打ち消す
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打ち消す/Counterは、キーワード処理の1つ。イメージは「反論」「呪文や魔力による妨害」。
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定義
解説
ルール
- 打ち消された呪文や能力は解決されないので、効果は生じない。また、一度支払ったコストは、呪文や能力が打ち消されても戻ってこない。
- 呪文や、スタック上の起動型能力および誘発型能力は、それらを「打ち消す」とする効果によって打ち消される。
- ポータル環境には「打ち消す」という概念自体が存在しないため、代わりに「何の効果も生み出さず、そのオーナーの墓地に置かれる」と記述されていた。現在ではオラクル改訂ですべて「打ち消す」に変更されている。
- 対抗呪文/Counterspellなどの、対象をとる打ち消し呪文(を含めたすべての呪文)は、スタック上のその呪文自身を対象にとることはできない。
その他
転じて、呪文や能力を打ち消すこと、あるいはその効果を生じる呪文や能力、またはそのような能力を持つパーマネントのことを、「打ち消し」と呼ぶ。
打ち消しは青の特徴の1つであり、ドローやバウンスとともに青の性質を表す要素の1つである。他の色でも不可能な行動ではないが、青のカードと比較すると性能は低めに設定されている。
打ち消しを戦略の中心としたデッキは「パーミッション」と呼ばれる。
打ち消しの質はオデッセイ・ブロックあたりからしばらく低下していた。特に、打ち消し呪文の代名詞と言える対抗呪文/Counterspellが第8版に再録されなかったことは、その代表的な事例であり、多くのプレイヤーに衝撃を与えた出来事である。しかし、フィフス・ドーンあたりから盛り返し、卑下/Condescendや邪魔/Hinderなどの有用なカードも登場した。
この手のカードを試合に使うと試合時間が長くなりがちという、カードバランスなどとは別の所に問題がある。カジュアルプレイではまだしも、認定大会の試合で時間がかかるというのは、トーナメント進行上問題になり得るのである。
- 「カウンターパンチ」や「カウンター攻撃」といった単語から連想したのか、偏向/Deflectionや呪文乗っ取り/Spelljackといった「呪文を跳ね返す」効果と勘違いをされる事もあった。
- かつては解決時に呪文や能力のその対象すべてが不適正になっていた場合、ルールによって打ち消されていた(→立ち消え)。これによってムルタニの存在/Multani's Presenceが誘発していたりした。ドミナリアでの総合ルール変更によって、解決時に対象不適正の呪文や能力は、単に解決されずにスタックから取り除かれるように変更された[1]。
参考
- ↑ Dominaria Update Bulletin(News 2018年4月13日)
- Counter-Point (Latest Developments 2003年8月22日)
- カウンター(日本語訳は異なるが、英語では同じcounter)
- 立ち消え(ルール用語としては廃語)
- 打ち消されない
- 確定カウンター
- 不確定カウンター
- キーワード処理
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール