神の怒り/Wrath of God
提供:MTG Wiki
ハルマゲドン/Armageddonと双璧をなした白のリセットボタン。
究極的なクリーチャー除去呪文であり、全体除去の基本。トーナメントレベルの白入りコントロールには多数投入され、除去の中心を担うことになる。
青系のコントロールデッキが白を組み込む理由はほとんどこのカードにある。大概自分のクリーチャーより対戦相手のクリーチャーの方が多いときに撃つ。対戦相手の展開次第では圧倒的なカード・アドバンテージを得ることができるからだ。青白系コントロールデッキがビートダウンに対して強いのは、この辺りも要因として絡んでいる。ただ、それを見越して対策を練ってくることもあるので、一概にこれがあれば安心というわけではない。
自分がコントロールするクリーチャーも破壊してしまうが、これはアカデミーの学長/Academy Rectorなどを能動的に墓地に置けるメリットにもなりえる。また、ミシュラランドやキマイラ像/Chimeric Idolといった、クリーチャーになったり戻ったりするパーマネントとは相性がよいだろう(逆に、相手のそのようなパーマネントに対処することもできない)。
- 対象を取らないので、プロテクション持ちも破壊することができる。対象やプロテクションに関するルール説明で、よく全体除去の代表例として地震/Earthquakeとともに登場している。
- ハルマゲドン/Armageddon、十字軍/Crusadeと共に、白の三大レアカードの1枚だった。しかしデッキとの相性の面から、この3枚すべてが1つのデッキに入れられることは少なかった。第7版で他2枚が基本セットから落ち、これのみが皆勤賞を維持し続けてきたが、基本セット2010に収録されず皆勤賞を逃す(なお、基本セット2010では、十字軍の上位互換の清浄の名誉/Honor of the Pureが登場している)。
- 3枚とも入る例としては、白ウィニーで神の怒りの投入がある。この場合は、速攻デッキ同士の対戦で劣勢を逆転できる切り札の役割としての採用だろう。
- 余白が十分にあるにもかかわらず、ポータル版以外でフレイバー・テキストが存在しないのは、そのシンプルで強力な効果を強調するためである(参考:Design of the Times)。
- Ron SpencerによるイラストのFoilのテキストレスプロモーション・カードが、2006年10月のプレイヤー褒賞プログラムプロモとして配布された。
- 俗称はラスゴ。
- "Wrath of God"は「神罰」の意味で定型句的に使われる言葉。「怒り」で「Wrath」というのは日本人には余り馴染みの無い単語であるが、「憤怒」と訳せるほど激烈な怒りであると考えた方がよいだろう。ダンテの「神曲」に登場する「7つの大罪」の内の1つも「Wrath(憤怒)」である。
関連カード
- クリーチャーに加えてエンチャントやアーティファクトなども一緒に吹き飛ばすものなど含めた、様々な亜種も登場している。神の怒りの主な亜種に関してはリセットカードも参照のこと。
- 次元の混乱にて、黒の滅び/Damnationとしてタイムシフトした。
- 少し違うが、この能力を搭載したクリーチャーもいくつか存在する。獅子将マギータ/Mageta the Lion、荒廃の巨人/Desolation Giant、浄火明神/Myojin of Cleansing Fireなど。
参考
- 壁紙 (WotC、第8版)
- リセットカード
- カード個別評価:第10版 - レア
- カード個別評価:第9版 - レア
- カード個別評価:第8版 - レア
- カード個別評価:第7版 - レア
- カード個別評価:第6版 - レア
- カード個別評価:第5版 - レア
- カード個別評価:第4版 - レア
- カード個別評価:リバイズド - レア
- カード個別評価:アンリミテッド - レア
- カード個別評価:ポータル - レア