始時に、Thawing Glaciersをオーナーの手札に戻す。
基本土地サーチが行える土地。後のフェッチランドと違いサーチしたターンの終わりに手札に戻ってくるので、これ1枚で何度もサーチすることができる。長期戦になればそれだけ多量のカード・アドバンテージを得られる上に、ライブラリーから土地が減るためデッキ圧縮にも繋がる。
土地ゆえに打ち消されない点が何よりの強み。このカードがあれば他の土地をプレイする必要が減る(2枚あれば、完全に不要になる)ため、手札に余った土地を渦まく知識/Brainstormや夢での貯え/Dream Cacheで呪文へと変換し、更なるアドバンテージとするのが王道である。自力で手札に戻れるのも特徴で、ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdomや政略/Political Trickeryなどとも相性がよい。
欠点としてはこれがタップインであり、更に起動に1マナとタップ、サーチした土地もタップインと、極めてのんびりとしたペースでしかマナを伸ばせないことが挙げられる。これを計4マナの損失でカード1枚を獲得すると考えればジェイムデー秘本/Jayemdae Tomeや霊感/Inspirationなどと同等の変換効率だとも言えるが、これ自身はマナを出せないこともあって、序盤から使う必要が生まれた場合は「土地である」点が仇となる事態は考えられる。
そのような性質からコントロールデッキ向きなカード。カウンターポストを筆頭に、後の様々なパーミッションのマナ基盤を支えるカードとして活躍した。
- 一度能力を起動してもクリンナップ・ステップまでは手札に戻らないため、これをアンタップする手段と組み合わせることによって1ターンに何度でも能力を起動できる。
- 石蒔きの秘儀司祭/Stone-Seeder Hierophantとのコンボで、マナの数だけ土地を出すことができる。
- ドリームキャスト版Magic:The Gatheringでは「融けゆく氷河」と訳されていた。
- 修正版は堆石堤/Terminal Moraineや広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse。これらは単体では1回しか土地をサーチすることができない。
1997年5月1日より、アイスエイジ・ブロック構築で禁止カードに指定される。
ルールの変遷
初出時は、能力を起動した場合は「ターン終了時にオーナーの手札に戻す」となっていたものの、その後第6版登場時のルール改定で「ターン終了時に」を処理するタイミングが変わったことに対応するため、終了フェイズ中に能力を起動した場合に限っては能力の効果の一部として手札へ戻すこととされた(終了フェイズ中以外に能力を起動した場合は終了フェイズの開始時に手札に戻す)。そのため終了フェイズ中では、1ターンにこの能力を複数回起動することはできなくなっていた。
その後2006年10月のオラクル改定で、当初の挙動と近くなるように、「実存を失ったときに」(現在は「次のクリンナップ・ステップの開始時に」)手札に戻るというテキストに変更された。
- 「実存」ならびに「ホワイト・ライトニング」の記事も参照。
- 第6版でのルール改定前では、手札にこれが戻るのはディスカード・フェイズが過ぎた後のため、これが手札に戻ったことで手札が8枚になっても余剰手札を捨てなくてよかった。現行のルールでは、手札に戻す能力が解決された後には必ずクリンナップ・ステップが来るため、戻ったこれを含めて手札が8枚以上になれば捨てる必要がある。
開発秘話
アライアンスのデザイン・チームのJim Linによる記事「Do You Know Your Gorillas?」(Duelist11号掲載)では、このカードの開発(ゴリラ)名は「Gorilla Savings and Loan Association」である(アライアンスとゴリラの関係についてはアライアンスを参照のこと)。
参考
- 非マナ能力を持つ土地
- マナを出さない土地カード
- 土地サーチカード
- 再録禁止カード一覧(再録禁止カード)
- 実存
- カード個別評価:アライアンス - レア2
- カード個別評価:Vintage Masters - レア
- カード個別評価:Masters Edition - レア