殲滅の龍、パラディア=モルス/Palladia-Mors, the Ruiner
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行、警戒、トランプル
殲滅の龍、パラディア=モルスがまだダメージを与えていないなら、これは呪禁を持つ。
赤緑白の伝説のエルダー・ドラゴン。飛行・警戒・トランプルに加え、限定的な呪禁を持つ。
6マナ6/6というサイズに各種のキーワード能力を詰め込んだファッティ。それらの組み合わせにより、攻守両面の戦闘に長けている。除去耐性は限定的なため過信は禁物だが、全体除去や布告でなければ何も仕事をしないまま除去される心配は無い。
ネックになるのは3色6マナというマナ・コスト。3色カードの宿命として、環境にその色のデッキがなければ採用は難しい。色の合うミッドレンジが組めれば採用候補になるだろう。リミテッドでは言うまでもなくボムであり、同セットにおいてこれを一方的に倒せるフライヤーは変遷の龍、クロミウム/Chromium, the Mutableしか存在しない。
スタンダードにおいては、呪禁とトランプルを持つ6マナ圏のファッティとして殺戮の暴君/Carnage Tyrantと競合する。常に呪禁を持ち続けること、打ち消されないこと、単色であること、伝説でないこと、パワーが1高い(=20点のライフを削るのが1ターン早い)ことなどの点で後れを取るものの、こちらはより確実な回避能力を持つため接死や複数ブロックに耐性があること、警戒を持つため守りもこなせることが強み。総じて、あちらが対コントロール寄りの性能であるのに対し、こちらは対ビートダウン寄りの性能といえる。特に登場時のスタンダード環境では、黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer、再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix、栄光をもたらすもの/Glorybringerなどの強力なフライヤーに睨みを利かせられるのは大きい。
ルール
- 戦闘ダメージにしろ狂気の一咬み/Rabid Biteのような効果にしろ、パラディア=モルスがダメージを与えたら呪禁は失われる。パラディア=モルスが同一のオブジェクトである限りそれが再びこの能力によって呪禁を得ることはない。
- 一度戦場を離れて戻ってきたのならそれは新しいオブジェクトであるので、ダメージを与えるまで呪禁を持つ。
- 戦闘ダメージを与えることで誘発する誘発型能力があるのなら、それが対象を選ぶときには既にパラディア=モルスの呪禁は失われている。
- 他の効果で得た呪禁がパラディア=モルスの能力に巻き込まれて失われることはない。
- この呪禁を得る能力は戦場でのみ機能する。墓地にあるときに魂剥ぎ/Soulflayerによって追放しても呪禁は得られない。
- 他のパーマネントが変態変異/Metamorphic Alterationなどによってパラディア=モルスのコピーとなった場合、そのパーマネントが既にダメージを与えていたならコピーになったときから呪禁を失っている。
関連カード
- パラディア=モルス/Palladia-Mors
- 殲滅の龍、パラディア=モルス/Palladia-Mors, the Ruiner
サイクル
基本セット2019の、伝説のエルダー・ドラゴンのサイクル。いずれも弧3色の神話レア。
- 策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist (緑白青)
- 変遷の龍、クロミウム/Chromium, the Mutable (白青黒)
- 破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager - 覚醒の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Arisen (青黒赤)
- 暴虐の龍、アスマディ/Vaevictis Asmadi, the Dire (黒赤緑)
- 殲滅の龍、パラディア=モルス/Palladia-Mors, the Ruiner (赤緑白)
ストーリー
パラディア=モルス/Palladia-Morsはドミナリア/Dominariaに誕生したエルダー・ドラゴン/Elder Dragonの1体。女性。詳細はパラディア=モルス/Palladia-Mors#ストーリーを参照。
- 日本語版フレイバー・テキストにはニコル・ボーラス/Nicol Bolasの妹であると書かれているが、これは誤訳。実際には姉である。もっとも、これは基本セット2019のストーリー記事[1]で明かされた設定であり、従来はボーラスがエルダー・ドラゴン最年長だとされていたため、この誤訳もやむを得ないところか。
ニコル・ボーラスの妹であり、巨竜戦争の生存者。同類の中で最も獰猛。
脚注
- ↑ Chronicle of Bolas: The Twins/ボーラス年代記:双子と双子(Magic Story 2018年6月13日 Kate Elliott著)